AIエージェントの登場でObsidianに保存する必要がないデータがたくさんあることに気づいた
💎ログの大半はデータベースに移動した
LLRを使うようになって、iPhoneでObsidianを触る頻度がめちゃめちゃ増えました。朝、昼、夜、と一日の複数回、PCの前にいないときは必ずObsidianを起動しています。
ただ、iPhoneで使うObsidianはどうしても遅い。調べてみると「ノートが多すぎる」のが有力な原因でした。そこから数ヶ月「いかにObsidianからいらんノートを減らすか」を考えて、得られた結論が「かなりのデータはObsidianに保存するよりデータベースに保存した方が便利」ということでした。
「ログ」をどこにどう残すのか?
Obsidianのノートを「減らす」
これをまじめに考えてみると、実はけっこう基本的でありながら、重要で深遠な問題に行き当たりました。
それは「そもそもObsidianはどんなノートを扱うのが得意なのか」という話です。
そう考えるようになったきっかけのひとつが「ObsidianをEvernoteみたいに整理している人の存在でした」(整理のための整理フォルダまみれ。世界が一周して最近こういう情報をまたちょいちょい見かけるようになった)
そもそも論として「ほぼ確実に失敗するデジタルノートの整理の仕方」というのは存在すると思うんだけど、改めて自分が保存しているObsidianの情報を振り返ってみると、かなり「自分もほぼ確実に失敗するObsidianの使い方をしてるぞ」と気がつくことができたのです。
たとえばその代表格が、個別の「仕事ノート」
ここでは細かな説明は省きますが、ごりゅごが作った仕事ノートは、役目を終えてしまえば単なる「ログ」であり、直接そのノートを使う機会はほぼゼロに近いレベルです。
そして、そういうノートがすでに少なくとも千を超えるくらい(5年使うと必然的にそうなる)存在していて、すべてが保管庫の肥やしになっています。
あえて自分をかばうならば、1年前ならこうしたノートをObsidianに置いとく価値というのは、まだ十分に高かったと思うんですよ。
ただ、それがclaude.codeに代表されるエージェント系AIの登場によって、まるっと世界観が変わってしまった。大半の「ログ」は、ノートでなくデータベースの方が便利なことが多い。これが現在のごりゅごの見立てです。
ログはデータベースに保存する
これまでは「1年前のあの時の原稿がほしい」となれば、Obsidianから日付やキーワードなどを規準に探したり、圧倒的に重要な情報であれば自分でリンク構造を作っておいて、そこからリンクを辿ってノートを見つけられるような仕組みを作って、それをメンテナンスしていました。(そして、こうしたリンク構造を最新に保ち続けるのは、大変すぎてほぼ挫折することになる)
ただ、もはやこういう「ある場所から目的のものを見つけてくる」のって、ほとんどの場合人間より生成AIの方が早いんですよ。
例外が、いつも使っている数十からせいぜい100個くらいのノートまで。こういうのは、かなり人間の身体に近いところがあって、それをさっと読み書きする場合は、AIに頼っていては遅すぎるし、直感的ではなさすぎる。
ただ、そういう「いつも使うノート」を除けば、もうノート探しはほぼAIが勝利する。ノート整理の達人であればAIといい勝負できるかもしれないけど、どんな整理の達人も「見つけられるようにする整理コスト」をゼロにはできない。なので結局、かけたコストに対するリターンという点では、ほぼAIに頼ってしまった方が得られるものが多い。
「最初の100個くらい」は、AIなんて遅くてやってられないんですよ。人間がササッと探した方が早いことは明白。こういうときは、フォルダでわけてると使いやすい、というのもほぼ確実。ただ、現代人が普通に年単位でデジタルノートツールを使っていたら、絶対に作ったノート100個、なんて数では収まりきらない。となると結局、大抵の現代人にとって「AI使った方が早い」ことになってくる可能性が高い。
でね、そうやって考えて辿り着いたのが「ログ」をObsidianに保存しないようにする、という方法でした。いわゆる「ログ」に分類されるノートって、もはやマークダウンで持つ意味すらないんじゃない?と思ってしまったのですよ。
まだまだ現在は「ローカルでマークダウンでデータを持つことの価値」自体が新しいと思うんですが、ごりゅごはもうその先に行ってしまったぜ……
これからはマークダウンではなくデータベースの時代なんだぜ……
ALPsがあるからログが見えなくても困らない
元々、2026年になってから、いろんなことを自前のデータベース(sqlite)に保存するようになってきていました。
10年分の行動履歴をデータベースに保存してみたり、(記事にはしてないけど)生成AIとのやりとりも、可能な限り生成AI自身によってデータベースに記録させる、ということをやっています。
また、LLRで記録を残したデイリーノートも、1日1回、タスク単位でデータベースに保存して、生成AIが見つけやすい形式に変換しています。
ここに、Obsidianの「ログ」も追加してやればいいじゃん、というのが今回のメイントピック。「自分が書いた原稿」とか「ある日の仕事のメモ」なんかは、もうObsidianじゃなくてデータベースに保存しといたらいいじゃん、というわけです。
自分が5年以上Obsidianを使ってきた結論でいうと、こういうログっぽい「記事」とか「仕事の記録」って、あとから見ることがないとは言わないけど、あとから編集する可能性は、ほぼないんですよね。そうすると、まず「ノート」である重要性が低くなる。
また、仮にノートの編集が必要になったとしても、生成AIに修正を頼む(もしくは自分でクエリを書く)だけで、修正だって出来るわけです。さらにいえば、極論もう一回マークダウンのデータがほしければ、データベースの中身を書き出してマークダウンファイルを作ってもらえばいい。
もちろん「ありとあらゆるすべてのログをデータベースに保存しとけばいい」というわけではなく、マークダウンで保存しておいた方がいいログがない、とは思いません。
でもたぶん多くの人が想像するよりも全部に近いレベルで、ログはもうデータベースでいい。そして結局その方が「AIと一緒に仕事するときに便利なことが多い」とも思っています。
こういう風に割り切ることができるようになったのは、この数ヶ月でいろんなことを「AIと協業前提」にしてきたから、というのがめっちゃ大きく関連してるんですよね。
たとえば仕事ログをデータベースに保存してもほぼ困らなくなったのは、ごりゅごが作った「ALPs」という概念のノートで手順書を作っているから。この手順書に、どこにどういうデータが置いてあって、こうやってデータを見ればいいぞ、と書かれているから、AIはそれを参考にして適切なデータを取り出せる。
だから、人間が昔のノートを見に行く必要がほぼない。AIが手順書を読んで、前回やったことを確認して、それを踏まえて「次の仕事」を進めることができるようになっている。
もちろんこういうことができるのは、ごりゅごの仕事の大半がテキストベースであるからである、というのは理解しているつもりです。
ただ、たとえば普段はエクセルを使いまくっている、みたいな人でも「言語でやりとりできる情報は全部データベースに置いとける」わけですよ。そうすると、コンピュータ主体の仕事をしている方であれば、かなりの部分でこの「データベース保存」というアイデアが応用できるのではないかと思っています。
(そして次は「個人サイトのデータ」もデータベースで管理できるのではないか、と考えるようになってきた。データ管理の仕方がもう一周まわってWordPressみたいな形になってきているな、というのがとても面白い)
ObsidianはObsidianが得意なことに専念できる
そして、こうやってログをほぼDBに移行したことで、Obsidianの使い方というか「目的」みたいなのがスッキリして、今までよりも使い勝手が上がってきている印象です。
その理由の1つは、LLR+ALPsというごりゅご独自概念満載になった「デイリーノート+手順書」がAIと仕事を進めることが前提となったこと。自分が過去のデータを観るのではなく、ほとんどはAIが過去データを見てくれるから、ノートも減るし、構造もスッキリするし、目の前の本質的な部分の整理だけに専念できるようになった。
そしてもう1つが、アトミックシンキングで書いてきた「私の考え」を小さな単位でまとめて、並べて、整理して、自分の意見や考えを常に書いて考える、というもの。
こちらは「並べて、見る」「動かす」という、触ることで整理が進む作業。これはデータベースのクエリでは代替できない、Obsidianであることの価値がはっきりある部分です。
この2つは、自分の中でいわゆる「整理」じゃなくて「考える」を伴った「仕事の本質的な部分」なわけです。
Obsidianではこの「仕事の本質だけやる」と明確になったことで、かなり考えるべきことがはっきりして、スムーズにいろんなことができるようになりました。
「ログはDBへ、考える作業はObsidianへ」
この住み分けができたことで、Obsidianの使い方自体がすっきりして、だいぶ心の整理もできた感じがします。

