『アトミック・シンキング』の次回作がようやく「始められる段階」にまで進められました。これを機に、以前から計画していた原稿のリアルタイム共有というやつを始めようと思います。
今回は、ここに至るまでの経過、今後やろうと思っていることなどを簡単にまとめます。
まず今回の本は「本を作る過程」自体に新しい挑戦を含みます。二クラス・ルーマンがZettelkastenを集めて本を書いていた、という方法を「アトミック・ノート」を使って実践してみるもりです。
アトミック・ノートをベースにして書籍の構成を考え、そのノートを使って本を書いていく。これは本質的にはZettelkastenを使った方法をほぼそのまま真似しただけですが、それを「自分が実践してみる」
誰もやっていない新しいことを始めるわけではないが、一つの理想と感じる(おそらく難しい)手法を自分の手で実践してみる、というところに価値を感じています。
ごりゅごはこれまでにセルフパブリッシングや商業出版で(数は多くないながらも複数冊の)本を書いてきましたが「目次案」というものは「必要になったら頑張って作る」というものでした。これは前作の『アトミック・シンキング』を作ったときも同じです。
『アトミック・シンキング』を作り始めたときから、Zettelkastenの存在はもちろん認識していましたが、本の構成を作るほどにはZettelkastenに慣れておらず、結局「いつもと同じ方法」で目次を考えて進めていきました。
それが理由だからかなんなのか、『アトミック・シンキング』は何回も構成を作り直し、全体を書き直すという苦労を(いつも以上に)多く経験した印象があります。
本を書き進めていくと、書くことで理解が深まり、書いている途中で構成を変えたくなるのはよくあることです。それをゼロにできるとは思っていないし、やろうとは思っていません。
ただ、それでもルーマンのZettelkastenは、もう一段階強固な目次案を作ることができる気がする。そういう期待をさせてくれるなにかがあります。
少なくとも『アトミック・シンキング』を書き始めたときよりも「アトミック・ノート」はたくさん集まってきたし、ノートの書き方にも慣れてきています。なによりも、2年以上Zettelkastenを真似してきた理由は、最終目的である「執筆」の段階でZettelkastenを活用することです。
まだまだ未知の新しいものへの挑戦という要素は多分に含まれていますが、ここで経験したものは今後何十年にも渡って「使える」方法論に発展してくれるであろうと期待して、今回このような挑戦を始めています。
今回の書籍は、ある程度テーマやコンセプトは固まっています。なので、そのテーマに向かって「アトミック・ノート」を集めていき、それを「目次」の土台にしてから実際に原稿を書いていく。そういう計画です。
なのでまず「原稿」として共有できるのは、目次の土台になるページと、そこからリンクしているノートたち。このノートは、既存のノートをそのまま使うこともあるし、必要に応じて新しく作ることもあるでしょう。
そして、それらのノートを組み合わせてZettelkastenでいう「構造ノート」、Linking Your Thinkingでいう「MOC」を作っていき、少しずつ目次の土台になる構造を固めていきます。
これは、Zettelkasten界隈の用語で言うところの「指向性のあるアウトラインを作る」というもの。(もう一つはボトムアップで自然にできていく「指向性のないアウトライン」)
おそらく一度この「指向性のあるアウトライン」を完成させた経験が、これから「たくさん本を書いていく」ことを目指すことに生きてくるだろうと考えています。
こうやって原稿を作っていく過程をご覧いただくことで、実際に「どうやってノートを組み合わせていくのか」というリアルな変化を楽しんでいただけると思います。(もちろん随時途中経過、どういうことをやったかなどは報告していきます)
なお、原稿をご覧いただくに当たっては、GitHubアカウントを作成していただき、そのメールアドレスを教えてもらって、コラボレーターとして招待する、ということを行わないといけません。
無言で原稿を眺めるだけ、という状態は歓迎ですが「このメールアドレスの人が原稿を見ている」ということはごりゅごが把握できることになります。メールアドレス自体を他の目的で利用する意思はありませんが、そこだけご了承をいただく必要があります。
また、実際にご覧いただくにあたってのガイドラインも作っている段階ですが、これもまだ「途中」です。
とりあえず今は「原稿の土台を見れるようにしたから見たい人は連絡してね」という段階である、という点をご了承ください。
作成中のガイドラインは、以下からご覧いただけます(随時更新)
https://workflowy.com/s/github/w486n6t5LqivWUg9
そのあたりご理解いただける方は、下記のGoogleフォームよりメールアドレスをお知らせください。メールアドレスを入力していただいてから数日以内にGitHubより招待メールが届きます。
現状GitHubの使い方などはサポートできませんが、原稿や変更履歴を見るだけならばブラウザだけで全てすませられます。
GitHubの使い方なども、原稿を進めながら可能な範囲で紹介していくことも計画しています。
人から見られているという状態は、サボりがちなごりゅごによい緊張感を与えてくれるのでお気軽にご利用ください。
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