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『アトミック・シンキング』実践セミナー030 動画アーカイブ

『アトミック・シンキング』実践セミナーの動画アーカイブです。

今回のテーマは「ObsidianのプラグインSpaced Repetition」についてです。

これまでのセミナーの一覧は、こちからから確認できます。

📋ナレッジスタックセミナー - Obsidian Publish


以下、当日の資料をそのまま添付します。

今シリーズ(第二部)の概要

「Obsidianで仕事をする」とはどういうことなのか?

ごりゅごの仕事術、ノート術の根本はすべてが「書いて考える」にある。

(アトミックシンキングでの、目隠し将棋の話とつながるもの)

仕事の計画も実行も「書いて考える(書きながら仕事をする)」ことを基本にする。

この提案がメイントピック。書いて考える、をすべてのベースにする。

書いて考えるために、タスクは(タスクリストではなく)「ノート」で管理する。

これを便利にするために、様々な手法やツールを組み合わせていく。

この手法のメリットは、エバーグリーンノートの概念と同じで、自分の仕事が単発で終らず「育てる・積み上がる」ことができるようになるということ。

あらゆる仕事において、常に前回から学び、少しずつ「成長しよう」という言い方でもいい。

仕事をしながら、きちんと経験値を獲得し、レベルアップができるようになる方法。


今回の概要

Obsidianを長く使えば使うほど増えていくノート達。

理想的には「すべてのノート」を定期的に振り返り、保管庫全体をスマートな状態に保ち続けたい。が、ノートが増えれば増えるほどそれは非現実的になっていく。

これに「現実的な時間で」対応するための解決策が「Spaced Repetition」

間隔学習の仕組みをノートの振り返りに応用し、重要なものは高頻度で、そうでないものは「忘れた頃に」リマンドさせ、保管庫全体を少しずつ改善していく。


タイムテーブル

  • 10:00~

    • 間隔学習という概念

      • 学習の基礎段階で超役に立つ手法

  • 10:20~

    • 「暗記ではないこと」に間隔学習の仕組みを使う

      • インクリメンタルライティング

  • 10:40~

    • 設定方法と操作方法

    • まとめ


Spaced Repetitionとは?

spaced (adjective・形容詞)

  • adv./prep. (of a number of things)

    arranged or located with a distance or time between them

    →(時間的、空間的な)間隔を開けた

repetition (noun・名詞)

the fact of doing or saying the same thing many times

→繰り返す

辞書的には、なにも大したことは言ってない。間を開けて、繰り返す。


もう少し掘り下げよう


Spaced Repetition(Obsidianのプラグイン)

Fight the forgetting curve by reviewing flashcards & notes using spaced repetition.

このプラグインを使ってフラッシュカード(暗記カード)やノートのレビューをすることで、忘却曲線と戦う。


これが「よくある」Spaced Repetitonの説明。

いわゆる「暗記カード」として素晴らしい存在です。

ただし、その目的での話は、ごりゅごがこれまでに何個も記事を書いているので、それを読んで欲しい。

(今回の趣旨とはズレるけど)なにかを覚えたい時にはこれは本当に最強に素晴らしい方法でオススメ。

『アトミック・シンキング』実践セミナー4動画アーカイブ - by goryugo - ナレッジスタック

Obsidianで使うSpaced Repetitionは「暗記ではないこと」に役立つ。

この観点での話が今回の主題。


繰り返し考える・忘れないためのSpaced Repetition

Spaced Repetitionの大雑把な仕組み(イメージ)

ずっと正解する場合

---単語の暗記問題--- 正解→3日後に出題  ---- 3日後 ----- 正解→10日後に出題 ---- 10日後 ----- 正解→30日後に出題 

途中で間違える

---単語の暗記問題--- 正解→3日後に出題  ---- 3日後 ----- 正解→10日後に出題 ---- 10日後 ----- 間違い→3日後に出題 

正解すれば、次の出題間隔はどんどん伸びる。(でも、いつか必ずまた出てくる)

間違えると、次の出題間隔は短くなる。(さらに間違えると、もっと短くなる)

もう一つパラメーターがあるんだけど、今回そこには触れない。


「暗記問題」以外でもこの仕組みが応用できる

たとえばふと「世界一周旅行に行きたい」と思い立つ。普通は「行きたいな」だけで終わる。

「ものすごくやる気に溢れた行動力ある人」ならばここからなにか進められるかもしれないが、大抵は思いつくだけ。

GTDを学ぶと、こういうことは「いつかやりたいこと」に書いておきましょう、と言われる。(そうすると「いつかできる」かのような妄想が生まれる)

世界一周という野望は「いつかやりたいことリスト」に追加され、毎週「レビュー」することになる。

→1年後に1000個の「全部やれるわけがない夢」に押しつぶされる


なにが問題なのか?


10:20~

「すべてをレビューする」ことは不可能である

ごく簡単に言うと、これらすべてを「毎週レビューしよう」という考え方に無理がある。

ヨーロッパ旅行に行きたいのは、ただ「思いついただけ」程度のもの。これを思いつくことは素晴らしいことである。たくさん集まると、傾向が見えてくる、なんてこともあるかもしれない。

だが、これを「夢」にしてしまうと、夢は無限に思いついてしまい、ほとんどが達成できずに終わる。

慣れてくると「本当にやれそうな夢」と「メモしておくだけでやれるわけがない夢」の区別ができるようになる(大人になる、という)が、いきなりそれを習得するのも難しい。

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