先日ChatGPT活用講座【アーカイブ視聴】に参加した際に、Arcというブラウザを知りました。(いいださんありがとうございます)
Arcが一般公開されたのは2023年7月らしいので、約1年遅れで存在を知ったわけですが、使ってみるといい意味で「これまでのブラウザと違う」面白さがありました。
そういえば最近新しいツールを使うことにも消極的になってたな、ってことも思ったりして、新しいことへの挑戦という意味も含めて、しばらくArcをメインブラウザとして使っていこうと思っています。
一般的なArcの特徴
Arcは「ウェブアプリを快適に使えること」と「タブ開きすぎ問題を解決する」ことを目指して設計されたブラウザアプリだと言われています。
特に、いわゆる「タブ」が画面上部ではなくサイドバーに表示され、(標準で)12時間経過するとタブが自動的に閉じられる、という仕様が一番の特徴だと感じました。
タブがサイドバーにあることで、画面の縦幅すべてをウェブページの領域で使うことができ、同時に多数のタブを開いていてもタイトルがつぶれず、必ず一定程度の幅が確保されます。
ただ、実はごりゅごはウェブアプリを使うことってほとんどないし、タブもとにかくすぐ閉じる派閥で、タブ開きすぎ問題とはまったくもって無縁の人生を送ってきている人間なのです。
そんな人間がなんでArcというブラウザがよいと思って、使ってみる気になったのか。そこをまとめてみたいと思います。
スペースを使ってモードを切り替える
まず最初にごりゅごが気に入ったArcの機能は「スペース」というものです。
これはいわゆる「ブックマークのグループ」みたいなイメージのもの。(厳密に言うとArcにはブックマークと呼ばれる機能は存在しないが、タブのピン留め機能が事実上ブックマークの役割を果たしている)
これはいわゆる「モード」を切り替える時に便利に使えるものです。
たとえば、エゴサーチしたりアクセス解析を見たりニュースを見たりするような定期的になにかをチェックするモード。
ChatGPTに質問をしたり、調べものをしたりするようなモード。
休憩時間にSNSを使うようなモード。
たとえばこういうのが全部同じブックマークに存在してると、必要以上にSNSを繰り返して見てしまうとか、調べものをしていたつもりなのに気がつけばSNSの投稿を眺めて30分も時間が過ぎていた、なんてことが簡単に起こります。
こういうのを単純に「見えないようにできる」
このスペースというものは、スペース毎に枠線の色を設定する、ということもできるようになっていて、自分が今どのモードである(どのスペースにいる)のか、ということもわかりやすくなっています。
この辺り全般の集中を途切れさせない工夫というのがとても理に適っていて、とりあえず「どういうスペースを作ろうか」ということだけでいくらでも楽しく悩んで無限に遊ぶことができます。
Little Arcで脱線を防ぐ
もう一つの脱線を防ぐよい機能が Little Arcという、他と混じらないウインドウ。
Little Arcも、これまたなんのこっちゃという名前で、他にはないArcの独特な機能です。
これはどういうものかというと、メールだとかのブラウザ以外からリンクをクリックした場合は、通常のArcのウインドウは開かずに、小さい別枠のウインドウを開く、というもの。
これもまた要するに「そのリンク見終わったらブラウザをさっさと閉じろ」ということをほんのりとアピールして、ついつい流れで開いたままのタブを見たり、SNSに移動してしまったりすることを起こりにくくするもの。
これと同じような概念はArcのピン留めをしたタブでも同じように「同じタブで小さく開く」ことができるようになっています。
SNSなんかをパソコンで見てる場合には、いつの間にか脱線してしまうことを防ぐ抑止力としてはなかなかの効果を発揮してくれるでしょう。
まだブラウザは「変わりうる」ということを体験できる
今どきもう、インターネットブラウザなんてどれでもほとんど一緒でしょ、なんてことを思ってましたが、この辺の現代的な問題への対処、という観点だけでもArcはなかなか面白い感じがしています。
そしてこれと関係していたりしていなかったりするんですが、Arcを使うようになってからごりゅごの普段のタブの使い方がけっこう変化してきています。
次回は、Arcを使うことによって逆にたくさんタブを開く(閉じない)ようになった話をまとめたいと思います。
Arcのリンク(招待すると、Arcのアイコンを色々なものに変えられるようになるらしい)