今週は、Logseqをどうにかうまく自分の環境に馴染ませられないかな、ということをいろいろ考えていました。
Logseqは、すごく簡単にいうとローカルで使えるRoam Research。もう少し詳しくいうと、デイリーページをベースした、ノートリンク機能付きのアウトライナーです。
Roam Research(Logseq)とObsidianを比べると、自分の場合はほとんどがObsidianを使った方が便利なんですが、デイリーページを使ったToDoの管理や、大きなアウトラインを考えるときにはLogseqはすごく便利そう。
デイリーページをベースにして、そこから深堀りしていくような使い方に向いてそうで、プロジェクトログの管理とか、本を作る土台になるアウトラインを考えるとかにだけLogseqを使うのとかありなんじゃないか、とかいろいろ考えてました。
一度無理やり「LoqseqとObsidianで同じデータを使う」ってのも試してみて、これはこれで、うまく設定してやればある程度うまく動くんですが、やっはなりなんか違うかな、と感じて結局はしばらくお預けにすることにしました。
Logseqが難しいのは、、アウトラインで構造を作りつつ、同時にノートのリンクも使える、ということ。これはようするに「どっちにするか毎回考えないといけない」ということで、それならば自分の場合は、ノートを細かく分けて、一つのノートに小さく書いていく、という明確なルールを決めてしまった方がわかりやすいかな、と(今は)そう思っています。
とは言え、ローカルで使える汎用アウトライナーというだけでもLogseqは大変便利で、しばらくは「Workflowyのかわりにたまに使う」という感じで使ってみようかな、と思ってます。
アウトライナーとしては、アウトライン横にある棒をクリックすると、その階層で揃う、という機能が大変素晴らしかったです。(このためだけでもLogseqええやん、という感じ)
ということで本編です。今週は、先週のニュースレターでの「反省点」を振り返りながら、ごりゅごの体験を踏まえて再び「アトミックにする」ということについて考えてみたいと思います。
先週のニュースレターは、ノートに「ひとつのこと」を「抽象的に書く」メリット - by goryugo - ナレッジスタックという内容のものをお送りしました。
これ、アイデアを考えた段階ではなかなかええやん、と考えていたのですが、改めて振り返ってみるととにかく隙が多い!素材自体はいまだに悪くないと思っているんですが、それを伝える方法、つまり文章の構成が全然ダメ。
いいアイデアだよなあって思ってた割に、あとからいいと思えるものができていなかったのはなぜなのか。理由を振り返ってみると、要するにいざ書く段階において「自分の考えがきちんとまとまっていなかったから」だということが原因のように思えました。
これまでナレッジスタックで配信してきた内容のものは、ほとんどがObsidianの中で一度ノートを作成し、アイデアを「アトミックにして」整理したあと、それをいくつか組み合わせて一つのニュースレターとして送っています。
ただ、前回送ったものは、書いてる最中にいいアイデアできた!って勢いに乗って、その勢いのままで書いたもの。今までのニュースレターは、すでに作ったノートをまとめて記事にしていたけど、前回は「白紙の状態から書いたニュースレター」でした。
言い方を変えると、これまでのニュースレターは「ばっちり相手チームへの対策をして臨んだ試合」だったけど、前回は「ぶっつけ本番での試合だった」という感じ。そう考えたら、いろんなことが納得できました。
そして、本来は順番が逆だけど、原稿をよいものにするために、まずは前回書いた内容をアトミックに整理する、ということをやってみました。
レゴで例えるアトミックノート - ナレッジスタック - Obsidian Publish
こうやって自分で振り返って文章を1つ1つに分けてみると、どれも実に平凡でなんてことない話ばかりです。この程度のことをまとめるのに自分は苦労していたのか、と思うんですが、まさにこれこそがアトミックに分けて書くことの偉大さなのだと気がつきました。
自分が複雑でごちゃごちゃしていると感じていることも、一つ一つのことに分解してしまえばおどろくほど「たいしたことないものもばかり」なのです。
わからないことは、わかってしまえばきわめて当たり前の、普通のことばかり。でも、本人はなかなかそれに気がつくことができず、すごく悩んでいる。これを、ひとりで解決できるようにする思考の整理方法が「アトミックに書く」ということ。書きながら、1つ一つにわけていくことで、自分の思考も1つ1つのシンプルな内容に解きほぐしていくことができるのです。
そして、こうやって思考がきちんと解きほぐされてさえいると、いざなにかを書こうとする段階で本当に小さな負担で文章が書けます。
文章がうまく書けずに苦労するというのは、これまでに数えきれないほど経験をしていますが、そういえば最近はそういった苦労が少なくなっているかもしれない。そんなことも、前回のニュースレターを振り返って感じたことでした。
書こうと思ってることで悩んだら、まずは一度「アトミックなノート」を作って、そのあとで続きを書くようにする。
遠回りだと思っても、こういう「書き方」の方が、自分の資産としてのノートも貯まっていくし、長い目で見て得られるものが大きいのではないか。まだまだよりよい方法は考えていけそうですが、今回は「アトミックなノートを作ることの効果」を明確に体験できた出来事でした。