前回まではデジタルノートツールで賢くなるをテーマに、複数のデジタルノートツールを使うためにしていることについて書きました。今回からは、読書とデジタルノートツールについて書いていきます。私は、読書が「賢く」なるために非常に効率がよく、効果的な行為と考えています。そして、デジタルノートを使いながら読書をしていくことで、より「賢く」なれるのではないかと考えています。
読書とデジタルノートツール
デジタルノートツールを使っている人にとって、読書したものをメモやノートとして残しておきたいと思うことは自然な流れだと思います。それどころか、読書のメモやノートを上手く扱いたいという理由でデジタルノートツールに辿り着く人もいるかもしれません。いずれにしても、どんな風にメモやノートを取ればいいのかという悩みが生まれるのではないでしょうか。
私も長い間、読書ノートをどのようにして作るのかを悩んできました。読書ノートを作れないところからはじまり、ノートの作成自体は当たり前になりつつも、どんな風に作るべきかは未だに悩みます。しかし、『アトミック・シンキング』のアトミック・読書メモをベースに試行錯誤していく中で、少しずつマシな読書ができている気がしています。今回は、そうした読書に至るまでについて書いていきます。
これまでの読書の失敗パターン
まずはこれまでの読書の失敗パターンについて書いていきます。もしかしたら、多くの人も同じような失敗をしているかもしれません。
読書の失敗:読書メモやノートを作らない
最初の読書の失敗は、読書メモやノートを作らないことでした。かつての私の読書は、ただ単に本を最初から最後まで読んでいくことでした。それしかやり方を知りませんでした。
そんな風な読み方をしていると、次のようなことが起こります。
最初の方はちゃんと読めた気がする。
でも、次の日にはもう半分くらい、下手したらそれ以上の内容を忘れている。
だけど、もう一度読み直すのは面倒で、なんとなくわかっている気がするから、そのまま読み通す。
なんとか最後まで読めたけど、よくわかっていない。
うーん、まあいいか。次の本読むか。
以上のように、読んだ事実はありつつも、理解したかどうかもわからず、あまり頭に残らない本の読み方をしてきました。
読書の失敗:メモをしっかり取ろうとしすぎる
このままではダメだと思い、「読書メモを取りつつ読むぞ!」と気合いを入れて読もうとしてみました。最終的に頭に残っている感じがしないので、メモをしっかり作りながら読むわけです。また、そもそも理解しないまま読み進めるのが悪いのだから、理解したことを書き記しながら読み進めていこうとします。
最初はうまくいきますが、途中から飽きます。すると、第1章のメモだけ豊富で、第3章くらいになると極端にメモが少なくなるといったことが起きます。加えて、読書メモを最初から作ると時間がかかりすぎます。最終的には、メモをとらない読み方になるか、読まないということになります。
ちょうどいい読み方を探る
『アトミック・シンキング』では、アトミック・読書メモという手法が紹介されています。「読んだ本の興味のある内容を自分の言葉でまとめる」という読書法と理解しています。ポイントは「自分の言葉でまとめる」というところでしょう。
私が行っている読書法でも、読んだ本の内容を自分の言葉でまとめることを目標とします。つまり、最終的に実現したいことは同じです。でも、実現するまでの流れは違います。
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