Obsidian仕事術というやつを思いついてから、けっこういろいろと自分のObsidian環境というか、ノート環境を整えようとしています。
きっかけとなった話はこれです→Obsidian仕事術の萌芽
そうやって実際に新しく使い始めたものの一つが、Dataviewを使って日付付きの「タスク」に相当するファイルをうまく整理すること。
Obsidian Dataviewを使って同じタグの前後の記事へのリンクを作る
また、同じタイミングで「Obsidianのデイリーノート」を再び使い始めるようになりました。(Logseqを使うのをやめた)
理由はいくつかあって、一つはLogseqの同期が(自分の使い方では)不安定であること。これはLogseqが基本的にiCloudでデータを同期するしかないという同期方法によるところが大きく、Logseqが悪い、というよりiCloudがボトルネックになっているんですが、理由はどうあれ自分にとっては「不便」だと感じるのは事実です(最近Logseqでは有料の同期機能ができましたが、それは試していません)
二つ目の理由はiA Writerというアプリの存在。このアプリがすごく便利で、Githubを介してWorkingCopyというアプリでObsidianのデータを読み込んであげると、モバイル環境では「簡易Obsidian」として自分にとって必要十分に快適な環境ができてしまうのです。1
Obsidianのデータをgitで管理する方法とそのメリット - by goryugo - ナレッジスタック
最後にこれは2つ目の理由ともつながるんですが、自分が作った「デイリーノート用ショートカット」が非常に快適で、ここ何年かで最も便利なメモ環境を自作できてしまったのです。
デイリーノートに追記するだけ、デイリーノートを開くだけのショートカット
作ったショートカットは大きく2つあって、一つは「デイリーノートに追記する」もの。ショートカットを直接開けば、メモ入力欄が立ち上がり、今日の日付のノートにメモの追記が行われます。
これは以前、Logseqでもほとんど同じことをやっていたのですが、当時は「iCloudのファイルに書き込んでいた」ことが原因で、よくデータがごちゃごちゃになっていました。(探せば「バックアップ」にあるんだけど、それに気がつかなかったり、探さないといけないというのが嫌だった)
またこの機能は、シェアボタンから「デイリーに追記」を選べば、SafariなどからURLをそのままデイリーノートに保存してくれます。
そしてもう一つ作ったのが、iA Writerで「今日」のノートを開くショートカット。これは、ショートカットを開くと日付を読み込んで、自動で「今日」のノートを開いてくれるもの。ちょっとがんばって、テンプレート機能だとか、日付が変わってからも「今日」が開けるように工夫しました。
以下が、実際に使ってるときのイメージです。(アプリ起動でメモを書くのと、アプリ起動で自動的に「今日」のノートが開かれるシーン)
実際のショートカットは、以下の二つ。
下記二つが本体です。
Dailyノートに追記する
https://www.icloud.com/shortcuts/a808218f6e5c40d8ae98b4039c9667fe
デイリーノートをiA Writerで開く
https://www.icloud.com/shortcuts/a513f466fb99487ab3b72de54f956b67
ただ、このショートカットは単体では動作せず、メンテの手間、改造のしやすさなどを考慮していくつかの機能をモジュールとして分割しています。以下の3つもダウンロードして、各自の環境に合わせて多少カスタマイズすればさまざまな環境で応用できると思います。
日付変更を調整(日付が変わっても「今日」のファイルを開けるようにする機能)
https://www.icloud.com/shortcuts/8e8e09742db94b7899c539865cd35882
デバイス名を取得してObsidianのパスを返す(MacとiPhoneの両方で動作させるためのもの。基本的に、自分用のカスタマイズが必要)
https://www.icloud.com/shortcuts/895b1c98d87947a0be7552d7e588b8dd
テンプレートを挿入(テンプレートファイルを見つけてきて書き込む。不要ならばこれはオフにすると改造しやすい)
https://www.icloud.com/shortcuts/cbdf2cd83a444d0daade029966d52988
という感じで、自分が使う分にはとても便利なショートカットだと思ってます。もし反響が大きければ、別途解説記事を書こうと思うので、興味あったり、わからないところがあればコメントをいただけるとうれしいです。
このショートカットは「完全にローカルで動く」ので、通信環境を問わず安定して確実に動作することが強みです。動作イメージのように、ショートカットは爆速、とは言いがたく、大抵は一呼吸の待ち時間が発生します。Fasteverのような専用アプリの「究極的に素早くメモできる」というものには及びません。
が、ある程度ショートカットに慣れさえすれば、きわめてベーシックなもので、自分用に自由にカスタマイズが行いやすい、というのがメリットです。
ObsidianデータのGithubでの同期
また、このショートカットは、(自分の場合は)ObsidianのデータをGithubで同期して、WorkingcopyというアプリでiPhoneに取り込んでいる、という環境を前提にして作っているものです。
これを実現するための「ObsidianをGithubで同期すること」についても、どうやってやるのかについては近いうちにまとめる予定です。(リクエストありがとうございます)
Obsidianのデータをgitで管理する方法とそのメリット - by goryugo - ナレッジスタック
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