Spaced Repetitionプラグインを使い始めてから、ノート作りがものすごく捗るようになりました。
💎Spaced Repetitionプラグインで「Ankiっぽい」ノート見直しの仕組みを実現 - ナレッジスタック
Andy Matuschakさんの真似1をして、ごりゅごもほぼ毎日、1日の最初の時間は「ずっと使えるノートを作る」ことに明け暮れています。
また、先日のブックカタリストではじめて「フリーライティングとはなんぞや?」ということが理解できました。
この「フリーライティング」とエバーグリーンノートのような概念を色々組み合わせてみることで、これまでよりも「上手にノートを書けるようになった」という感覚が出てきました。
今回は、「文章を書くための練習方法」というものについてまとめてみたいと思います。
経験がないことができないのはごく普通のこと(センスの問題ではない)
人に「ブログを書いている」という話をすると「文章が書けるのってすごいですね。私は文章が書けないです」というようなことを言われた経験が(すごくたくさん)あります。
どうも世の中の多くの人は「文章を書く」ということにコンプレックスがあるように感じます。
自分の場合「たくさんブログを書いてるから」文章が書けるようになったと思っているので、身も蓋もないことを言えば「文章を書いてるから文章を書けるようになった」だけ。
『理系の料理』を読んでいただけた方にはわかるかもしれませんが、ごりゅごの初めてやることに関してのセンスの悪さ、勘所のつかめなさというのは驚異的なものです。
ただ、例えば料理にしても、基本的なことを一通り学び、学んだことを「実践」すれば、驚異的に出来ないところから「普通」くらいには到達することはできたと思っています。
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料理の話で言うと、自分が出来なかったのは「センスがなかったから」ではなくて「圧倒的に経験が足りていなかったから」で、センス云々ということを言えるほどの経験がないだけ。
センスとか才能という次元の問題ではなくて、ただ単純に「練習」や「経験」をしていなかっただけだったということがわかりました。
文章を読んでいるだけでは文章は上手くならない
文章を書く、ノートを書く、ということに関してもこれと全く同じことが言えます。
文章が書けないと思う人の大半は、ごりゅごが全然料理ができなかったのと同じで、経験が圧倒的に足りていないことが原因で、センス云々の問題ではありません。
例えば小学校の国語のテスト。
私がテストで評価された項目は、漢字の書き取りだったり、指示語が何を指しているか、主人公はどういう気持ちか、という問題ばかりで「文章」を評価されたようなことはありませんでした。
義務教育で文章を書いた経験として思い当たるのは「興味ない本について無理矢理に原稿用紙を埋めるように言われた読書感想文」くらい。そのほかに多少は「作文」みたいなことを経験したかもしれませんが、その程度。
しかも、この作文に関しても「あなたが思ったこと、感じたことを書きなさい」以上のことは何も教えてもらっていません。
自分以外の人もごりゅごと同じような環境だと仮定するならば、少なくとも「義務教育で文章を書いた経験」というのはほぼゼロと言っていいでしょう。
やったことないことがいきなりできる人は「天才」です。
そして人類は大半が凡人です。
料理を作ったことがなければ料理は上達しないし、文章を書かなければ文章を書く能力は上達しません。
「フリーライティング」で練習する
ここで問題なのが、じゃあ文章というものは一体全体どうやって練習すればいいのか、ということです。
文章を書かないと上手にならないのに、上手にならないと文章が書けない(と思っていつまでも書けない)
自分は、文章の練習に関してはあまり苦労をしてこなかったので、今まではこの質問にうまく答えられませんでした。
そんなタイミングで知ったのが文章を書くための「フリーライティング」という練習方法。
言われて自分もフリーライティングというやつをやってみると、確かにこれは練習として素晴らしい。
フリーライティングについての研究成果などは見つけられていないのですが、少なくともごりゅごが感じる範囲では、誰にでも勧められる、誰にでも効果が高い文章の練習方法です。
フリーライティングの方法
フリーライティングには以下のような「ルール」があります。
3分から5分書き続ける
思ったことを思ったまま書く
途中で止まらない
書いたものを見直さない
書いたものは消さない
言葉が思い浮かばないときは「思いつかない」と書く
参考:Amazon.co.jp: Writing without Teachers (English Edition) 電子書籍: Elbow, Peter: Kindleストア
「何を書いたらいいかわからない」ということすらも書けばいい、というルールでありながらも、見直したり書き直したりしてはいけないという制約があることがポイント。
この2つの条件のおかげで、「とにかく何でもいいから書け」ということを「書ける仕組み」にしていることが素晴らしいです。
確かに、これなら書ける。そう思わせてくれる強さがあります。
「今からフリーライティングというのをやってみる」と書いてみる
残る問題は「フリーライティングしなさい」と言われて「じゃあ何を書いたらいいの」という問題。
これもある意味文字通り「頭に出てきた言葉を書け」ということなのですが、それができないから難しいわけです。
なので、何も思いつかないなら「今からフリーライティングというのをやってみる」と書いてみる。
そこから、頭の中に出てくる概念を文字として書き出す。
例えばそこに続きを書くなら
「フリーライティングって効果があるって言ってるけどほんと?」
「言われてやってみたけど、やっぱり何を書いたらいいかわからんやん」
「あ、わからんやん、くらいならば書けてる」
「そうか、内容は置いといて、とりあえず書くことはできている」
この、頭の中に出てきてる概念を「文字にして書く」という行為、実際にやってみると、人類が生まれながらに獲得している能力「ではない」感覚があります。
そう考えると、やったことがないならできないのは普通だし、練習すればできるようになる可能性はある、と思えます。
これは、練習してみる動機付けとしても悪くない。
また、実際にフリーライティングをやってみると、文章を書く練習という目的以外にも、単純に考え事をするときにも非常に有効だということがわかります。
ただ頭の中でモヤモヤしているだけのものも、文字にすると視覚的に考えることができるし、文字になれば後からそれを加工して考える、ということも簡単になります。
そうすれば、今度は「考えたものを1ノート1要素にまとめる」ということができるようになる。
「あ、エバーグリーンノート作れるやん」
→🌱ずっと使えるノート「エバーグリーンノート」とはいったいどういうノートなのか - ナレッジスタック
という感じでノート作りの練習は次の段階のことができそうになるんですが、そのあたりに関してはまた次回以降に考えてみたいと思います。
最近はこれに加えて、今度は「エバーグリーンノートから記事を書く」ということがやりたくて色々なことを考えています。(↓の記事の発展系)
🌱アウトラインと「ずっと使えるノート」の組み合わせ - ナレッジスタック
これに関しても、最近はなんか「アトミックなアウトラインを作る」みたいなことを考えているんですが、まだ伝わりやすい名前が思いつかなかったり、まだ考えがまとまっていない部分も多く、これもそのうちまとめて紹介できるように色々考えてみたいと思います。