数日前から、Obsidianに新しい保管庫(Vault)を作って運用を始めています。「ギター練習専用のノートが欲しかった」という理由でもう一個保管庫を作りました。
この記事の中で、こんなことを書きました。
新しい保管庫でObsidianを使ってみて気がついたんですが、Obsidianなら自分が今まで何年も考えてきたノート整理のテクニックを、全部ギター練習ノートの整理に応用できるんですよね。
これ、よく考えてみたら、ごりゅごが新しく作ったObsidianの保管庫というのは「おれがかんがえたさいきょうのObsidianのつかいかた」をそのまんま実践してる、超リアルな事例なんじゃないかと。そしてこの実践の過程って、今から新しくObsidianを使い始める人とか、Obsidianの使い方で悩んでる人にとっていちばんちょうどいい感じのサンプルになるのではないか、と。
デジタルに限らず、なんらかのツールの使い方トいうのは、ある程度ツールを使いこんでいる人が(過去を忘れて)「こうやって使うといいよ」って書いてるものです。こういうツールのなにがいいのか、どう便利なのかはある程度使ってみないとわからないので、それはある意味で当然のことです。
ただ、そういう事例から見えてくるのはあくまでも「最終系」です。そこに至るまでにどんな変化があったのか、どうやってその形に至ったのか、というのは最終系をみるだけではなかなかわかりづらいもの。つまり、最終系を見るだけでは「なぜそうなったのか」がわかりにくいのです。
もちろんそうやって最終系だけを紹介すれば、読む方も書く方も非常に「効率がいい」です。最終系だけを真似すれば無駄な試行錯誤は少なくて済みます。ただ、そうやって最終系だけを見て真似したものは、結局なぜそうしたのかが分かりにくいので、少し変化させて自分の使い方に取り入れる、ということが難しくなります。
ツールの使い方に「正解」は存在せず、その人にとって「最適」なものを見つけるしかありません。もちろん一定程度「こうすると便利」という方法論は存在しますが、細かな部分は結局自分の環境や好みに応じてカスタマイズしていくしかありません。誰かが使っている使い方をただそのまま真似するだけでは、大抵は自分の使い方にフィットしません。
となるとここで大きな悩みが発生してきます。
自分自身で試行錯誤を繰り返すだけでは、ツールの使い方を学ぶには遠回りすぎる可能性がある。とはいえ、誰かがこういう風に使っているという「最終系」を知るだけでは、自分用にカスタマイズして取り入れるのが難しい。
どうにかこの2つの中間くらいの方法はないものなのか。明らかに無駄なことは、ないに越したことはない。でも同時に、ある程度の「無駄」は重要なことでもある。結局、自分なりの試行錯誤がなければ他人の方法論は自分の方法論に取り込むことはできない。
ならば、今ごりゅごが新しくObsidianを使うとしたらどうするか。そのリアルな過程を見せられれば、それはけっこう面白い、役に立つコンテンツになるのではないか。
ごりゅごがObsidianを使って試行錯誤をしている時間は、平均よりはだいぶ長い自信はあります。そういう意味で「ある程度使い方はわかっている」と言ってもいいでしょう。
同時に、今新しく作ったObsidianの保管庫は、完全に新規で作成するもので、ノートが増えるに従って使い方は少しずつ変化していくはずです。
まあまあ知ってる人がもう一回ゼロから環境構築をしたらどうなるのか。それを「サンプル」ではなく「実践例」として見せられれば、けっこう面白いものになるんじゃないか。
ここで重要なのは鮮度です。時間が経ってノートが増えれば増えるほど、最初のころの気持ちは忘れていってしまいます。
なので、ごりゅごが新しく作った保管庫ができるだけ新鮮なうちに、どうやってシステム全体を作りあげていくのかという過程を見せる。それを通じて、新しくObsidianを使い始める人も、すでにObsidianを使っている人も、どんなことをやってみると便利なのかを「自分用」に取り入れやすいのではないか。
そんなことを思ったのです。
最初の段階で、ある程度こうやって使おうという目星は付いています。ただし、あらゆるツールに言えることですが、最初の目論見通りにツールを使い続けることは、よい意味でも悪い意味でも不可能です。使っていくうちにやることは確実に少しずつ変化していきます。
でも、そういうリアルな変化の過程こそが実は重要で、その過程を知ることこそが自分なりの方法論の確立に役立つのではないか。
そういうつもりで、今後はリアルな実例を使いながら「現在のごりゅごが理想だと考えるObsidianの使い方」を紹介していこうと思います。
Podcastでも同じことについて語っています。