2022年12月のごりゅごの主な活動と、今後の予定などを報告します。
Obsidian Canvasの正式リリース
Obsidian上でノートを好きに並べて思考が整理できる「Canvas」機能が公式のプラグインとして登場しました。
今現在、これを使って本の目次案を考えてみています。思った以上にいい感じで、ノートが上手く「つながる」感覚があります。
こういうことが出来るツールは最近増えてきていますが、使ってみるとたしかに「これはよい」という感覚が味わえます。
なんとなく「これは便利」というものではなくて「これはよい」という感じだというのがポイントで、Canvasを使ったら大きく生産性が上がる、みたいな印象ではなく、これまで集めてきたノートを使って「一つ上のレベルで思考の整理が出来そう」というのが現段階の印象です。
同じようなことが出来るツールは最近増えており、まだ細かな機能の差別化がどうなってくるかは不明ですが、Obsidianは「プラグインでCanvas機能を拡張できる」というのが強みで、そのあたりは、これからどうなっていくのか注目していきたいと思います。
Canvasでどんなことが出来るのか、どうやって使っているのかなどは別の記事でもまとめる予定です。
デイリーノート仕事術
2022年の11月から実践し始めた「Obsidian・デイリーノート仕事術」
以前に一度記事をまとめていますが、2ヶ月くらい実践して、一通りのやり方が安定してきました。これはそろそろまとめて紹介するタイミングかなあ、と思い、次回1月7日にのナレッジスタックセミナーでは「デイリーノート仕事術」をテーマにする予定です。
これに関しては、もう少し「どういう話をするのか」についてを新年に改めてお送りする予定です。
動画の文字起こし
Whisper.cppという「ローカルマシンで動く音声認識ツール」を使い始めました。
ggerganov/whisper.cpp: Port of OpenAI's Whisper model in C/C++
Podcastの文字起こしだったり、セミナーの内容をテキストにしたりしたら便利かなーと思って試し始めたものですが、期待以上に精度が高く、手軽で便利で気に入っています。
たとえばセミナーの内容なんかにしても、何分くらいのところでどういう話をしたのか、というのがわかれば、自分も他の人も動画を振り返るときに便利かもしれない、と考えてひとまず前回のセミナーアーカイブのページに文字起こしデータを添付しました。
過去のセミナーにも順番に文字起こししたPDFを添付して、同時にセミナーで使ったノートをそのまま記事上で閲覧できるようにしようと思ってます。
このあたりはまだまだ改善できる部分がありそうなので、来年もいろいろと試行錯誤は続けていく予定です。
今月の主な活動
ここからは、今月のナレッジスタックやその他の活動からピックアップして紹介します。
まずは今月頭に、新しい「iPad本」を作りました。
ナレッジスタックではこれを紹介するために、チームでのGitHubの使い方のコツ、みたいな目線で記事を書いています。
また、次に作ろうと思っている本の原稿をGitHubで見られるようにする、というプロジェクトも今月から開始することが出来ました。GitHubでデータをCloneしてObsidianで開いていただくと、目次案にしようとしてる「Canvas」なんかも見ていただくことが出来ます。
他人のObsidian Canvasの中身が見られる、というのはなかなかに面白い試みではないかと思っています。
アトミックノートを組み合わせて「指向性のあるアウトライン」を作り上げる
Dataviewと組み合わせた「デイリーノート仕事術」を紹介したのも今月のことでした。
ジュン先生の月1連載は、2回目に。「デイリーノートにはなにを書くべきか」がきちんと言語化されていて、ここからどうなっていくのか、続きが楽しみな展開になってます。
デイリーノートにはなにを書くべきか - by 魚住惇⌨️『教師のiPad仕事術』 - ナレッジスタック
ごりゅごがやってる「本のPodcast」ブックカタリストでは、1年分総まとめの内容の更新をしています。2週に1回、きちんと休まず2年以上続けられていて、自分ごとながらなかなかに立派なことだと思います。
来年以降の計画
最後に、来年にやりたいと思ってることの妄想です。
まず1つは、ちょっとした解説動画や、Podcastの配信など。
Substackが、音声も、動画も手軽に配信できるのはけっこうな強みだと思ってて、それを生かしたなにかが出来たら面白いかなあ、というのと、自分が、なんだかんだ「喋る」のは書くのと同じか、それ以上に好きみたいなので、自分の幸福のためにも上手く活用したいなあ、と思ってます。
これは、まだ圧倒的な妄想レベルで、まだ「言葉にすることでアイデアを広げていきたい」と思っている程度の段階です。
もう1つが、オンラインでの「もくもく会」みたいな複数人で集まってもくもくとなんかやる、というイベントの企画。
これまでナレッジスタックの中で、たとえば「Dataview」だったり、Obsidian to Ankiを設すること、Amazonの書誌情報をObsidianさくっとコピーするブックマークレットなど、ちょっと興味はあるかもしれないけど、設定するのが面倒くさそう、と感じるようなものを紹介してきてます。
こういうのを「複数人で集まってやる」機会を作れたらいいんじゃないか、と思いついて考えてる企画です。
この手のテクニックに関して何度か質問をいただいたりもするんですが、場合によっては文字でのやり取りよりも、一言「こうすればいいよ」で解決するものもいくつかありました。
また、なによりも「コメント欄で質問するのは気が引ける」という人もいらっしゃるかもしれません。
そういうときに、みんなで集まってる場所で、音声で直接質問してもらったら、簡単な悩みならばすぐに解決できるかもしれない。
音声での質問を前提にすると名前は「もくもく会」ではなくなってしまうんですが、そういう「環境作り」というのはわりと効果があるものだとも思うのです。
いまのところ、まず2月に一度開催して、その反応などを踏まえながらどうしていこうかを考えていきます。
たとえばこういうことは、Zoomを使うよりもDiscordを使う方が相性がいいかもしれないんですよね。そういうことも含めて、まずはもう少し企画を練ってみて、実際に「やりながらやり方を考えていく」という方法で進めていきたいと思います。
ひとまず思いつくのはこの二つくらい。
ナレッジスタックの今年の更新はこれでおしまいです。来年は、1月1日から普通にいつものペースで進めていこうと考えています。
皆さま、よいお年を!