ギターの上達を目指して「イヤートレーニング」という(ギターを弾かない)練習を、今年の夏から始めています。
大抵こういう新しく始めたことって、習慣化して継続するのって難しいものなんですが、イヤートレーニングは自分的にはほぼ満点といっていいだろうくらい(8割以上)の頻度で練習ができています。
これがある程度うまくいった理由は、ほぼ間違いなく「紙で記録を残したから」だと思っています。
そして、ちょうどこの記事をご覧いただいている今日という日が、紙一枚分の記録画が「完成」する日なのです。
この紙は、以下のページから購入した練習用教材に付属していたPDFのチェック表を自分で印刷したもの。
元はPDFのデータなので、iPadとかを使えば電子的な記録も簡単にできるんですが、これは絶対紙を使った方がいいという確信を持って、プリントアウトをした紙で記録することを選択しました。
紙を選んだ理由(紙の方が習慣化に成功しやすいだろうと思った理由)は、大きく2つあります。
1つは、物理的な存在感によるリマインドの力を期待したこと。そしてもう1つが、紙ならではの「やったった感」が味わえることです。
それぞれの理由をもう少し詳しく説明します。
初期段階では「リマインド」が超重要
まず、最初の理由は紙という物理の存在を生かした方法。
物理リマインダーというのは決してバカにできません。そこになにかが「ある」というだけで人はそこに意識が向かいます。iPadの中に保存されるデータでは、どんなに頑張ってもアイコン表示くらいが限界。それはディスプレイがオンになった状態でなければ実質的に機能しません。
(たとえば、PDFをiPadの壁紙にするなどの回避方法がないわけでないが、簡単ではない)
なので、この紙は普段使う机の上にずっと置きっぱなしにして、できる限り手にとりやすい場所に置くようにしています。これで、ほぼ100%確実に「見る」ことによって「思いだす」ことが出来るようになり、忘れてた、ということが起こりにくくなるようにしています。
習慣化における初期段階は、こういう次元での仕組み作りがめちゃくちゃ重要なのです。
そして、こうやって紙が常に目に入るようになることで、よくも悪くもしょっちゅう「イヤートレーニング」について意識が向くようになります。
そうすると、次の段階である「日常にマッチするタイミング」の試行錯誤がスムーズに進むのです。
無理なくやれるタイミングを見つける
新しい習慣を「忘れない」ようになったら、次はそれをいかに無理なく自分の生活に溶け込ませていくのかが重要です。
人それぞれ、趣味趣向や生活スタイルが異なり、あらゆる習慣の「自分にとって最適なタイミング」というのは人に聞いても答えは出てきません。人に聞いた方法が参考になることはあるけれども、それが自分自身にマッチするかどうかは結局色々なパターンを試してみないとわかりません。
たとえばこのイヤートレーニングは、当初は「ギター練習をする前」に実行していました。しかし、今はギターの練習から独立して、ギター練習とは別物扱いになり、ギターの練習とは関係ないタイミングで実行しています。
イヤートレーニングというのは「ギターの上達の為」に始めたことではあるんですが、この練習はギターの準備が実質的には必要ありません。それなら、別にギターの練習としてまとめる必要はない。練習の単位は細かい方がいいこと多いよな、ってしばらく練習を続けてみてからはじめて気がついたのです。
最初のイメージは、ギター練習とセットだったのに、よくよく考えてみればセットにする必然性はどこにもない。
これに気がつくことが出来たのも「イヤトレ練習表」という紙が常に目に入り、四六時中イヤートレーニングというものが頭の片隅に存在していたから。紙が常に目に入るから、常に「どうしようか」を考えることが出来てたからです。
物理のリマインダーがあるおかげで、単純に「忘れない」というだけでなく、最適なタイミングなどを試行錯誤する回数、頻度もアップしたという感じでしょうか。
「スマートじゃない」ことでいいことがある
そしておそらくもっとも重要なのが、紙というのが物質が持つエネルギーが一番大きく作用するもの。
ごりゅごは、紙の記録というのは、スマートじゃないことがよいことである、と考えています。
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