最近、人を褒めることって、相手がうれしいだけじゃなくて、自分もけっこういい気分になるということを発見してしまいました。
きっかけは、『アトミック・シンキング実践ワークシート』の購入者向けにDiscordサーバーを立ち上げたことでした。このサーバーでは、参加者の皆さんにデイリーノートの公開可能な部分を共有してもらい、それに対してごりゅごが全力で褒めて、必要に応じてアドバイスをするということをやっています。
ほめるのはたのしい
そもそも、Discordサーバーを使って褒めるというのを始めようと思ったきっかけは、以前書いた「他者からのフィードバックが学びのスピードを引き上げる」でのごりゅごの体験が元になっています。
褒められることって、誰でもだいたい嬉しい。これはまず間違いない。だから、ワークシートを購入してくれた方々へのサービスとして、ごりゅごが全力で褒めて、書く練習についてのやる気を引き出そうと考えたのです。
これはひょっとしたら購入者にとって最も価値のある部分になるかもしれない、くらいのことを思ったりもして、かなり「頑張ってやる」つもりで取り組んでたことでした。
もちろん、やる気を持って取り組んでもらえれば、ワークシートを実践する効果は高くなるし、それは結果的に購入してくれた人の満足感にもつながる。そしてそれによって人気・評判が上がり、いろんな人が興味を持ってくれるようになったら、買ってくれる人は増えるはず。そういうメリットだって当然考えてますが、まあなんにしても基本的に「サービス」のつもりでした。
ただ、実際やってみると、なんかこれが想像してなかったレベルでめっちゃ楽しいことになってきてるんですよね。
投稿してくれた内容からいいところを探して全力で褒めているうちに、褒めている自分もめっちゃいい気分になっているのです。最初はかなり「仕事」のつもりだったけど、これはかなり趣味要素の高い、楽しみとしてできることになってきています。
褒めてて得られるいいことはこれだけじゃなくて、他にもあります。
たとえば、褒めるポイントを探す過程で、投稿してくれたデイリーノートの内容を、これまでとは違った視点で読むことができるようになりました。そして、そうやって集中して読むからこそ、そこから得られる発見というのもいっぱいあるんですよね。そういう発見は、たとえばワークシートをアップデートする時にもすごく役に立っているし、他にもたとえばこの体験自体がこの記事の素材になっていたりしています。
そしてなによりも、日々「デイリーノートを発表する場所」チャンネルに投稿してくれている人全員(文字通りの全員です)が、ほんの数日だけで目に見えて「書く」行為の解像度が上がっているんですよね。
これはもう純粋にすごく嬉しいし、自分がよいと思った方法が間違ってなかったんだ、という自信だとかやる気にもつながっています。
もっと褒めよう
そしてこういう体験を通じて、強く確信したのです。
もっと褒めよう、と。
これは「ごりゅごがみんなを褒める」だけじゃなくて、みんなもみんなを褒めるといいし、みんなもごりゅごを褒めるといい。1
これは、以前書いた「他人のために時間を使うことが、自分が時間があると感じる一番の方法である」という感覚と似ているものなんじゃないかと予想します。
人を褒めることができる自分というのは、他人のいいところを見つけることができて、さらにそれを相手に伝えるということができる優しくできる素晴らしい人格を持った人間である。そういう風に思えるようになって、それが結果的に自己肯定感や、自信にもつながっていくのではないかと思います。
実際、ちゃんと褒めるってのをやってみるとやっぱり案外難しいんですよ。「いいね」みたいに脳みそ空っぽでできることじゃない。
それは、簡単じゃないことをやるから価値がある。
簡単じゃないことを自分の意志で、手間と時間を使ってやるからこそ、満足感が得られる。そしてそうやって簡単じゃない言語化の努力は、褒める能力のアップにも繋がっていく。これもまた、大きな意味での「言語化の能力」の一つのはずです。
Discordサーバーに参加されている場合、是非「人のノートを褒める」練習をしてみてください。いきなり上手に褒めるのなんて難しいので「それ美味しそうですね」とか「私もそういうの好きなんです」くらいのものでも十分です。これだって十分に「褒める」に分類される行為です。
また、褒められた側は、別に無理に褒め返す必要はありません。全部返事をしていたら大変です。やりたいならやればいいし、忙しいなら無理する必要はない。返す側は「いいね」でも返しといたら十分です。2
はるなさんの『iPadアプリ図鑑』に込められた情熱
そしてもう1つ、この場で褒めておきたいことがあります。
はるなさんと、はるなさんが作った本を褒めたいのです。
先日はるなさんは、一人で『iPadアプリ図鑑』という本を作りました。かつてはごりゅごがめっちゃ手伝いをしていたんですが、文章を書くことから、テキストをepubに変換すること。Kindleの販売ページへの登録など、全部はるなさん一人でこなしてしまいました。素晴らしいです。
📘『iPadアプリ図鑑2025』発売! - by はるな👠iPad Worker - iPad Workers
はるなさんは、それはまあ毎日毎日驚くほどまじめにiPadアプリをチェックしています。
そして、その過程で新しいノートアプリを見つければそれを試し、既存のノートアプリがアップデートされれば、そのアップデート内容をチェックしています。
特にすごいのは、そうしたアプリをただチェックしているだけではない、ということ。新しいアプリを見つければ、ちゃんとちゃんと自分でアプリを使っている。アップデートされていれば、アップデート内容をきちんと自分の手を動かして確認している。
さらに、ただアプリの機能や使い方を紹介しているだけではありません。紹介しているアプリは、一つ一つそれぞれ「実際にどんなことに使うと便利なのか」が、本人の事例を交えて紹介されています。
さらに、ただアプリの機能や使い方を紹介しているだけではありません。紹介しているアプリは、一つ一つそれぞれ「実際にどんなことに使うと便利なのか」が、本人の事例を交えて紹介されています。
そのような仕事の結果として、Kindle版のページ数は900ページを超えるとかっていう恐ろしいことになってしまっているのです。
そういう気合いが入ったすごいものを作ったはるなさんというのがすごいし、そしてはるなさんというすごい人をパートナーに選んだごりゅごはすごいということになって、結局それはやっぱり自分がいい気分になれて、自己肯定感を高めることにもつながっている。
やはり、人を褒めると、自分もいい気分になれる。
褒めることから始まる、より良い関係作り
ここまで書いてみてわかったんですが、人を褒めるのって「技術」も必要だし、気恥ずかしさみたいなものも乗り越えていかないといけない。相手のことをちゃんと見て、その良さを言葉にしようとする「言語化の練習」だけでなく、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの練習にもなってしまうわけです。
わざわざことばにして褒めることが難しくて恥ずかしいからこそ、実行した時の満足感も大きい。
ということで、はるなさんの本が気になったら、是非チェックしてみてください。
買ってもらっても、KindleUnlimitedで読んでもらっても嬉しいです。
📘『iPadアプリ図鑑2025』発売! - by はるな👠iPad Worker - iPad Workers
ここからたくさん売れたら、それは「ごりゅごの褒め力がすごい」ということになってこれまたとても嬉しいです。
そして、ごりゅごに毎日褒められたい方はアトミック・シンキング実践ワークシートを購入して、Discordのサーバーに加入してみてください。
特に、ごりゅごを褒めるといい。それは大変いいことだぞ
そして、人を褒めているごりゅごも是非褒めてください