LLRの価値の本質は「ノートを開かせる」ことになった
💎SRSモードとStart and Openの2機能を追加しました
LLRに新機能を2つ追加しました。そして、それによってLLRは、いわゆる「ライフログ」「タスク管理」のプラグインという枠を超えて「ノートを開かせるためのプラグイン」という性格が強まってきました。
いったいどういうことやねん、というのをちょっと整理して紹介しようと思います。
SRS機能
まず1つが、SRS機能。LLRに、SRSモードを追加して「振り返り期間が長くなるルーチンタスク」というものも作れるようになりました。
LLRにSRS機能とか、なんか変な3文字略語だらけでなんやねんという感じですが、ごりゅごが作っているObsidianのタスク管理系プラグイン「LLR」に、間隔学習的なノートの振り返り機能(Spaced Repetitionモード)みたいな機能を追加しました、というお話です。
とは言え、LLRのSRS機能は、Obsidianにすでに存在する「Spaced Repetition」プラグインとは、思想や仕様が異なります。
LLRは「リピート期間が決まったノート」を適切な頻度できちんとデイリーノートに並べるプラグインでした。
ここにSRS機能が追加されたことで「ちょっとずつ振り返り期間が長くなるノート」も作れるようになったというわけです。
主に想定しているのは大まかに2つの用途。
「読んだ本を振り返る」みたいな、思い出の振り返り、復習的なこと。
もう一つが「いつかやりたいこと」をノート化しておいて、いつかやりたいだけでなく、ちょっとずつちゃんと進めて、いつかやりたいことを「ちゃんとやる」ための機能。
すべてを等間隔で振り返ることはできない
読んだ本を振り返るとか、いつかやりたいことを振り返るというのは、人間が生きている限り、どれも項目が際限なく増えていきます。
なので、もしすべてのいつかやりたいこととか、読んだ本すべてを同じ間隔で振り返っていたら、いつか必ず破綻します。それを防ぐための方法というのが「振り返りの間隔がどんどん伸びていく」という手法なのです。
最初の頃は振り返りの頻度が高く、だんだんと振り返りの頻度は少なくなっていく。
この仕組みであれば、理論的には「振り返りたいものが無限に増えても対応できる」のです。
そして、この仕組みで2-3年「いつかやりたいこと」を振り返ってみると、いつかやりたいことなんて、ほとんど全部やらないしできない。それが普通のことなんや。もしいつかやりたいことが「本当にやりたいこと」なら、いつかやりたいと書くだけでは実現しない。実現できるための仕組みをどうにか作りあげて、実際に実行するしかない。
SRSを使って「いつかやりたいこと」を管理していると、こういうことをアタマでなくカラダで理解ができるようになります。(ここが一番だいじ)
これがまず「SRS機能を使う価値」の1つ。
「細かな調整はできない」仕様
また、この機能は「Spaced Repetition」プラグインと違って、重要だからこれは振り返り間隔を短くするとか、そういう細かな調整は意図的に出来ないようにしています。
SRSの設定をしたノートは、ただデイリーノートにチェック付きのリンクが出てきて、チェックしたら、振り返り日が未来になり、振り返り間隔も伸びる。
もし変えたかったら、自分でノートのフロントマターを書き換える。「本当にまたやりたい」ことは、その程度の手間暇をかけるべきで、そうは思わないようなものは「また今度」でいい。
そもそも、本当に「また振り返りたい」ならば、それはSRSじゃなくて「ルーチン」なんですよ。
「本当にいつかやりたいこと」は、いつかやりたい枠ではなく「ルーチン」として登録しなければいけないわけです。
もしSRSで振り返っていたノートをルーチンにしたいと思ったら、そのノートは自分でルーチンフォルダに移動すればいい。その時に、また繰り返し頻度なりなんなりをまた考えればいい。
結局「細かいことが簡単にできる」よりも、こうやって大事なことにはきちんと手間をかけるしかない、という仕様の方が「正しい」と考えました。
ノート1つ1つを丁寧に振り返るための機能
そういうわけで、LLRのSRS機能は、Spaced Repetitionプラグインよりも一つ一つのノートを「丁寧に振り返る」ことを前提にしています。
デイリーノートにルーチンが出てきて、そのノートを開いて、中身を確認して、なんならちゃんとノートを書き換えたりしてから、完了操作をする。
「振り返り」という一つの単位で複数のノートを振替えるのではなく、一つ一つのノートをちゃんと振り返る、というイメージ。
つまり単純に「ルーチン」というか、デイリーノートに追加される「タスクが1個増える」くらいの認識であるのが一番オススメの向き合い方。
なので、調子に乗ってSRSノートを作りまくって、毎日5件も10件も振り返りたいノートが発生してきたりすると、かなり高い確率で破綻すると思うので、その点には注意が必要です。
ルーチン開始と同時に新しいタブにノートを開く
そして、このSRS機能を追加する時に、もう1つ新しい機能を思いつき、それも一緒に実装しました。
新しく作ったのは「Start and Open」というコマンド。
このコマンドは、LLRでルーチンを「開始」すると同時に、隣のタブで該当のノートが開く、というもの。(ルーチンにノートリンクがなければただ開始するのみ)
これは設定を変更することで「トグル」を使った時にも機能するようになります。
トグルボタンでルーチンを開始すると、開始時刻が記録されて、同時に新しいノートが開きます。
しかも、とても細かいことだけど「ノートを開くと新しいノートにカーソルが移動して」さらに「新しいノートでトグルコマンドを押す」ことで、ノートを閉じてルーチンの完了処理まで行われる、という仕様。
ここに関しては、もう少し細かな調整も必要かもしれないんですが、自分的にめっっっっっちゃ便利でオススメの機能なので、まず使ってもらって、いろいろな人の意見を聞きたいと思いました。
日常生活の記録では重要度は低いかもしれないけど、仕事なんかはこの仕組みを使うことで「自然に手順を読み書きするような習慣がつく」というのもLLRのメリットなのではないかと思います。
個人的には、まじでこの機能は超絶天才的な発明ではないかと感じています。めっっっっっっちゃオススメです。
使い方
最後に、ざっと使い方を。
SRS機能とStart and OpenはObsidianの挙動を大きく変えることになるので、デフォルトではオフになっています。設定画面でこの2つは個別にオンにする必要があります。
SRSの使い方は、ノートのフロントマターに「repeat」のパラメーターをいれておくこと。
そうすると、LLRがルーチンを書き出す時に、すべての「repeat」パラメーターがあるノートを探してきて期日がないノートを優先して「SRSノート」として表示してくれます(デイリーノートの最下部に書き出す)
ノートが長くなりすぎるのも鬱陶しいので、個数制限もできるようになっています。(標準3個)そして、3個全部が「完了」になって、まだノートが残っている場合は、自動的に「3個追加」される、という仕組み。
また、新しいタブで開く機能に関しては、今は「ルーチンはカーソル維持」「SRSは新しいノートにカーソルを合わせる」というようにしています。
この辺は、どうするのが一番いいかまだよくわからない。あまりたくさんのことが設定できすぎるのもよくないと思うので、当面はこれで進めます。
ご意見ご感想要望などは、Discordによろしくお願いします。
また、プラグインの細かな機能、使い方に関しては、生成AIに「この使い方読んで」と指示したあとに、使い方を聞くのが一番便利で簡単です。自分ももう機能把握できなくなっているので、大抵は生成AIに聞いてます。
https://github.com/goryugocast/llr/tree/main/docs
参考記事
Spaced Repetitionで「判断の先送り」を上手に管理する
「いつかやりたいこと」を振り返り間隔で管理する考え方を、別の角度から具体的に



