ナレッジスタック、2023年2月の振り返りです。今月ナレッジスタックでやったこと、力を入れていることや、これからやっていきたいことなどをまとめます。
今月は全体的に「今後につながる活動」に力を入れた一ヶ月になりました。
まず1つは、ナレッジスタックを中長期で見てより便利なものにするためにObsidian Publishの整備を行いました。
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最初に進めていたのは、ナレッジスタックの土台作りです。
なんだかんだとそれなりに長い期間ニュースレターを配信してきて、同時に何度もセミナー動画などもアップロードしていますが、それが「きれいにまとまってるページ」がありませんでした。
そういう、これまでの記事へのアクセス性を高めようと、Obsidian Publishの中にまず「過去のセミナー動画一覧ページ」というのを作りました。
📋ナレッジスタックセミナー - ナレッジスタック - Obsidian Publish
ここから順番に、セミナー動画以外もテーマに合わせていろいろな記事を集めたページを増やしていこうと考えています。
そして、こうやって「ナレッジスタックの土台作り」をするのと同時に、Obsidian Publishに公開するノートを整理していたら、だんだんObsidian Publishでページを公開するのがまたしても楽しくなってきました。
しかも今回は今までと違い、ノートを整理していく過程で、ニュースレターではまとめきれない規模の構造を作りあげていく(そしてこれは本の目次案的に使えそう)ことが出来ています。
たとえば今力を入れているのは「デイリーノート仕事術」というページ。ページの中身自体はまだまだ下書きレベルなんですが、このページをまとめていくと同時に自分の考えにも構造が作られ、頭の中で生理が進むようになってきています。そしてこれが、ものすごく「書いて考える」事が出来ている感覚が合って楽しいです。
📅デイリーノート仕事術 - ナレッジスタック - Obsidian Publish
また、こういった「大きなもの」を作りあげるのとは反対の「小さなもの」をまとめることにもObsidian Publishが活躍しています。
たとえば先日、Obsidian Advanced URIというプラグインを使って「Amazonの書誌情報ページをObsidianに一発で登録するブックマークレット」を作りました。
以前も似たようなブックマークレットを公開していますが、今回はこれがパワーアップしてもう一段階便利になりました。
こういうのって非常に便利で、是非いろんな人に使って欲しいとと思うんですが、これを超丁寧にやり方を解説しようとするとものすごく大変です。
ただ、以下のページくらいのシンプルなまとめであればそんなに大した手間はかかりません。もちろんこれを作るのだって時間はかかるんですが、このくらいのものだと自分が振り返るためにも便利なノートでありつつ、他の人にも使ってもらえる期待が持てる「ちょうどいい感じ」のバランスで公開できます。
Obsidian Advanced URI - ナレッジスタック - Obsidian Publish
そして、こういうプログラム的なものは、前回紹介したような「独学会」の中でサポートをしていくことも可能です。
これならば「便利なものを提供することと、それを使って収益化すること」のバランスも取りやすく、自分が作ったものは(そこまで手間をかけずに)どんどん提供していけるはず。
これもまたセミナー開催とは違う「価値の提供の形」になるんじゃないかな、と考えています。
そういう感じで、Obsidian Publishが便利になってくると、次に考えたいのがこのニュースレターについてです。
Obsidian Publishが超便利になるとニュースレターはいらなくなるのか?
改めてその点について考えてみたんですが、ニュースレターも普通に普通以上にとても重要なのは変わらないな、と改めて結論づけることが出来ました。
ニュースレターという形式の価値は、今まさにご覧いただいているこういった文章を届けることが出来ることです。
多分、メールで📅デイリーノート仕事術のページの中身がそのまま届いても、やっぱりなんかそれは読まないんですよね。同じ「読む」という体験ではあるけれども、読むということの種類が違う。
それぞれのノートが多様なつながり方をするObsidian Publishとは違い、このニュースレターには「流れ」があります。それは、この記事1つの「流れ」もあるし、もっと大きな「ナレッジスタックニュースレター」という年単位の期間をかけた大きな「流れ」もあります。読み物として、物語として楽しむにはやはりこういった「流れ」は重要で、そうした用途においてはObsidian Publishはあまり相性がよいとは思えません。
ニュースレターは「ちゃんと区切りがある物語」で、Obsidian Publishは「ずっと変化していく大きな文章のかたまり」とでも言えばいいのかな。
文脈やストーリー性を持たせた「ちゃんと区切りがある物語」を届ける。そういうことをしようとするとメールやアプリを介して文章を届けられるSubstackという媒体は非常に便利だし、自分はこういった形式の「文章」を書くのも読むのも好きなのです。
Obsidian Publishで疑似的に同じようなことは出来るかもしれませんが、そこはそれぞれのツールが得意なところを組み合わせて使っていけばいい。ひとまず今はそういう結論に達しました。
今後のニュースレターでお届けする内容が具体的にどう変化するかは未定ですが、今後はここまで書いてきたようなことを意識していこうと考えています。
最近はTwitterなどで多くのコメントをいただけるようになったので、前回に続いてお礼を兼ねていくつかご紹介します。
まずは、前回のセミナーの内容を踏まえて、それにObsidian Canvasを組み合わせると面白いのではないか、とコメントをくれた希流ハヤ (@kiryuhaya) さん。
是非実際にどんなふうに使うのか教えてください、とお願いしたら、Twitterで公開してくれました。
こういうふうに他の方の使い方を見せてもらえるのはやはりものすごく面白いですね。
特に自分の場合Obsidian Canvasは今のところ自分と相性がいい使い方があまり見つからないので、沢山の事例を知ることが出来るのは非常に嬉しいです。
なんか突然Twitterで愛の告白されて、いったいなにがあったのかと見てみたら、どうやらtasuさんはごりゅごさんの正直で誠実なところを愛してくれたみたいです。
treeの元
そう。そういえばごりゅごは「失敗したことを恥ずかしげもなく失敗したと言える」という技を持っています。これは自分の特質なのか性格なのかあんまりよくわからないけど、一応自分の中では合理的にそっちの方がいいと思って、わりと普通にそれを実践しています。
間違えたり失敗したり意見が変わったりすることは無数にありますが、今後もそういうことは可能な限り正直に、ポジショントークなしで誠実に思ったことを伝えていく、ということを続けていきたいと思います。
ということを踏まえて、3月4日のナレッジスタックセミナーではDataviewとSpaced Repetitionを使ったObsidianデイリーノート仕事術、というものについて詳しく紹介したいと思っています。
これを使い始めてから、タスク管理的はほとんどObsidianだけで済ませられるようになって、しかもObsidianの機能を活かして「記録がつながる」ようにもなり、日誌としてのObsidianも非常に充実するようになりました。というか、そういうふうに使えるのがめっちゃ便利で楽しいです。
まだまだ新しいものなので、アップデートしている部分は多いんですが、めっちゃ面白くって是非見て欲しい、意見や感想を聞かせて欲しい、と思って次回のセミナーのテーマに設定しました。
結局、自分が一番得意なのはこういう「今自分が一番アツいと思ってることについて語ること」です。そういう点で言うと、今回の内容はこれまでで一番「今盛り上がってること1」なので、きっとこれまでで一番面白い話が出来るのではないかと思っています。
前回のセミナーは「ここ1〜2年で一番言いたかったこと」で、今回は「今一番言いたいこと」です。