Templaterをお手軽プログラム起動装置として活用する
💎WebClipperとTemplaterをアフィリエイトに活用するアイデア
RINKという仕組みを思いついて、次の大きな試みとしてObsidian Publishで公開しているウェブサイトを「RINKで整理して公開する」ということを進めようと思っています。
ノートを「つなげて」整理するRINKシステム - by goryugo - ナレッジスタック
で、RINKはRINKで色々なことを試しているんですが、同時にせっかくウェブサイトをちゃんと運営するなら、ちゃんと「適切なアフィリエイトもやろう」ということを考えました。
アフィリエイトは、商品とかサービスとかを紹介して、実際に買ってもらえたりしたら報酬が入りますよ、っていうやつですね。自分はもう20年以上前からアフィリエイトとは関わっているんですが、20年間であまりにも「プロ化」が進み過ぎ、初心者にはくっっそ取っつきにくいものになってしまいましたが、まじめにちゃんとウェブサイトを運営して、それに見合った報酬をもらうというのは、ちゃんとやってりゃちゃんと健全なものなんです。
まあ、資本主義ではどうしてもお金を稼ぐこと自体が自己目的化してしまう懸念は常にあって、自分自身も「なにが健全なのか」というのを忘れてしまう恐れはあるんですが、それはきっと20年以上のアフィリエイト経験を持ってすれば、平均的な人々よりは上手にコントロールできるでしょう。
と、ここまでは長い前置き。
今回の主題はは「Obsidian Web Clipper」とか、Obsidianのプラグイン「templater」を使ってあげると、アフィリエイトのリンクにも大いに役立つんではないか、というアイデアの紹介と、それに伴う「生成AI時代での知識の重要性」という話です。
Web Clipperをアフィリエイトリンク取得に使う
まずは今回ごりゅごが思いついたアイデアから。
アイデアのひとつは、ObsidianのWeb Clipperを「アフィリエイトリンク取得に役立てよう」というもの。
元々、ObsidianのWeb Clipperは「読書メモ」を綺麗に保存する目的で使ってました。
Amazonの本の販売ページには書籍のタイトルや書影、著者やら出版社が書かれているので、その情報を上手に整理して保存する、という感じです。
Web Clipperの登場以前は「ブックマークレット」を使ってこうした情報を保存してたんですが、今回のアイデアはこのブックマークレットのアップデート版、みたいなイメージと言えるかもですね。
Amazonの書籍販売ページを開き1クリックでObsidianに書誌情報ノートを作るブックマークレット
(これまでにもいろいろこの手法については試行錯誤しています→これまでに書いてきたWeb Clipperやブックマークレットの記事)
WebClipperの元々の目的ては「情報整理」だったんですが、この方法を「アフィリエイトリンク作り」にも応用できるやん、と気がついたわけですよ。
たとえばこれを使うと、Amazonのアフィリエイトリンクが簡単に作れる他、音楽系のサウンドハウスだとかPlugin Boutique、beatcloudのリンクなんかは、Web Clipperを使ってリンクが作れる、という状態にすることができるようになりました。
templaterでアフィリエイトリンクを作る
ただ、ここまでだとほとんどの人にとって「Amazonで使えるだけやん……」ですよね。
そう。アフィリエイトリンクをWeb Clipperだけで作るのは、よくも悪くもある程度限界があって、大抵の場合ここにもう一工夫が必要なんです。
たいてるの場合それは「ちょこっとだけプログラムを動かす」ことで解決できるんですが、これまで大変だったのはこの「ちょこっとだけプログラムを動かす」こと。日常でサッとプログラムを動かすというのは、あんまりお手軽ではないのです。
今回発見したのは「ノートのテンプレートを作るプラグイン」であるtemplaterが「ちょこっとだけプログラムを動かす」ことにも大いに役立つ、ということでした。
SilentVoid13/Templater: A template plugin for obsidian
個人的に、このプラグインって自分の中で「すごいかもしれんけど自分にはいらん」ものの代表格だったんですよね。
ただ、templaterって超簡単に「javascriptを動かす」ことができるんですよ。
だったら、templaterを「テンプレに従ってノートを作る」目的で使うのではなく「プログラムを使ってテキスト処理をする」目的で使ってやる、ということもできるはず。
たとえば「クリップボードにある楽天のリンクをアフィリエイトリンクに変換してノートに貼り付ける」という処理。
これもtemplaterを使えば、ものすごく簡単にできてしまうのです。
他にも、昔からよく使っていた「キーワード設定しておくと、いろんなアフィリエイトサイトの検索結果ページにリンクする」というやつ。
この仕組みも、templaterを使って超簡単にできちゃいました。
アフィリエイトのリンク作りって、決して「大変」ではないんだけど、一個作るだけでも分単位で時間がかかって、すごい「手間暇かかって鬱陶しい」仕事の代表格だったんですよね。だから結局「面倒だからやらん」てなってしまうんですが、ページのURLやら検索キーワードから10秒でリンクが作れるならばやる気になれる。
このくらい簡単なら、ある程度丁寧に「ちゃんとリンクを貼る」ことができる。こうやってやる気になれるというのも、templaterで「効率化」ができたからこそ獲得できるやる気なのです。
ChatGPTが可能にした「思いつき」の実現
今回なによりも一番すごいなあと思ったのが、この仕組みの核であるプログラム部分が、ChatGPTと数回やり取りするだけでサクッと完成してしまった、ということでした。
templaterというObsidianのプラグインで動くやつが欲しい。元のリンクはこういう感じで、これをこんな風にしたい。それを作ってくれ。
大雑把にこれだけの指示で、まじで「一発」で完成してしまいました。
こういうの、かつてはけっこう検索して頑張って、自分の技量だとどんなに早くても30分はかかってました。
場合によっては数時間とか、1日では終わらないレベルだったんですが、それがマジで5分未満で完成。
2年前のChatGPTはたぶんここまで賢くなかった気がするので、生成AI界隈も、ものすごく進化が早いです。
「思いつける」ためには「知識」が必要
今回の話は、結論だけで言うと「ChatGPTすごかった」だけのことです。
ただ、今回の話で重要なのは「ChatGPTを使うと超簡単にプログラムが書けること」ではないんですよ。
もはや、この程度のプログラムであれば、文字通り「誰でも作れる」ようにはなっているのです。
だから今大事なのは「これとこれを組み合わせてアフィリエイトリンクを超簡単に作れるのではないか」ということが思いつけるかどうか、ということ。
なにができるかとかがわかっているんじゃなくて、なにが欲しいかを思いつけるよううになること。この「欲しいものを思いつく能力」こそが「生産性を上げるカギ」になるのだと実感しました。
と同時に、ならばプログラムの理解が必要ないかというとそうではないんですよね。やっぱ「これを使えばこうできそうだ」と思いつけるのは、この「これを使えば」の部分をどれだけ知っているか、ということで、そうなるとむしろ様々なジャンルに広がる幅広い知識というのは、これまで以上にずっと重要になってくるはず。
生成AIを使って生産性爆上げ、みたいなことおっしゃっている方々はもうそこら中にいらっしゃるわけですが、大抵そういう方々は最も大事な「前提知識の重要性」を説いていないように見受けられます。
もともと現代は「言語化」とか「知識」というものが非常に高く評価される世界ですが、これらは今まで以上に今後の生活に大きな影響を与える能力になるであろうことは、ほぼ間違いないものだと感じます。
だからこそ「学ぶ」とか「自分で考える」能力はこれからも需要が上がり続けるだろうし、自分もその部分についてはもっと整理して考えていきたいなあ、と思っています。
ちなみに、もし、ごりゅごが作ったtemplaterのテンプレートが欲しいという方がいらっしゃったら(使いやすさや機能改善のためのフィードバックが欲しいので)、Discordで直接「ソースをくれ」とお伝えください。
Discordでは、記事にできないような小さなtipsなんかもできるだけ投稿するようにしています。
また、こうしたプログラムに限らず、Obsidianの使い方を中心に色々な質問なんかも活発にいただけるようになっていてきています。
これらの質問とその答えは、それだけでも「価値ある情報」になってきています。
Discordはこちらのリンクからご参加いただけますので、興味ある方は是非参加いただき、積極的にご質問ください。


