久しぶりにすごい気合を入れてブログに「Ankiのなにが良いと思っているか」という記事を書きました。
Ankiを使った英語学習が紙より20倍以上効率がいいので是非試してみて欲しい – ごりゅご.com
このニュースレターはある程度「話が通じる前提」で書いてるので素早くたくさん書くことができるんですが、↑の記事はできるだけ「前提少なめ」で書いているので、文章もだいぶ長い感じになりました。
(実は最初はニュースレターに書くつもりだったけど「あれ、これはより多くの人に見てもらうために手間暇かけた方がいいやつだな」と思い直し、ちょっと方針変更した、という経緯があります)
なので、この記事ではAnkiについて、ある程度話が通じる前提で「もう少し細かいところ」を書いてみたいと思います。
NGSLの単語帳に独自テンプレートを導入
基本的にAnkiは「自分でデッキを作るべき」ものなんですが、語学学習のベースになる「暗記」に関しては基本が足りないとどうしようもないので、効率よくAnkiに専念するために「単語リスト」を使っています。
NGLS(NEW GENERAL SERVICE LIST)というのは「これだけ覚えるといいよ」って厳選された単語のリスト。このリスト(2800語)を覚えれば、一般的に目にする単語の90%はカバーできるそうです。
これに日本語訳、例文をつけてAnkiデータとして公開してくれている人がいます。NGLSは著作権的にも安心(CC4.0)なので、人にもオススメがしやすいです。
NGSL English-Japanese - AnkiWeb
で、私はこのAnkiデッキのテンプレートを変更し、辞書へのリンクや読み上げ機能を追加しました。
自分のデザインの能力は極めて低いんですが、iA Writerのカラーリングを意識して、それっぽくなるようにすごい頑張りました。
「辞書や単語帳として使いやすいフォント」は、ぱだわんさんが書いてた方法をそのまま取り入れた感じ。
Fonts & Text Decoration | アンキヨリハジメヨ
デザイン的にどうとかは何にも偉そうなことは言えないんですが、なんだかんだ辞書のリンクとか読み上げの設定が済んでるのは(時短的な意味で)便利だという自信はあります。
後日、NGLSの単語とセットにしたデッキなどはダウンロードできるようにしようと思います。(今の自分のデッキは知ってる単語など消しててそのままでは使えないので、準備にひと手間かかる)
これらの設定は、わかる人ならこれだけ見ればわかるはず。
Ankiのカスタマイズ例 - ナレッジスタック - Obsidian Publish
TTS (Text To Speech) | アンキヨリハジメヨ
外国語の「Anki」をしてるのはNGSLリストから1日10word
で、具体的な単語の暗記方法なんですが、このデッキを使って「1日10語」ずつ新しい単語を覚えていっています。
また、「忘却」は初期設定では「1回間違ると再び0から覚え直し」
これはちょっと辛いので「新しい復習間隔」というのは40%、という設定にしています。(間違えると前回の復習感覚の40%の期間で復習)
また、言語は「定着困難」だろうがなんだろうが覚えるしかないので、無駄カードへの処置は「タグを付けるだけ」
あとは(多分)標準のままにしてます。
また、最近わかってきたのは自分はどうも接続詞の記憶とかが割と「雑」で、いい加減に覚えてたみたいです。この辺に関しては日本語訳と同時にできるだけ「英英辞典」の意味も調べるようにしています。
また、 私の英語学習のゴールは「聞き取りができること」なので「聞いて意味を判断する」ために「目を瞑ってAnkiする」みたいなこともちょいちょいやってたり。
朝一番は正解率が高い
Ankiは基本的に「隙間時間」でやってるんですが、できる限り朝早い段階から取り掛かるようにしています。
その理由が「正解率」
朝と夕方では、感覚的にも数値的にも、朝の方が正解率が高く、単純に学習の効率も高いです。
この辺りの数字が見える、というのもAnkiの面白いところ。そして、一般的に言われそうな「朝は頭の働きがいい」というのは自分の場合にもある程度当てはまる、ということがわかりました。
ついでに言うと、1日どのくらい勉強してるかというのも、iPhoneのスクリーンタイムでほぼ正確な時間がわかります。
ちなみに、最近突然やる気になって中国語の勉強も始めたので、平均時間がちょっと長いです。英語だけならば、大体1日15–20分程度で終わっててます。
中国語は「1日5語」というスローペースなんですが、1年続ければ1500語。全部ちゃんとわかるようになれば、最低限の意思疎通はできるようになるんじゃないかな、って期待。(台湾旅行が楽しくて、そのために学びたいのと、知識ほぼゼロからAnki独習だけでどこまで言語が習得できるか試してみたい)
Obsidianに書いた項目をAnkiする
最後に、もう1つ使ってるAnkiリストがObsidianに書いた項目をAnkiする、というもの。(「Obsidian_to_Anki」というObsidianのプラグインを使っています)
Obsidian_to_Ankiの使い方 : ZettelkastenとSRSを組み合わせる
これは、色々設定がごちゃごちゃ難しくて、これもいつか「簡単にできる方法」をまとめたいと思いますが、設定さえ済ませてしまえばものすごく便利です。
自分の設定だと、Ankiしたいと思った項目を{単語}
という形で囲ってやると、それだけでAnkiの穴埋め問題が完成。
ObsidianからAnkiするものを選ぶときに意識してるのは、主に「数字」や「データ」などの、意味づけ、関連づけがしづらく、ほぼ丸暗記が必要になるようなものを覚えようとすること。
以前の自分ならこういうのは「検索すればいい」って絶対やらなかったと思うんですが、今は「この程度Ankiすればいい」という意識になってます。
実際、こういう数字みたいなやつって、記憶してると結構いろんなものが繋がるんですよ。
例えばちょっと前は哲学を色々勉強して、この本は何年に出版された、みたいなことを覚える。
で、別の分野の出来事で、同じ時期が出てくると、ああ、この出来事とこの本って同じ時期か、って気がつきやすくなったりとか。
もちろんObsidianはこういう「繋がり」を見つけやすくするツールですが、現状はまだ「西暦1871年と1873年は近い」みたいなことは見つけられません。こういうのを自分で見つけて、あれ、この時期ってこういうことがあったからこういう本が出たのか、みたいなことに気が付ける、という発見はすごく楽しい。
そして、Obsidian_to_Ankiを使うとAnkiカードを作るのがすごく簡単で、Ankiカードさえあれば覚えることは簡単。
ブログにも書いたんですが、本当にこういうツールのおかげで「学ぶ」というのが圧倒的に効率的になっているな、と実感します。
Ankiを使った英語学習が紙より20倍以上効率がいいので是非試してみて欲しい – ごりゅご.com