今月は「Obsidian Publishを再稼働させたこと」から大きな影響を受け、本の書き方からノートの作り方、毎日の仕事の進め方まで、いろいろなことに変化が表れています。
大雑把で大仰な表現をすると、ついに「Zettelkastenを使って本を書く」というのがわかってきた、という感じで、文字で書いてる以上に「書くこと」が楽しくなってきて興奮しています。
じゃあ、そのきっかけになったObsidian Publishの更新ってどういうことをやっているのか。自分自身でもまだそれを上手に言語化できてないんですが、そういうときこそ「書いてまとめる」ことが重要です。
なので、自分自身の脳内整理の目的も兼ねて、どんなことを考えて、どんな風にObsidian Publishを更新しているのか、ということをまとめてみようと思います。
更新したいページをまとめたノート
まずは実際のところ、どういう手順でObsidian Publishを更新しているのか。
Obsidian Publishを更新するときには「更新するときに見るページ」を見ながら、上から順に「書けるものを書いていく」ということをやってます。
現在このページはObsidian Publishでも公開しています。
毎日publishを触る時間を10分確保する - ナレッジスタック - Obsidian Publish
サンプルとして以下のページを取り上げながら、実際にどんなことをしているのか振り返ってみます。
GTD(ごりゅごの、たくさんのことを、どうにかする方法) - ナレッジスタック - Obsidian Publish
ページの上の方は一応一通り文章が書いてあって、その下はまだ途中。色が薄いノートはまだPublishしていない(書いてる途中の)ノートです。
毎日やることは、書いてる途中のノートを公開できるような内容にバージョンアップしていくこと。
だいたい1回10〜20分ぐらい「Obsidian Publishの時間」として朝一ゴールデンタイムを使って更新しています。(記録が残ってる限りで通算13回実行してて、1回の平均が13分)
土台は「作る」のではなく「集める」
これら途中のノートを更新するのはいいとして、じゃあこれらのノートはどうやって集めてくるのか。
ここで今ごりゅごは無意識に「集めてくる」という用語を使ってしまいましたが、まさにこれは「集めてきている」のです。これまで作ったノートを振り返っているときなどに「あ、このノートに関連することを集めて整理したいな」と思いつく。
Obsidian Publishを書くときはたくさんの「書きたいこと」がある状態ですが、書きたいことを見つけるきっかけは「書いたこと」からなのです。いきなりでかい話を書きたいな、と思うわけではなく、どちらかというと小さなノートがたくさん集まってきたら「書きたいな」と思うようになる、という感じ。
ナレッジスタックを更新しようと考えてるときに「使えるな」と思ったアイデアをデイリーノートにメモして、翌日タイトルをつけて1つのノートにする。セミナーの感想を聞かせてもらったときに、その感想をメモして、翌日にノートを作る。
こういうことを繰り返している中で、わりと自然に見つかる「書きたいこと」があってこそ、次の段階に進めている印象があります。
Obsidian Publishを更新するときにやることは、それらを「見せられるレベル」「きちんと筋道が通った文章にする」ことにすること。
言葉にすると、本当にもう「Zettelkastenの使い方そのまま」というイメージですが、それがようやく「肌感覚として実行できるようになってきた」という感じです。
もちろん、こうやってノートを整理していく過程は一直線ではありません。書いている途中で、新しいノートを作ったり、ノートのタイトルを変えたり、構造を変えたりということは頻繁に起こります。
なので、上記画像で見せた記事なんかも、当初とは異なる形になる可能性は十分にあるんですが、ベースになる土台は基本的にボトムアップからの自然発生的なものなのです。
小さなノートを作ることが当たり前になり、こういうことは半ば無意識の行動になっていたんですが、結局ノート作りの基本は「書いて集める」ことから始まっていたのです。
1日10分で少しずつ成果を積み重ねられる
ごりゅごが普段作るノートは「可能な限りわかりやすいタイトル」で「文章で内容をまとめて」「他のノートにリンクを貼る」という条件を満たしたら「ひとまず完成」としています。
そうやってため込んだ素材を、もう少しきちんとパッケージングしてからPublishすることにしているので、2段階の処理を経ている、とも言えるでしょう。
1段階目はメモを理解できるレベルに整えることで、2段階目では理解できるノートをわかりやすいノートとして整理する。
もちろん「わかりやすさ」に終わりはなく、今現在Obsidian Publishで公開しているノートも(当時はこれでいいと思ったけど)「これは見せられるレベルじゃないな」って感じてるページもいっぱいあります。
仮にすべてのページに今満足できる状態に更新できたとしても、いつか必ず再び「賞味期限切れ」がやってきます。ページが増えれば増えるほど、修正したくなるようなページも増えていくでしょう。どれだけ手間をかけても、必ずいつかページのメンテナンスは追いつかなくなります。
重要なのは「それでいい」と理解して、開き直れること。
気になるページはたくさんあるが、すべてのページの修正はできない。今自分が一番気になるページを修正して、他はまた次の機会にやればいい。
こんなふうに書くと、Obsidian Publishの更新はなんだか不毛な堂々巡りのようにも見えますが、そんなことは全然ありません。
この「ちょっとずつ更新する」という行為は、今までとは違う「書く楽しさ」に溢れています。
どうやらこれは、今まで書いてきたブログやニュースレターとはちょっと違う種類の面白さです。
ブログ記事は「1記事がまとまってから公開する」のが原則ですが、Obsidian Publishは「まとまったところだけ公開する」ので、本当に1日10分の時間で必ず「前よりよくなった状態」にできます。
毎日少しずつ確実に成果を積み重ねられるだけでなく、そうした積み重ねが集まることでブログ1記事や2記事では書ききれない「大きなまとまり」を生み出してくれます。
やってることは「1つ1つのノートを丁寧に整理すること」なんですが、それを繰り返すと思ってたよりも大きな話をまとめあげることができる。
毎日公開するという「成果」が出せるというのは、自分一人でノートをまとめるよりもずっとモチベーションが維持しやすいです。
人に見せられるものを作ることは、個人の特性によってはプレッシャーなどのよくない影響が出ることも考えられますが、自分の場合はこのくらいの「見られてる感」は非常によい刺激になっています。
そして、こうやって「見られてる感」を感じながらノートを作っていったら、結局「全部のノートを丁寧に書くと役に立つ」ということが改めてよくわかってきたのです。
Obsidian Publishがきっかけになり、自分用のノート、本の原稿、調べものなどのあらゆるノートがObsidian Publishと同じように「もう一段階整理が進む」ようになってきました。
今言語化できるのはこのくらいなんですが、この「成果」は、これからも少しずつニュースレターやObsidian Publish、その他の活動などにきちんとつなげていきたいと考えてます。
また、今回は有料プランの人向けのおまけとして、上記のGTD(ごりゅごの、たくさんのことを、どうにかする方法) - ナレッジスタック - Obsidian Publishからリンクされている未公開のノートはどのくらいの出来栄えなのか。そういうのをちょっお見せします。(ノート6つ分のスクリーンショットと一言コメント)
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