先日、ブックカタリストのアフタートークを収録している時に、たまたまごりゅごの「タスク管理」の話になりました。
言われて気付いたんですが、どうもごりゅごのやっている「タスク管理」は、けっこう変わった方式ぽい。言われてみると確かに特殊なやり方だとは思うけど、個人的にこれはけっこう色んな人に紹介したい方法でもある。
内容的に、ちょうど前回のセミナーで話したことの補足にもなるような話であり、個人的にも一度まとめるのに良い機会でもありそうです。
なので今回は、Spaced Repetitionについてはあまり詳しく説明をせず(気になる方はセミナー動画をご覧ください)、ちょっとマニアックに細かな話をまとめてみました。
「タスク管理」ではなく「やること・やりたいことのマネジメント」
まずいきなりめんどくさい話なんですが、自分がやってることは「タスク管理ではない」とずっと思っています。
行為のカテゴリーとしては「タスク管理」と呼ぶしかないんだけど、気分的にはタスク管理と言いたくはない。あえて名前をつけるのであれば「やること・やりたいことのマネジメント」という感じの言葉になります。(本当はもっとさらに適切な表現を見つけたいが、めんどくさくてそこまで考えてない)
自分の場合、どうしても「タスク」と「管理」という言葉が好きになれなくて、あんまり使いたくないんですよね。
まずはタスク、という言葉。この意味を辞書で調べてみると、ほとんどの辞書で「やるべき仕事」という感じで説明されています。
まずこれが重い。
人生において、確かに「やるべき仕事」は存在するけれども、実は多くのことは「やっておいた方が人生がスムーズに進む」ものであって、それを「やるべき」という表現にしたくない。
同時に「管理」という言葉も、これまた自分的になんか違う。
デジタル大辞泉に書かれてる「ある規準などから外れないよう、全体を統制すること」という表現にもあるように、どうも「命令されてる感」「義務感」が強くて、しかもなんか「ルールを変えてはいけない」「ルールから外れてはいけない」みたいな印象を受けてしまって、これまた重い。
管理って、シンプルに考えると「マネージメント」の日本語訳に思えるんですけど、英語の辞書で意味を調べてみると結構ニュアンスが違うように感じます。
Oxford辞典を見ると
the activity of running and controlling a business or similar organization
なんて書かれかたをしているのです。
ポイントは「run」という単語が使われているということ。この説明を真正面から受け止めると、マネージメントという言葉には組織を「運営して制御するための活動」というニュアンスがあって、もう少し自分が自由にコントロールしているようなイメージが出てきます。
まあ、言葉というのは常に変わりつづけるものだし、辞書に書いてあることも所詮「一般的な説明」
大事なのは辞書的な意味ではなく自分がどう感じるかだけ。
ただ、こういった言葉から受けるイメージというのは、思った以上に見えない部分で心に作用している気がします。
なので、自分ではこうした行動について極力「タスク管理」という言葉は使わないようにしています。
どうでもいい人にとってはどうでもいいことですが、今回の話はまずそういうめんどくさい人の考える「タスク管理の手法」であるということと、こういうめんどくさいことに共感いただけるタイプの人であれば、一定以上は興味深く読んでいただけるものだとも思います。
Obsidian(Spaced Repetition)+ たすくま
じゃあまずは、具体的に普段どうやって「やること」をマネージメントしているのか。
使用するツールは大きく2つ。
1つは、前回のセミナーでも話したObsidianの中のSpaced Repetitionというプラグインを使ったシステム。
もう1つが、たすくまという、タスクシュートを実践するためのiPhoneアプリ。
まず、やることが書かれたものが2つあるという時点でちょっと変わった感じみたいなんですが、自分的にはきちんと理由が存在します。
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