「いまが幸福に生きられなかったら、将来も幸福にはならない!」
自分のノートをまとめていたら、こんなフレーズが出てきました。
これは、ごりゅごが以前Podcast「テクフリ」で発言したものを、みずりゅさんが気に入ってくれてブログにまとめてくれたもの。
テクフリの「ごりゅごさんインタビュー」の金言まとめ - みずりゅの自由帳
半分偶然見直したノートですが、手前味噌ながらごりゅごさんはなかなかいいことを言っています。
その1つが最初に書いた「いまが幸福に生きられなかったら、将来も幸福にはならない!」というもの。
この言葉はたしか、将来のことって不安じゃない?みたいなことを聞かれた流れから、今って幸福だと思うかどうか、という質問に対して出てきた言葉だと記憶しています。
(こういうのって、一人で考えてもなかなか出てこないもので、人が聞いてくれるからこそ出てくる言葉だと思っています。質問してもらう、というのは偉大)
詳細はここから順番聞けます→147.zeehaa/ホログラフィックディスプレイ/コードレススティック電動水ぶきモップ■ごりゅごさんインタビュー(1)■魔法のつめけずり | TECHFREE
幸福かどうかは生きることを考える全ての基本
「幸福」という概念を文字にすると、なんとなく日本語では宗教の名前なども連想してしまいますが、英語のWell-Being
という言葉が今自分が考えている概念に一番近いような気がします。
普段ごりゅごは(違ったニュアンスで受け取られやすいと思って)あまり表立って「幸福」という言葉は使わないようにしています。
ただ、やはり人生で一番大切なのは「幸福」だと考えていることもまた事実。
これからの働き方や生き方などを考えるときに「その選択は幸福(Well-Being)につながるか」ということが自分の一番の判断基準で、可能な限りWell-Beingであることを最重要なことにしています。
じゃあ幸福ってどういうもので、いったいどうしたら幸福になれるのか。
簡単に答えが出せる問題ではありませんが、以下の2つが幸福を考えるときの大きなヒントになると考えています。
「今が幸福である」ということを認識する能力
1つは、自分の今の生活から幸福を見い出せる能力。
例えば、毎日ご飯が美味しいことは幸福だと感じられるか?
子供と一緒に遊んで、子供が楽しんでる様子に幸福を感じられるのか?
本や漫画を読んで面白いと思えるか?
このニューレターを面白いと思えるか?
これらが面白いと思えることを幸福だと思えるか?
少なくともごりゅごは大体これは全部当てはまります。というよりも、こういうことが幸福なんだと「認識できるようになった」というのが正確な表現なのかもしれません。
こういった「幸福を認識する力」というものは、後天的に身につけることができる「スキル」であると同時に、真っ先に努力して身につけるべきものだと考えています。
快楽と幸福を区別すること
もう1つ幸福になるために重要なのは「快楽と幸福を区別すること」
『フロー体験:喜びの現象学』のなかで「快楽(睡眠、休息、食事、娯楽、セックスなど)は生活の質を構成する重要な要素だが、それ自体は幸福をもたらさない」と述べられているように、快楽と幸福をごっちゃにしてしまわないで、ちゃんと区別できることが重要です。
個人的にこれは「楽なこと」と「楽しいこと」の違いとも言えると考えています。
食べ物(カロリー)が足りない原始の時代には、人類の一番の目的は「生き延びる」ことで、楽しいことを考えている余裕などはありませんでした。
この頃のプログラムはいまだに人間の遺伝子には残っています。なので、無駄なエネルギーを使わない「楽なこと」を選択するのは、今でも自然のこと。
夜は疲れているから、ご飯を食べたらなんとなくテレビを見て寝る。
これは「自然なこと」ですが、幸福につながる「楽しいこと」なのかどうか、ということは考えてみる価値はあります。
まとめ:認識力と意思力を身につける
重要なのは、まずは「認識」ができるようになること。
そして、認識ができるようになったら、次の行動へ繋げられる「意思力」を手に入れること。
「意思力」もスキルであると言えるので、意思力についても学んで、意思力を残すための生活の仕方なども考えてみてもよいかもしれません。
自分の中でなんとなく感じていることも、文字や言葉にして理解するとより強く意識することができるようになります。
なのでまずは「幸福を認識する」ことと「快楽と幸福を区別する」ことを言葉として意識してみる。
これだけでも「第一歩」として試してみる価値はあると考えています。
余談ですが、イェール大学では「The Science of Well-Being 」という講座があって、これが現在無料で受講できます。この記事もここから大きく影響を分けています。
The Science of Well-Being | Coursera
「幸福(happiness)」ではなく「Well-Being」という言葉であれば、少なくともこうやって講座が開かれるくらいにはすでに学問として研究されており、Well-Beingであることは「スキル」として習得できる、と考えられていることの証明だとも言えるでしょう。