Discordでデイリーノートの発表をしてくださっている方たちを見ていると、多くの方の内容が(ごりゅごの主観的観点で)非常にいい感じに変化してきているように感じます。
どういう変化なのかを大雑把にまとめると「慌ただしい」「忙しい」という感じが減って、その分心に余裕が出てきて、より深い思考ができるようになっているような印象なんですよね。
で、それはなんでなのかと考えると、一番大きいのは「読まれることを意識」することで、自然に文章が丁寧になっているからだと思っています。
この「丁寧に書く」という行為は、おそらくこれから「生成AIに文章を書かせる」ことが当たり前になったとしても価値が減ったりしないような重要な行為になるはず。
この部分に関してはまたこれから順番に掘り下げていこうと思っているんですが、今回はその前に「丁寧に書くためのテクニック」的なものを簡単にまとめてみたいと思います。
丁寧に書くための3つのテクニック
1. 読まれることを意識する
丁寧に書くための最初のテクニックは、まずさっき書いた「ひとに見られることを意識して書く」というもの。
これは、Discordでデイリーノートの発表をしてくださっている方たちであればおそらく自然に実践できていることですが、自分一人で実践するのは案外難しいです。もちろん「見られることを意識する」という意識をもつことは重要なんですが「意識」という曖昧な概念を忘れずにいることは案外難しいです。
2. 丁寧語で書く
そんな中で、オススメしたいのが「丁寧語で文章を書く」という手法。
これは、先日のナレッジスタックのオンラインオフ会でジンさんに教えてもらったテクニックなんですが、ほとんどの方が苦労することなく実践できて、しかも自然に丁寧を促進してくれる素晴らしい手法なのです。
「丁寧語で書く」ってテクニックは、まさに「素晴らしきライフハック」と呼ばれる感じの「地味でシンプルだけどとても効果が高い」テクニックです。
覚えておくことは少ない。実践することも難しくない。それなのに効果はとても高い。
そもそも現代のテクノロジーを上手に使って「上手に効率良く文字を入力する」という観点であれば、文章なんて生成AIに書かせればいいし、それが面倒ならば音声入力を使えばいいんですよね。
つまり、現代社会での「文章を書く」ことの意味や価値というのは、これまでのものとは意味が違ったものになりつつあるのだと考えています。
現代で文章を「書く」ことの意味は、喋ったことをそのまま文字にすればいいというタイプのものではない。
書いて、書かれたものを見て、そこからゆっくりと少しずつ思いを展開させていく。簡単に言うと、書くことで自分の考えを整理したりまとめたりして「いい気分になる」こと。これが、現代における「書く」ことの意義なんじゃないかと考えていきます。
あえて雑な言い方をすると、喋るというのは「思ったこと」を文字にする手法です。喋るという行為はとてもてっとリ早いんだけど、色んなバイアス、思い込みに囚われやすく、いわゆる「浅い」考えに陥りがちなんですよね。
「書く」というのは、その真逆を目指すべき行為です。「自分で書く」ことの価値は、全然手っ取り早くない。めんどくさいし時間がかかるけど、それを乗り越えることで「いい気分」になれる。
現在、手書きでノートを書くことが流行っているのも、基本的には「いい気分」になれるからだと思うんですが、デジタルでも「自分で書く」ことの価値はこういう方向に変化しているはずなのです。
「早く書けない」ことが「よいこと」なのです。
早く書けないから、しょっちゅう立ち止まって、自分が書いたものを見直しながら、少しずつ先に進んでいくしかない。そうすることで「先へ先へ」と意識が向かうだけでなく、自分が「思ったこと」に対しても意識が向いていくようになる。これによって思い込みや間違いなんかにも気がつきやすくなり、頭が整理されて「いい気分」になれる。
ただ、現代人はコンピューターで文字を書くのが上手すぎるんですよね。タイピングというものに熟達しすぎて、早すぎる。だから、それを抑制するために、丁寧語で書く。
さらに言うと、丁寧語というのは「かしこまっている」ことばです。この態度も、おそらく「ゆっくり考える」にプラスに作用します。
かしこまるということは、自分以外の他者を想定して、丁寧に一つ一つの動作を行う意識が働きやすくなる。これは「疲れる」んだけど、大抵の疲れることは、物事に対して通常以上に意識を向けるから起こる「疲れる」です。
だから、考えは独りよがりになりにくい。他人が読んでもわかりやすい文章になりやすく、結果的にそれは「自分が読んでもわかりやすい文章」になる。
Discordでイデーノートの発表をしてくださっている方は、みんなおそらく「読まれる」ことを意識して文章をかいているはずです。
これも「丁寧に書く」ことが実践できるための素晴らしい方法だと思うんですが、さらに「ゆっくり書く」ができるようにするためのポイントが「丁寧語」です。
3. 丁寧に見直す
あとは、もう1つあえて付け加えるならば書いた文章の「見直し」ですね。
デイリーノートを「書き終えた」と思ったタイミングや、翌日新しくデイリーノートを作る時などに、一度自分が書いたノートを見直して、可能な範囲で追記・編集をしてあげましょう。
コンピューターで文字を入力すると、タイプミスが発生しがちです。こういうのも「人力で見つけて」修正しましょう。
また、忙しかったり面倒だったりして早く書いた文章は「てにをは」がぐちゃぐちゃだったり、そもそも文章の意味がよくわからないこともあります。こういうのも「人力で見つけて」修正しましょう。
もちろん「てにをは」の修正や、タイプミスの修正なんて、生成AIを使えば簡単にできます。ただし「文章を書く練習」という目的で、生成AIに文章を修正してもらっては、まったく意味はありません。「賢くなるため」には、めんどくさいこと、苦労することを丁寧に経験していくことが大事なのです。
この辺りは、塩梅を間違えずに上手に生成AIを使いたいところですね。
Discord上では、ごりゅごはデイリーノートを褒めながら「ここはこうした方がいい」とかコメントしてますが、より効果を高めるためには「見られる意識」「丁寧語」「丁寧に見直す」ことを自分でやっておくと、頭が整理される効果はさらに大きくなるはずです。
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