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🌱信頼できる振り返りのシステムを使ってノートを書く
knowledgestuck.substack.com

🌱信頼できる振り返りのシステムを使ってノートを書く

goryugo
Sep 16, 2021
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久しぶりに読書とノートの話です。

ごりゅごは、Obsidianを使い始めてから、Evergreen NoteやLYTなどさまざまな概念を学びました。

これらのことを明確に意識したのは2021年が始まる前後の頃。作ったノートがある程度まとまった量になり、新しく色々なことが見えてきた感触があります。

今回は、ナレッジスタックを始めた頃(2021年初頭)から今に至るまで、どのようにノートを残し、それをどのように使っているのか。そういった部分に焦点を当ててまとめてみたいと思います。

本の内容を細かく切り出す

今年一番力を入れたのは、本を一度読んだだけでおしまいにしないということでした。

本に書いてある内容をきちんとノートに残して、まとめて、ずっと使えるようにする。そのための「マネージメント」手法として、エバーグリーンノートやらLink Your Thinking、という概念をひたすら学んでいました。

🌱読んだ本の内容を「ずっと使えるノート」としてまとめる - by goryugo - ナレッジスタック

読んだ本の内容は、まずは「自分の言葉で書いて」その後、書いてあったことを「1トピック1ノート」になるように、できる限りノートを細かく分割していきます。

メモした内容を少しずつ切り出していく
できるところから少しずつ1つのメモにする

ノートの切り出しには、ObsidianのNote Refactorというプラグインを活用しています。

GitHub - lynchjames/note-refactor-obsidian: Allows for text selections to be copied (refactored) into new notes and notes to be split into other notes.

切り出しの際に重要なのは、この段階で可能な限り「適切なタイトルをつけたノート」にして、別のノートとして切り出すことです。

この段階では、タイトルさえ適切にできていたら、ノートの中身は気にしていません。ノートの中身はタイトルを見ながら「少しずつ」「期間をかけて」作っていきます。

ノートは「少しずつ作る」ほうがいい

ノートの中身は、1回で完成するものではありません。

これは、一度にノートを完成させようという意気込みが「大変すぎる」という理由だったり、1回で完成させない方が「覚えられる」し「深く考えられる」というのも理由だったりします。

「間隔学習」的な観点で言えば1回で書き終えてしまわない方が「覚えられる」し、ツァイガルニク効果1的な観点で「ノートは中途半端なまま」の方が考えが捗ることが主な理由。

一つの内容についてじっくり考えて記録に残るようにするためには、こうやって「何回も考える」ことで内容が頭に残り、それによって他のノートとのつながりを見つけやすくなる効果もあります。

振り返りの仕組みを作る

1トピック1ノートの「素材」ができたら、目指すのはノートを他のノートと繋がるようにしたり、ノートの中身を少しずつ練り上げていきます。

同じノートを何回も振り返るためには、なんらかの方法で「ノートをもう1回振り返ることができる仕組み」が必要です。

ここで重宝しているのが、Obsidianの「Spaced Repetition」というプラグイン。

💎Spaced Repetitionプラグインで「Ankiっぽい」ノート見直しの仕組みを実現 - by goryugo - ナレッジスタック

このプラグインは、ノートに特定のタグをつけておくだけで「適切なタイミングで次にノートを振り返る日」を設定し、ショートカット1つで「次に振り返るノート」を開くことができるようになるもの。

振り返りの仕組みは、大雑把に言うと「Ankiっぽい」もの。

(ショートカットで)今日振り返るノートを開き、出てきたノートを編集。

終わったら(もしくは特になにも手をつけることがないと判断したら)「簡単」「普通」「難しい」でノートを評価。

「難しい(重要)」と思ったノートは「より近い日に」振り返り、「簡単(重要ではない)」だと思ったノートの振り返りの頻度を下げる。

この調整を「Spaced Repetition」がすべていい感じに管理してくれるので、自分がやることは「出てきたノートを修正して評価する」だけ。

もちろん、ノートを開いた時に、そこから気になる関連ノートがあれば、それを修正することもあるし、当時メモしたけど、なんか興味無くなったな、というノートはなにもせず「重要でない」判定をして、次にまた機会があれば考える、とすることもあります。

これを繰り返すことで「今自分が気になってること」は出てくる頻度が増えて「過去に気になったけど今はそんなに興味がないこと」は自然に出てくる頻度が少なくなる。

こうやってしばらくノートを作り続けていると、だんだんと「全然関係ない本で書かれてた事が結構繋がる」ということが増えてくるようになってきます。(なってきました)

こうなると、複数のノートを自分なりの解釈で組み合わせて、1個の「オリジナル」な記事が書ける。

たとえば前回のこの記事なんかも、2冊の本に書かれていたことの一部を抜き出して組み合わせて、自分の言葉で説明しなおすことで「自分が書いた記事」と言えるものになったのかな、と思ってます。

⏱時間が貴重だと思うほど時間に追われる感覚になる - by goryugo - ナレッジスタック


重要なのは「書いたものに再び出会える仕組みがあること」です。

「今はいらない」けど「いつか使えるかもしれない」と思うノート。これらすべてを頻繁に振り返ることなんて不可能なんだけど、少しくらいは「可能性」を残しておきたい。一回で完成させるのは大変だけど、少しずつでいいから、まとまったノートを作りたい。

こういう要求を見事に満たしてくれたのが「Spaced Repetition」というプラグインでした。

気になるノートは頻繁に出てくるが、気にならないノートが消えて無くなるわけではない。これらは「たまに」出てきて、そこで重要だと感じれば、また出番を増やすことができる。

この仕組みのおかげで、自分の中の「アイデアの死蔵」問題はほとんど完全に解消され、これからどんどん「発展」していく期待が持てています。

「Spaced Repetition」こそが、自分がObsidianに求めていた最後のピースだったのではないか。最近はそんなふうに感じるくらい、大変に素晴らしいプラグインです。

GitHub - st3v3nmw/obsidian-spaced-repetition: Fight the forgetting curve by reviewing flashcards & entire notes on Obsidian.md


最後に、こうやって作ったノートを組み合わせて、いかにして本や記事を書くか、なんですが、ここに関してはまだまだ色々な方法を模索している最中で、これだ、と言えるほどの仕組みができていません。

事例の1つとして、下記記事を書いた時は画像にあるような「アウトライン」を作っていたんですが、じゃあこの「アウトラインのタイトル」をどうやって考えるのか、というと、なかなかに言語化が難しい。

🧘‍♂️嫌なことを途中でやめると心に残ってしまう - by goryugo - ナレッジスタック

記事の元になったアウトライン
記事の元になったアウトライン

こういったノートの取り方や使い方なども、今後はこのナレッジスタックで、自分の知識のアウトプットの方法として不定期にまとめて行けたらいいな、ということを考えています。


  1. 達成できたことよりも、達成できないことをよりよく覚えている、という効果。要するに「続きが気になる効果」 ↩︎

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