ブックカタリストのアーリーアクセスでも公開されている話なんですが、今週末に自分の洋服を作ろうと思っています。(これを書いているのは2025年3月7日)
きっかけは、久しぶりに普通のTシャツを着たら「すごく着心地が悪い」という体験をしたこと。その後、そういえば最近自分のTシャツがおんぼろになってきたなあ、そろそろ新しいシャツが欲しいなあ、と思ったこと。
現在ごりゅごが着ているTシャツは、すべてパートナーのはるなさんが作ってくれたものです。はるなさんはすでに7〜8年くらい?趣味として洋服作りを行っており、はるなさんが着ている服のほぼ100%が自作のものです。
つまり、ごりゅごが新しいTシャツを欲しくなった時は「作る」(作ってもらう)ということになります。
今のごりゅごにとってのTシャツとは「これじゃないと困る」ものなのです。
普通の服が(骨格的に)合わない
なんとなく自覚はあったんですが、どうもごりゅごの骨格は世間一般の平均値から大きくズレているようで、市販のシャツがほぼ100%うまくフィットしません。
わりと広い肩幅で、極端なほどのなで肩(だから、リュックがズレ落ちやすい)。さらに、くわしいことはよくわからんけど、首の後ろあたりの骨とかもちょっと特殊みたい。
そして、この骨格の人間が「普通の服」を着るとどうなるのか。肩がとても窮屈で腕の上げ下げがしづらく、さらに首がとても苦しい。
どうやら自分はTシャツの首元を前に引っ張る癖がある(と言われて気がついた)んだけど、これもすべては首が苦しくなってくるから無意識にシャツを前に引っ張ろうとしているようでした。
小さい頃から、自分はなで肩であるという自覚はあったんだけど、こういうことがわかったのは、はるなさんにごりゅごの身体を計測してもらってからです。はるなさん曰く、ごりゅごの体型は一般的な型紙で補正できる幅を超えてる、とのこと。
大変ありがたいことに、はるなさんはそういうごりゅごの体型に合わせた服を作るというのを「洋服作りの勉強で、新しいチャレンジ」と捉えてくれて、試行錯誤しながら「ごりゅご型紙」を作ってくれました。(3回くらいバージョンアップがあった)
それ以降、ほぼずっとごりゅご型紙を使ったオーダーメイドTシャツを着てたんですが、先日のブックカタリストのリアルイベントの時に、久しぶりに「普通のTシャツ」を着たんですよ。(イベント用にカスタムデザインのTシャツを作った)
その日は結局寒くてTシャツを披露することもなかったわけなんですが、まあとにかくこのTシャツは首が窮屈で困る。ごりゅごの身長は172cmと、ほぼ成人男性の平均値。それならばMサイズのシャツか、ゆったり目ならばLサイズのTシャツを選ぶくらいが一般的だと思うんですが、ごりゅごが着たのはXLサイズ。明らかにオーバーサイズだけど、これでもすごく首が苦しい。
なんかもう、オーダーメイドTシャツに慣れてしまったおかげで、市販のTシャツ着るのは無理になってしまったんだなあ、ということを自覚しました。
で、そこからどうなったか。
その時はまだ「やっぱ市販のTシャツは苦しい」だけだったんですが、ふと自分のTシャツを見直してみると、最初のころのTシャツとかがけっこうおんぼろになってきた、と感じたわけです。
調べてみると、今着ている一番古いオーダーメイドTシャツは2年前のもの。ローテーションで2年も着ていたら、そりゃあボロくなるに決まってる。ならば新しいTシャツが欲しい、となってくるわけですが、ごりゅごが着ているTシャツは超レア物。入手するためには、はるなさんのご機嫌をとり、お願いし、どうにか新しいものを作ってもらうしかない。
やべえ。俺は、はるなにロックインされてしまっている。
まあ、ロックインされてしまってることは別にいいんだけど、やっぱりこの状態はお互いめんどくさいわけですよ。ごりゅごははるなに依存している、という形になってしまうし、お願いしても自分は待ってることしかできない。なによりも、お願いする立場というのは権力の偏りを生んでしまう。家庭内において権力関係がアンバランスになるのは、よろしくない。
そんな時に思いついたのです。
「ああそうか。自分でTシャツの作り方を覚えて、自分でTシャツ作ればいいじゃん」と。
洋服を作る上で一番難しいのって、どうやら型紙を作ることらしいです。まあそれはなんとなく想像できます。ただ、今回の場合で言えばすでに型紙は存在している。
ならばごりゅごは、型紙に合わせて布を切って、切った布を組み合わせてミシンで縫い合わせる。幸いにして、それらを行うための機材は家に揃っているし、材料となる布も、もはや一生かけても使い切れないんじゃないか?という量のものがある。
そもそも、布を切ることくらいならそんなに難しい感じしないし、ミシンだって少し前まで誰もが使っていたもので、よく考えてみればそれほど難しいものだとは思えない。
そういう風に考えを進めていくと、服を作るという行為は「やったことがない」から難しそうに思うだけで、別に大して難しいものではないのではないか?
なによりも、自分でTシャツを作れるようになれば、もう「お願い」なんてする必要はなくて、思い立った時に(家にある布をもらって)自分でTシャツを作ればいい。これが一番便利で簡単じゃん。
また、ごりゅごが自分で洋服を作ることは、自分で全部出来て便利、以外にもメリットがあると思っています。
現代の日本社会では、男性が自分の服を作ることはまだまだかなり珍しい。まあ、そのことに関する社会的な課題どうこう置いときましょう。
40過ぎたおっさんが「このTシャツ、自分で作ったんですよ」なんてことを会った人に話せれば、まあそれだけで他人に強烈な印象を残せるはず。(おそらく、これを読んでいただいている皆さんにも同じように感じていただけているはず)
そういう「覚えてもらう工夫」って自分はけっこう好きで、こういうのは基本的には得しかないことだと思ってます。自分でTシャツを作ることでそれができるのならば「おもろい人」的な観点としてもやはり自分で服を作ってみるしかない。
テーマの存在が思いつきを促進する
今回こういう風に「服を作ってみよう」って思いつけたのは、2025年のテーマを「手を動かして、形にする」と決めたことなんかも関係しているんじゃないかな、と思います。
洋服作りは、うまくいけばずっと続けると思うけど、自分の場合たぶんこれは「本気で取り組む趣味」にはならない。自分の必要に応じて、自分で手を動かして形にする。内と困るから、なくなったら作るか、という程度のライトな距離感です。
ただ、そういうことを「やってみようかな」って考えられたのは「手を動かして、形にする」というフレーズが自分の脳内に比較的強めに残っているからだと思います。
今回はこうやって、テーマを決めておいたら、テーマのおかげで面白いことを思いつくことができた。こういうのがテーマを決めることで得られるよい効果なんだ。
そんなことも読んでいただいている方々にアピールまでできてしまって、これまたいいことしかないな、と非常に満足しています。
はるなさんが自分でTシャツを作る時は、だいたい裁断と縫製を合わせて1時間くらいでできる、とのこと。ならばごりゅごは、とりあえず3時間くらい見込んでおいたら完成できるかなあ、と考えてます。
土日に1時間ずつ、合計3回やればおそらく完成するはず。予定通りいけば、3月中にまず1着完成させられるはずなので、完成次第また報告したいと思います。