今年の3月くらいから、Obsidianを使ったアトミックシンキングの実践方法とObsidianの使い方をまとめた「本」を作っています。
本ではなくて、カッコ付きの「本」という書き方をしたのは、これが単純な読み物ではなくて、Obsidianを使って読んだり書いたりできる「テンプレート」の形式を採用しようとしているから。
去年からリアルでもオンラインでもデジタルツールの使い方を教える機会が増えてきています。そのことはとてもありがたいことで、こっちも喜び勇んでいろんなことをお伝えしようと色々な手を尽くしています。Obsidianをほぼゼロから使い始める人からするとまず「初期設定」だとか「Obsidian使い方を覚える」のってすげえ大変なんですよね。いくらやる気があっても、やりたいことの前段階で負荷が高ければ、やる気を継続させるのは難しいです。
もちろん「初期設定」も「Obsidian使い方を覚える」こともとても重要なことです。こうしたことを自分自身で試行錯誤して習得していくことは、長い目で見たら間違いなく必要なことだと思っています。
とは言え、まずはデジタルノートというものを使ってみたい。デジタルツールを使って考える能力を高めたり、上手に文章が書けるようになったり、うまく情報を整理したい、みたいな大きな目的に対して「まずはObsidianの使い方を覚えろ!そのためには半年の修業が必要だ」みたいなのは、さすがにちょっとスパルタ過ぎる。
実際のところ、Obsidianはとてもすばらしいデジタルノートツールだと思うんですが、コンピューターとの親和性が高いツールであるが故に、コンピューターに不慣れな人には難しく感じてしまう要素が多いです。
もちろんこれも「コンピューターを使って」情報整理とか知的生産と言われるようなことをするのであれば、コンピューターの知識を一定程度身に付けることが重要なのは間違いありません。なんなら、Obsidianの一番最初の用途は「Obsidianを使ってコンピューターの使い方を勉強する」ことが一番よいことだとも思っています。
ただ、これまたそんなことを始めようと思っても「コンピューターの使い方を勉強するためにObsidianの使い方を覚える」ことが必要になるという循環現象が生じてきて、結局まず最初に何をしたらいいかわからん、という状況になってしまいます。これを自力でどうにかしろというのも、これまたさすがにちょっとスパルタ過ぎる。
で、そういった方の第一歩として考えているのが今作ろうとしているのが「Obsidianテンプレート」
「とりあえず覚えておきたいObsidianの使い方」をひと通り学びつつ、それと同時にObsidianを使ってどんな練習をしていけばいいのか。どんなことを学んでいけばいいのか。
基本となる操作を身に付けながら、同時に「デジタルノートでの思考法」をステップを踏みながら少しずつ実戦的に身に付けていく。それを、実際にObsidianを使って「読み物として読みながら使い方を学んでいく」ということを目指したものです。
これ、実は半年くらい前に「α版」をお届けしてるんですが、いまだ完成の目処が立っておりません。今年一年でごりゅごの「教え方」にたくさんアップデートがあって、その新しい方法に対応させようと、いろんな部分をいったり来たりしてしまっています。
そんな状況なんですが、最近ようやく教え方アップデートもようやくひと通りの整理が出来て、あとは書くべきところを書いていけば、ひとまずなんとか形になりそうである、というところまで進んでいます。あとは、順に書いていけばそこまで大きな苦労はせずに完成するはず!
今後の野望としては、このテンプレートの完成と共に、テンプレートを使ったアトミックシンキング実践講座みたいなのを開催。これを通じて、より多くの人に「これからのデジタルノートの使い方」をお伝えしていけたらなあ、と思っています。
テンプレートが完成した暁には、ナレッジスタック有料会員の方には無料でお届けし、導入のサポートなども行っていく予定です。
今年の大きなイベントは概ね完了したので、2024年の残りの期間はこの「テンプレートの完成」と「ナレッジスタックのいつも通りの更新」にこれまで以上に力を入れていく予定です。よろしくお願いいたします!