まずは連絡や近況など。
最初に、前からやろうとしていた、Podcastのカバーアートの変更を行いました。
ブックカタリストのカバーアートを変更しました - by goryugo - ブックカタリスト
本について語るPodcastのブックカタリストも、だいたいこのナレッジスタックと同じタイミングで始めて、なんだかんだきちんと安定して1年以上継続できています。これはおそらく、自分一人じゃなくて二人でやってる、というのは大きいですね。
ナレッジスタックとブックカタリストのおかげで、ものごとに対する考え方は大きく変わって、昔よりはちょっとだけ賢くなれたような気がしています。
もう一つが、執筆環境の話です。
最近改めて、書いたノートや原稿をgitで管理することを始めました。
GitHubの公式アプリ「GitHub Desktop | Simple collaboration from your desktop」がものすごく簡単で使いやすく、プライベートのレポジトリをいくらでも無料で作成可能。
そもそもgitというツールが、プレーンテキストベースで文字を書く人の原稿管理、進捗管理として大変オススメで、バックアップとしてのgithubは大変便利です。gitって、ちょっと原稿を管理する程度であればあんまり難しい知識は必要ないんですが、どうしても導入部分はなんかやたら小難しい印象はあります。その難しさも、このアプリを使えば超簡単。
gitを使って、いつどこでどういう文章の修正をしたのかを手動できちんと管理してみると、書くということを一つ上の視点から振り返ることができます。これは、データの管理という観点だけでなく、書くことへのモチベーションという観点でもいい感じに機能します。
もちろんGitHubが無料で使えているのはなにか理由はあるわけで、なんらかのリスク・デメリットは必ずどこかに存在します。(無料で面倒くさいことになったりするのはGoogle関連サービスでたくさん経験している)
それでも、gitという仕組み自体の汎用性の高さによって、サービスへの依存度は低め。関連するサービスの充実度なども考えて、現状はメリットが圧倒的に大きいと感じます。
基本的に英語でしか使えないんですが、gitというものにちょっと興味を持ってるような人であればさほど苦労することなく使い始めることができると思います。
個人的な話で言うと、特にこれは複数人で原稿を管理するときに都合が良く、ブックカタリスト本を作るプロジェクトや、iPad Workersの本作りではGitHubに大きく助けられています。
さて、そんな中で今回は、久しぶりに仕事関連のマインドセットに関するようなことを考えてみたいと思います。
ブックカタリストでも話した『隷属なき道』の影響などで、労働時間を減らすこと、労働という概念を変えることは最近興味を持って追いかけているテーマなんですが、今回はそういったことに関連するテーマです。 →BC032 『隷属なき道』 - by goryugo - ブックカタリスト
多様性は人生のスパイスになるが1時間では効果がない
人間は、1日というスパンでは多様性が低い生活は不幸になるが、1時間というレベルで多様性が高いと不幸になる、という研究があります。
Does Variety Among Activities Increase Happiness?
1日という長い時間の中では、多様性は「刺激的である」と感じて幸福度が上がるが、短い時間の様々な活動はその時間が生産的でなくなるために幸福度が下がる、と上記研究では結論づけています。
このことを踏まえると、仕事というものに対するイメージが大きく変わるのではないかと考えています。
普段から自分の仕事をつまらないと感じている人が、もし仮に毎日の仕事が午前中だけで終わるとか、労働時間が4時間だけだと仮定した場合、その仕事をつまらないと感じるのかどうか?
仮に、4時間という労働時間でも「クソどうでもいい仕事」としか思えないならばそこにある選択肢は多くありませんが、もし午前中だけで仕事が終わるなら結構悪くない、仕事楽しいかも、などと考えることができる場合、現在の自分の働き方を工夫することで、幸福度が大きく変わる可能性が出てきます。
こういう場合「毎日がつまらない」のは仕事の内容ではなく仕事の時間が長すぎることが原因なので、仕事時間に対する工夫に成功すれば、毎日が劇的に楽しくなる可能性が見えてきます。
不幸を分割すれば幸福になるし、変化のない幸福は不幸になる
また、これは見方を変えると不幸を分割すれば幸福になるし、変化のない幸福は不幸になる、と言うことも出来ます。
どんな不幸な仕事も、毎日1時間であれば「いい気分転換」になるかもしれないし、どれだけ幸福な「働かなくてもいい」状況も、それはそれで毎日に刺激がなく、幸福感のない人生になってしまいます。
FIREを達成した人は毎日暇を持て余してあまり幸福ではないという話は(ニュースバリューがあるからなのか)よく見かけるし、仕事を引退した老人が毎日暇を持て余している、という話も様々なところで耳にします。
父の知人にも暇すぎて毎日パチンコに9時5時で通い詰めている人がいるという話を聞いた時は、ニュースで聞くのとはまた違ったリアリティがある話でした。
そう考えると、改めて1日の働く時間というのは4時間くらいというのが理想的なのではないか、ということを思います。
参考:🧘♂️4時間以上働いたら「生産性が下がる」 - by goryugo - ナレッジスタック
結局、長く働いても成果が出ないんだし、長く働くと「不幸」であるならば、長く働くメリットはどこにもありません。
とは言え、仕事が完全にゼロになって毎日が暇なのもつらいので、生涯続けられるライフワークを毎日の生活の中から見つけたい。
幸いにして自分の場合、こうやってニュースレターを書いたり、Podcastを聞いてもったりすることは「幸福」に「生涯」続けたいと思えることになってきています。あとはこれで、いかにしてメシを食えるようにしていくのか。いかにして安定させていくのか。そのあたりが当面の目標です。