Obsidian Canvasのファーストインプレッションに続いて、もう少し詳しくObsidian Canvasについてまとめてみたいと思います。
まずは、Obsidian Canvasでどんなことが出来るのか、というのをObsidian Canvasを使ってざっと図解してみました。(そして、作ったものをこのように画像化できます。今回はあえてロゴもアリで書き出しました)
(あんまりこの手のツールは使い慣れていませんが)必要十分と感じる程度には操作もこなれており、一通りの機能は直感的に操作できるような印象です。
あとでharunaさんにCanvasの操作方法について聞いてみると「Figma」などの図解系ツールとだいたい同じような操作方法で、それらに慣れてるとより分かりやすいと思う、とのこと。また、一通りの機能は公式が「1つ1つの操作について動画で紹介」してくれており、それを見るとどんなことができるかは「全部」がわかります。
(ページ真ん中あたりのCANVAS PRO TIPS、と書かれた部分)
一通りの機能と、どんなことができるかのイメージは↑を見ればそれだけで十分なので、以下はごりゅごがちょっと触っただけでは気がつかなかった便利そうなことだけ紹介します。
1つが「カードを作る」機能。これは、Canvas上でダブルクリックをしたり「ペースト」だけですぐにカードが作れます。つまり、いわゆる「アイデア出し」のような用途でたくさんカードを作って並べて考えるということにも使えそうなイメージです。
また、こうやって作ったカード(Canvas上でのみ存在するもの)は簡単にノート(Obsidian全体で使えるもの)に変換もできます。
当初のイメージではCanvasは「ある程度ノートができてから使うと便利」かと思ってたんですが、もっと初期の「並べて整理しながら考える」段階でもわりと便利に使えそうです。
Obsidian内の「フォルダ」を一気にCanvasにドラッグしてやると、フォルダ内のノートを全部Canvasに並べることも可能で、全般的に最初の印象よりも「素材の追加が簡単にできる」ように作られていると感じました。
また、スペースキーを押しながらドラッグでCanvasを「引っ張る」操作。コマンドを押しながらマウスホイール上下で「拡大・縮小」という2つの操作に慣れたら、マウスやトラックボールでのCanvas操作もかなり快適になりました。
少なくとも機能面で「これが足りない」みたいに感じることはなく、ひとまずこれだけできたら十分便利じゃないかな?という印象。
ノートを組み合わせると「新しい思考が生み出される」
ただ、これだけの説明だと別に「わざわざObsidianである必要はない」わけで、他にもいろいろあるホワイトボードアプリとの差別化ができません。
やはりObsidianならではの本領を発揮するのは「Canvas」の中でこれまで作った「ノート」が使えること。そして同時にそのノートがObsidianに残る、ということ。CanvasとノートがObsidianという1つのツールでつながること。これこそが「Obsidianならでは」の機能です。
たとえば先日、次に作ろうとしている本の目次案をcanvasで整理する、ということをやってみました。
この手のツール全般に不慣れであるにも関わらず、使ってみて「これまでとは違う方向で考えが整理される」という感覚がありました。
実はCanvas機能は実際に使ってみるまでなにがよいのかイメージできてませんでした。ただ、ちょっと触ってみた段階でまず「思ってたよりけっこういい」と感じています。少なくともこのままcanvasを使って目次案を完成させようと思うくらいにはいい感じです。
自分は「アウトラインがあれば思考は整理できる」くらいに思っていたんですが、Canvasでノートを並べるという行為は(あえて無理やり言語化するなら)「新しい思考が生み出される」というイメージです。
思考が整理されるというよりは「見えてなかったことが見えてくるようになる」感覚。
これはObsidianの中でノート同士をリンクするのとはまた違う「新しい思考の方法」として大いに期待が持てそうです。
その他のCanvasの活用事例
また、Obsidian Canvas - Obsidianの中のCanvas views by our communityという部分にも、面白そうなCanvasの活用事例が多く載っていました。
たとえば以下の「勉強のノート」
なんて言うか、こういうの作るのすごい楽しそうだし、これを作るのも、すごくいい勉強になりそう。同じようなことができるソフトは他にもあったかもしれませんが、自分はこれを見て「こんなのが簡単に作れるのか。すげえ」と思ってしまいました。(そして、これを真似して1年で表現する『超圧縮 地球生物全史』で話したようなことをCanvasにまとめたいと思った)
もう1つ面白かったのが「Canvas上で執筆する」という方法。
Canvasの中でノートを編集できるんだから、アイデアとか資料を並べたCanvasで原稿も一緒に開いて、1つのCanvasで原稿も書いてしまえばいいやん。
そういえばObsidianは「画面分割」ができるので、たとえば画面右側にCanvasを開いて、左側で原稿ファイルを開いて書く、ということもできるよね、とこれを見ていて気がつきました。
「Obsidianが便利な執筆ツールになる」可能性を示してくれたような気もします。
プラグインへの期待
またObsidianには「プラグイン」という誰でも作れるObsidianを便利にする機能が存在します。
プラグイン開発が盛んなObsidianというツールにおいては、「Canvasを便利にするプラグイン」がこれから登場してくることも期待できるわけです。
ごりゅごの想像力ではどんなCanvasプラグインが出てくるのかは全くイメージできませんが「プラグインでCanvasがもっと便利になるかもしれない」ということくらいならば想像はできます。
これはもうただひたすら1ユーザーとしてObsidianの今後にも期待していきたいと思っています。
最後に、超クソデカ画像ですが、Obsidian Canvasで作ったみた次の本の目次案を掲載しておきます。
この程度のカードを「並べる」だけで「新しい思考が生み出される」んだから人間の思考というのは面白いな、と思います。
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