生きることにこだわりを。魚住惇です。
前回の配信では、デイリーノートを取りまとめた物が書籍化したという話を書きました。
記録が残っているというのは本当にありがたくて、本の原稿を書く上でかなり助けられました。
特に学校DX物語の巻末には、物語が年表としてまとまっていて、時系列順に追うことができるようになっています。学校DXにおいて魚住が奮闘したことなどと、世の中の動きを順番に書き起こしました。
特にこの年表づくりがね、地味に大変だったんですよ。ほんの少しだけの愚痴になっちゃいますけど、あの年表、編集者さんが4月末に言い出したことで、校正と同時変更での作成が始まりました。
年表を作る理由は、Teamsの導入や遅刻欠席連絡フォームの整備など、テーマごとにお話がまとまっていることの中で、タイミング的に重なることが多かったからです。
プロジェクトというのは、そりゃ一番綺麗なのは1つが終わったらまた新しい1つのプロジェクトが始まることなんでしょうけど、現実はそう綺麗にことが進むわけではありません。
プロジェクトが全くない期間を過ごすこともあれば、3つも4つも重なることもあります。
DX本はあくまでそれをプロジェクトごとにまとめて読みやすくしたものなので、それを時系列でまとめてみたら、また違った視点から見えてくるものがあるのではないか。
巻末の年表は、そんなご意見から生まれたプロジェクトです。
タブレット端末の配備がいつあったのか、Teamsの導入はいつだったのか。
学校ではこうした新しいシステムの導入については、教育委員会からの通知文書に詳細が書かれているので、その文書の日付を追うことで時系列順に並べることができます。
ただし、その中でどれくらい作業を行ったのか、その作業がいつ終わったのか。そこまでの情報は文書には当然まとまっておらず、自分の記憶だけが頼りです。
大体その時期にその文書が来ていたという情報からは、いつそのプロジェクトが完遂したのかまではわからないわけです。
そこで、自分なりにデイリーノートを振り返りました。僕のObsidianでは⌘+←→でデイリーノートを前日や翌日に移動できるようにHotkeyを設定してあるので、割とパッパッと切り替えながらデイリーを行き来できます。
ところがね、これがまたどえらい作業量でして。3年分を振り返るわけですよ。プロジェクトごとに。もうそれが苦痛で苦痛で。
でも本を書くためですもん。時間をかけて、2020年まで振り返りましたよ。
その時に、思い知ったことがありました。
デイリーノートの中身、余計な情報が多すぎる。
整理整頓されていない情報の中から、必要な情報のみを抜き出す作業って、本当に手間でした。できればね、もう2度とやりたくないとも思っています。
とはいえ、整理整頓がなっていないのは事実ですが、それと同時に、"なんとか探せばどこかに記録が残っている“というのも、その時は助かりました。そのおかげで1冊にまとめることができました。
これをどうにかして、改善することができないか。この問題の解決策について、2023年6月に実践できていることをお話ししたいと思います。
デイリーノートはいつでも戻れるセーブポイント
さて、そもそもの話ですが、デイリーノートに何を書いたら良いのでしょう。
僕のデイリーノートそのものは、過去の投稿にもスクショを貼った通りです。
何かを調べた時の、内容だったり、参考にしたサイトのURLだったり、考え事の途中経過だったり。タスクシュートに匹敵するほどは書いたりしませんが、その日に何を調べていたのかなどは、後になって見返せるように書くようにしています。
過去のデイリーノートを読んだ時に、「これを考えて、これについて検索して、あぁ、だからこのサイトに行き着いたのか」というように、思考の流れが辿れるようにするわけです。その時間を過ごした過程を残しておくことで、どんな流れでその考え方に行き着いたのかを追えるのが利点です。それと、リアルタイムで記録をつけながら作業をしていくことで、自分が今、どこに意識を向けているのかを常に客観視することにもつながります。
この企画の最初の配信(デイリーノートにはなにを書くべきか)にも書いた、セーブポイントで文章でセーブしていく感じです。Obsidianでも手書きのノートでも同じ効能が得られると思いますが、書きながら作業を進めていくと、誰かに話しかけられたり、トイレに行ったりという突発的な何かが起こったとしても、進めていた作業の続きから再開できたりするものです。
これが面白くて、考える作業も割とこれができてしまいます。書いている途中の文章を見ると、「あ〜、ここまで書いていたから、この続きはこうだな」なんて思いながら、一時保存してた内容を読み込んで続きから始められることが実際起こるのです。
デイリーノートに日記を書かない
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