生きることにこだわりを。こんにちは、魚住惇です。
ナレッジスタックへの寄稿第3弾です。
前回の内容では、『カエルの為に鐘は鳴る』というゲームの日記に準えて、見返したときに自分がその物語の途中から始められるように書くことの重要さを書きました。
僕が最近デイリーページに書いている内容をリストアップすると、次の通りです。
今日やることになっているタスク
学校での朝の打ち合わせ
その日に学校で起こった出来事
欲しいものを購入するまでのメモ
PCの作業メモ
もちろん他にも考え事なども書いたりしますし、後で別ファイルに移す前提で原稿を書いたりもします。
その中でも、「今日やることになっているタスク」と「学校での朝の打ち合わせ」は必ず書くことがあるので、テンプレートにも入れています。
今回はこの中でも、「欲しいものを購入するまでのメモ」と「PCの作業メモ」の両方に使えそうな題材があったので、紹介したいと思います。
ものを買うまでに考えること
まず確認したいことがあります。皆さんは何か商品を購入するとき、どれくらい考えてから買いますか?
どうしても必要だと思ったから買う。価格が安いから買う。ブログやYoutubeの動画で紹介されていたから買う。理由は様々あるでしょう。
自分で言うのもアレですが、ここ最近は記録を取り続けていることもあってか、割と賢く買い物ができていると思っています。
昔はAmazonのセールや割引情報などに飛びついて、お得だから買う。安いから買う。という感じに、どんどん浪費していました。それが結婚を機に、稼いだお金が自分だけのものではなくなったとき、自分の浪費について見直すタイミングを迎えました。
妻のゆかさんと結婚して一緒に暮らし始めてから、事はすぐに起こりました。次々に届くAmazonの箱、そして週に2回は来るヤマトと佐川。一体そんなに何を買っているのかと問い詰められたのです。
それから話し合いや試行錯誤を続けていくうちに、週に1回家族会議を開いて、会計報告を行うことになりました。ちなみに会計報告を行うのは夫である僕だけです。ゆかさんが何を買ったのかという報告は、面倒なので信頼しているので聞きません。
会計報告では、ゆかさんのiPhoneにインストールされたZaimというアプリを使って、家計簿の作成が行われていきます。Zaimには僕の銀行口座やクレジットカードの内容を同期する設定がされているので、いつどこでいくら使ったのかがわかるようになっています。
まずこの時点で賛否が分かれるかもしれませんが、この方法に落ち着く前までは、クレカの明細をCSVで提出していました。それが面倒で面倒で。それならと思って、同期することにしました。
Zaimには同期された内容について、カテゴリを設定したり、何に支払った金額なのかというメモを追記できるようになっています。ゆかさんは丁寧に、品目を入力して管理してくれています。
なのでこの時にやることは、ゆかさんから日付と金額が伝えられるので、僕がその情報を頼りにAmazonなどの通販サイトの明細を追っていき、商品名などを伝えるという作業です。かなり面倒な作業ですが、確定申告を自分で行う際にはかなり助かりましたし、過去に解約し忘れたサブスクを発見したことにも繋がりました。やってみると案外慣れてくるものです。
そしてこの会計報告のタイミングで、これから買いたいものについても相談を行うようになっています。例えば、「iPhoneを充電する時に使っていたケーブルが断線してしまったから、Lightning to USB-Cケーブルを買いたいんだ。」といった具合に相談します。
こうして申告した内容について、OKを出すかどうかは、ゆかさんが決めます。
Lightningケーブルの例だと、
ゆかさん「余っているケーブルがあるからそれを使いなさい」
僕「いや、でもあれはUSB-AでPD対応じゃないから、充電が遅いんだ。できればUSB-C端子のケーブルで、早く充電したいんだ。」
ゆかさん「余裕を持って充電すれば、今あるケーブルで十分なんでしょ?我慢しなさい。」
僕「」
こんな感じにプレゼンを行います。通るかどうかは、プレゼンの内容と商品の金額で決まります。
おいおいケーブル1本でここまでやり取りしないと買わせてもらえないのかよ……。と思われるかもしれませんが、僕の無駄遣いはこのやり取りで削減でき、ワンクッション置くことで衝動買いも制御できるようになりました。僕にとってプレゼン能力向上にも繋がるので、このやりとりに付き合っていただけるだけでもありがたいんです。
更に、話が長ければ長いほどしっかり吟味したんだと思ってくれるので、”なぜその商品を買いたいと思っているのか”を説明できるようにしておくことも重要です。
上記の例では購入に失敗したことになっていますが、家族会議システムを取り入れてから1年以上経った今では、そもそも購入するものの数が減ったので、大抵の場合は許してもらえます。ケーブルくらいならね。
どうして欲しいのか、理由が言えない時には、頻繁に却下されました。必要性や金額、特にどこで買うと安く買えるのかなどの情報を説明できなければ、家計からの購入なんて絶対に許されません。
魚住家では欲しいものがある場合、なぜ必要なのか、どうして買いたいのか。価格はいくらなのか。使えるポイントはないのか。これらの情報をゆかさんが納得する形で提示する必要があります。
欲しいものがあることを告げるときに、これまでに行動した内容を詳しく話さなければ、「またあなたはTwitterで誰かがリツイートした内容や検索結果の一番上のをポチったんでしょ。本当に何も考えてないんだから。」と無実の罪を着せられることになってしまうのです。
大抵の場合は、例えばケーブルが欲しいなら、Amazonなどで検索しますよね。その後は検索結果を見て、商品名やレビューの数などから良さそうな候補をいくつか挙げていって、品定めをします。僕だって、それくらいのことは毎回やります。しかし、ゆかさんに話をするとなると、それまでに何をどう調べたのか、どんな検索キーワードでその商品を探したのか、価格はいくらなのか。よくセール対象になっているのか。こうした情報を報告するまで覚えておかなければなりません。
そこで役に立ったのが、デイリーノートでした。困っている内容や、買いたいものの候補など、普段頭の中でなんとなく思っていたり考えたりしていることを、できる限り書き出しておく。そうすることで、自分自身がここまで考えていたんだということを振り返ることができて、しかもそのままプレゼンの資料としても使える。結果として無駄な買い物が減り、ゆかさんへの説明にも力を込めることができるようになりました。
記録をとりながら行動することで、自分自身のためにも、家族のためにもなるというのが、僕の中では大きな発見でした。無駄な買い物が減り、必要なものにお金を使うことができる。よくわからない福袋やセール情報だけに踊らされずに、自分にとって必要だと判断できたものだけを購入していくことで、ゆかさんから信頼されるようにもなりました。
2TBのSSDを購入するまでの長い道のり
ではここからは、実例を紹介したいと思います。
テーマは、「Mac mini 2018に使う外付けSSD 2TBを購入する」です。結論としてAmazonのブラックフライデーセールで2TBの外付けSSDを購入したわけですが、それに至る経緯についての記録をデイリーノートに書き続けてきました。購入を検討した経緯や候補の洗い出し、購入するタイミングなどの記録を、順を追って紹介します。
Mac miniで抱えていた2つの悩み
僕が2022年12月現在、自宅で使っているメインマシンは、Mac mini 2018年モデルです。メモリを16GB、ストレージを512GBにカスタマイズしたものを購入しました。Intelの第8世代CPUが搭載されているMacです。近頃のMacといえば、Apple SiliconであるM1やM2が搭載されているモデルがコスパが良いと人気ですが、Intel Macだってまだまだ使えます。ただし長年使っていると、どうしても不満が出てきていたので、まずは不満に思っている点を挙げてみることにしました。
Zoom中にCPU使用率が上がって、テキスト入力すら反応が遅くなる
本体の容量が足りない
他にも細かい悩みは尽きませんが、大体集約するとこの2つに絞られました。コロナ禍になってからリモートでやりとりする機会が増えて、ZoomやGoogleMeetを頻繁に使うようになりました。ただ大勢がカメラをONにした状態で使うと、その動画のデコードにCPUが頑張るようで、同時に起動しているObsidianの動きがかなり遅く感じるようになりました。動作が軽いテキストエディタなら多少はましになりますが、それでもZoomを使っていない時と比べるとかなり差が出ます。これを理由に、新しいMacに買い替えたいなぁと思うようになりました。
しかし僕にはM2 iPad Proがあるので、iPadとMacでの性能差を考えると、iPadの方が性能が高いチップを積んでいるという逆転現象が起きてしまいました。出先ではiPad Proを酷使していますが、自宅に帰って机に向かっている時は、Mac miniをメインに使うので、M2チップの恩恵を受けられる時間はあまり長くありません。
あべこべな状態ですが、M2 iPad Proを持っているのに、ただZoomが使いづらいという理由なだけでMac miniを買い替えるのは、ちょっと理由として通りません。自分の中でも買い替える理由が弱いと思ってしまったので、ここまで考えて、ゆかさんに新しいMac miniが欲しいと進言することは控えようと判断しました。
では、2つ目の本体の容量はどうでしょうか。こっちの悩みを解決する方が、ストレージに対してお金をかけるだけで済みます。それに実際問題として、Mac本体の容量が512GBだけでは足りなくなってきました。
ということは、この本体の容量の問題を解決すれば、まだまだMac miniは2018年モデルのまま継続できるんじゃないかとも思ったのです。
容量不足に悩んだことを書いたメモ
Mac miniのストレージの空き容量が足りないことで困っていたという記録を辿ってみると、2022年10月23日に空き容量不足で困っている時の記録が残っていました。
MacのAppStoreのアップデートが来ているアプリがいつも1つだけ残っており、それがXcodeでした。しかも本体の空き容量不足が原因となって、アップデートにはいつも失敗していました。このモヤモヤする状態について、当時の僕はこう記録を残していました。
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