Obsidianでタスク管理をする
Obsidianというツールは「PKMに役立つ」と言われることが多いです。(PKM = Personal Knowledge Management)
実際ごりゅごもPKM的な用途、知的生産と言われるような目的でObsidianをけっこう使っています。ただ、自分にとってのObsidianというのはそれだけじゃなくて、同時に「仕事を進めるための道具」でもあります。
仕事でのタスク管理的なツールはほぼ完全にObsidianだけで済ませられているし、同時に(今ご覧いただいているような記事の)原稿を書くツールだし、これまでに書いた記事やタスク、同時にそれに伴う注意点などがいつでも見られる保管庫でもあります。
もちろんこの2つの用途は明確な線引きをしてわけることができるようなものではなく、両者はそれぞれ相互に関連している部分も多いんですが、こうやって大きな意味に分類して、どんな目的でツールを使っているか考えてみることにも価値はあると思っています。
Obsidianでスキルを身に付ける
そして最近、自分の中でのObsidianの使い方に、新しい要素「スキル習得ツール」という意味が見出されてきています。
これまでの「知識の整理」「仕事を進める」という観点で使うObsidianは、パソコンの中だけで目的が達成できるものでした。ですが今ごりゅごは「お絵かき」とか「ギターの練習」というようなデジタルだけでは完結しない、身体動作を伴うようなことを身に付けるためのツールとしてObsidianを使うようになってきたな、ということに気がついたのです。
もちろん、これまでもずっとObsidianを「ギター練習ノート」として使い続けてきていたし、ギター情報整理について劇的な使い方の変化があったわけでもありません。
ただ、一度「スキル獲得のために使う(練習に役立てる)」という視点が手に入ると、同じことをやってても感覚的に得られるものが違ってきます。
闇雲に資料(練習方法)を集めて、結局どれもほとんど使ってない、なんてことは少なくなったし、記録を振り返りながら「これからどういう練習をしたらいいのかな」ということを意識的に計画することもできるようになってきました。
まだまだこの用途に関しては言語化や整理ができていないことは多いんですが、少なくとも「スキル獲得に使える」という視点は手に入りました。
そして、この視点は、別に音楽とか美術みたいな芸術だけでなく、言語の練習(聞き取りや会話)にだって応用できるはずだし、資格試験に合格するための勉強の道具としても役立つはずです。
たとえば、資格試験の勉強は「スキル獲得」の側面があると共に「知識の整理」も重要なのは間違いありません。これらは簡単にわけて考えることができるわけではありません。
そもそも「知識」と「スキル」だって、明確な境界線があるわけでありません。たとえば、早押しクイズでチャンピオンになるためには、多様な知識を持ちながら、同時に読み上げられる問題文に合わせて素早く予測するスキルが必要です。英会話だって、単語の意味をどれだけ覚えても、単語の意味をを思いだすのに3秒かかっているようでは会話はまともに成立しません。これも同じく、スキルと知識の両方が必要なのです。
反復練習にObsidianをどう使うのか
そんな中で「スキルの獲得」という使い道をあえて知識の整理と区別して考えようとする意味はなんなのか。
それは、スキルの獲得には反復練習が必要だというところとつながっています。知識の整理という意味では、基本的にノートの整理ができたら、それで大きな目的は達成されます。ですが、それを「使える」ようにするためには、知識が身体化されたものにならなければなりません。
そのために必要なのは、反復です。この「何回も繰り返す」ためにObsidianをどうやって使ったらいいのか。この観点は自分の中でも新しいもので、まだまだ開拓の余地が多くあるように思っています。
Obsidianの新しい可能性として、そういうことも考えていきたいな、と思っている次第です。