年の瀬が迫り、この1年を振り返ってまとめたくなる気分が高まってきています。
前回まとめたことは個人的な話が大半だったんですが、今回はもう少しナレッジスタックと相性が良さそうなことをまとめたいなと思い立ちました。という感じで、今回は「今使っている情報整理ツールとそれぞれの使い道」みたいなのをまとめてみます。
とは言え、ごりゅごは情報整理のかなり多くの部分はObsidianに頼っています。
なのでここは「Obsidianの使い方」パートは独立させて別の記事にまとめることにして、今回はまず「Obsidian以外のツールをどういう風に使っているのか」をまとめていきたいと思います。
こういうことは定期的にはやってなかったんですが、年に1回くらいまとめておくと、中長期的な観点で自分の変化が確認できて面白そうな予感もしています。(なので、来年もこういうことをやりたい)
整理したいのは「自分のこと」と「自分で作ったもの」
まずそもそも、自分はどういう「情報」を整理したいと考えているのか。100%完全に定義できるものではないですが、最初にそれをある程度明確にしておいた方が、整理もしやすいはず。
で、自分が残している「情報」全体をざっと振り返ってみると、基本的に自分が整理したいものは「自分のこと」と「自分で作ったもの」という言い方ができそうでした。
「今年出た新しいiPhoneの値段・仕様」は整理したいと思わないけど、「自分が買ったiPhoneの値段・仕様」なんかはきちんとわかるようにしておきたい。
気になる本を全部整理したいとは思わないけど、自分が読んだ本はある程度整理してどんなものだったかわかるようにしておきたい。
こういう距離感です。
では具体的に、こういう「自分のこと」を整理するのに、具体的にどんなツールを、どんな目的で使っているのか。
できるだけ細かくまとめてみたいと思います。(最初に出てくるものほど重要度が高い)
ベースとなる日記を残すDay One
(Obsidianを除いて)自分の情報整理で一番重要なのが、Day Oneという日記アプリです。
Day One Journal App | Your Journal For Life
今年は日記をAppleのジャーナルアプリに移行することも試してみましたが、1ヶ月半くらいでDayOneに戻ってきました。
「On This Day」機能によって過去の同じ日付の日記がすぐに見られること、日記に場所が残せて、地図上で目的の日記を見つけられること。この2つが今もDay Oneがすばらしいと感じる大きな理由です。
DayOneは、いわゆる日記的な使い方以外にも複数の用途で使っていて、今は以下のような使い方をしています。
毎日1つ書く日記
お出かけ(非日常)をした場所1つ1つで書く日記
買ったものを書く
家の片づけや配置替えなどの特別な出来事を書く(例:物置の片づけをした、部屋の模様替えをした)
これらの記録の多くは「On This Day」によって、去年こんなことがあったなあとわかると便利なもの。
たぶん平均で年500個くらい日記を書いてて、ここまで合計で5000くらいの日記が残っています。
(数字を見て、こんなにたくさん記録しててすげえ、どんだけ日記に時間使ってるんや、と思った)
DayOneに関してはこれまでもそれなりに記事をたくさん書いてきています。
Appleメモで情報共有
次に使用頻度が高いのが、Appleが提供するメモ帳アプリ。iPhoneでもiPadでもMacでも同じ内容が確認できて、だいたいどんなファイルも貼り付けが可能。それだけでも単純に便利なんですが、個人的に重宝しているのは共有関連の機能。
特に、フォルダを1個丸ごと誰かと共有できるというのはすばらしく、家族で情報を共有するツールとして欠かせないものになっています。(毎週実施する家族会議で必ず使う)
共有メモの使い方自体は、ここ何年かあんまり変わってないですが、今年からは息子も「書記」として会議に参加してくれるようになったことが一番の変化。
以前のメモ帳は、あとで読もうと思った記事、気になる本へのリンクなど一時的に残しておく場所でもあったんですが、それはArcというブラウザを使って管理するようになり、メモ帳の出番はなくなりました。
また、メモ帳はギター練習で使う素材置き場、という役目もありました。これもなんだかんだ重宝していましたが、これも最近はギター練習にMacを使うようになってきて、メモ帳自体は全体としては出番が減ってきています。
紙の手帳でモチベーションアップ
今年から使うようになって、一気に重要度が増したのが紙の手帳。Appleのメモ帳より使ってる時間は長いけど、まだ歴史が浅いため暫定ランキングは3位。
紙の手帳も、大きな意味での使用用途は日記です。
DayOneに日記を書きながら、同時に紙では1日1ページの日記も書いていたりして、オレの人生は日記を書くために生きているのではないか、と思わなくもないですが、紙には紙のよさがあるのです。(やっとわかった)
「効率」という観点で考えたら、紙の手帳なんて必要ないものだというのはわかるんですが、人生により多様な楽しみを見出すため、様々なことのモチベーションを上げるため、そういう目的で上手に活用してあげると、デジタルより紙の方が役立つことが多いのだとわかってきました。
今年始めたばかりのことなので、たくさん変化がありましたが、現在は主に3つの役割に落ち着いています。
1日1ページの日記(タイムラインに沿って何をしたかザッとまとめる+1日1枚の簡単なお絵かき+α。A5のMDノート)
ギターと筋トレの練習記録を書いて残す(ほぼ日手帳Weeks)
旅先、外出先で入手した紙などを貼って楽しむ(トラベラーズノートレギュラーサイズ)
デジタルで日記を書きながらさらに3個も記録を残してるとかほんとどうなんだろう、と思いつつ、迷いながらも今は「紙とデジタル両方の日記を書く」ということを続けています。
とにかく雑に使えるiA Writer
iA Writerは、スマホでObsidianにメモを残すのがめんどくさい時用に使うメモアプリ。
iA Writer自体はシンプルでありながらも非常に高度なことにも使えるんですが、iPhoneで使うのはメモ専用。
純正ショートカットを少し改造して、自動で「今日のデイリーノート(iA Writer版)」が開くように設定し、そのショートカットをiPhoneのドックに置き、ぱぱっとメモしたい時にこれを使ってます。
感覚としては、かつて電話の横にあったメモ帳、みたいなイメージで、捨てる必要がないから捨ててないけど、週に1回ひと通り見落としがないか確認したら、以降振り返ったりすることはありません。
目的に応じて使い分ける3種のデジタルメモ - by goryugo - ナレッジスタック
もう一つ、Obsidianで書いたナレッジスタックの原稿をSubstackのページに貼り付けるためだけにiA Writerを使う、という小ネタもあります。(Safariだと画像の貼り付けまでできてとても便利)
たすくまで大雑把な行動記録
たすくまは、「タスクシュート」実践用のiPhoneアプリ。
振り返ってみたらもう10年以上使っていたみたいで(2014年7月〜)、ちょっとは偉そうに語れるくらいのキャリアになっていました。
これまでに記事もそれなりに書いています。
10年使っているうちに独自の運用ニュアンスが強くなり、一般的に言われる「正しいタスクシュートの使い方」とは違うような気がしてますが、自分はこれで便利に使えてるのでそれでいいと思ってます。
今現在のたすくまの立ち位置は「毎日たすくまで記録をしようとすると、ついでに定期的に繰り返したいことを思い出させてくれるツール」という、文字にするとわりと意味が分からない道具になっています。
もうちょっとちゃんと説明すると、まず前提として(大雑把な単位でいいので)毎日なにかしらの行動の記録をきちんと残す。そして、これら記録を残すことを習慣にすることが習慣になると、必然的に毎日複数回たすくまを起動することになる。
そして、たすくまにはたくさんの定期的に実行したい生活のタスクが登録されてるので、毎日開いてるとそれを自然に思い出すことができるようになる。この「大雑把な記録+定期タスク」という両方がうまく回るのが重要なのです。
たとえばそれは「ゴミ出しの日」だったり、ギターの弦を張り替える日だったり、ベッドのマットをローテーションする日だったり、ひげ剃りの刃を交換する日だったり。
こういうのって「やらなくても問題ないこと」もたくさんあるんだけど、やっぱり大抵は定期的に実行できてるといいことが多い。
雑に日常を記録しておく習慣のおかげで、こういうちょっとしたことを「必ず忘れないでいられる」ようになる。これが自分にとって重要なのです。
写真アプリで記録と資料管理
もう一つ、自分の中で「情報整理の手段」として重要なのがApple標準の写真アプリ。
一番の用途はもちろん残した写真を振り返ることなんですが、それ以外にも「リマインダ」のような目的でも役立っています。
1つは、主にiPhoneを使ってて「これを覚えておきたい」と思った時に、スクリーンショットを保存しておくこと。
それ以外に、リアル世界でもメモ的に写真を撮ったりすることもあります。
また、将来参照したいことが明確な写真であれば、写真の日付を未来にする、という手法も使います。(こうすると、その写真が必ず一番下に表示される。PDFなんかも写真にしておくと便利だったりする)
その他
これ以外は1つ1つが小さなことなので、1セクションにまとめます。
カレンダーアプリは、もう何年もAppleのカレンダー。これも、家族と共有が簡単であること、全部ローカルでデータを持ててることが大きい。
リマインダーアプリも、Apple純正で、共有機能を使ってスーパーの買い物リストを共有する、という目的だけで使ってます。
メールも、最近はApple純正のものを使っています。(それ以前は、Heyを使っていた)
Hey自体は今は使ってないんですが、これを使ったおかげで「まともにメールを使う方法」というのを身をもって学ぶことができ、結果的に今はちゃんと機能するメールを手にすることができました。
HEY — A delightfully fresh take on email + calendar, from 37signals
その他、音楽のファイルなどをFinderで普通に管理したり、KDPとかSubstackの入金をNumbersで記録、お金関係は(好きではないけど)MoneyForwardを使って確定申告などをやっています。
他、情報整理、というと段々ラインが曖昧になってくるけど、たまーにWorkflowyを使って考え事をしてたり、ObsidianのデータをGitHubを使って履歴を残したり。
情報の「収集」的な話で言うと、iPhoneのReederアプリで好きなブログは今でも見ていて、それ以外はGoogle NewsをWebで見てる、という感じ。
Twitterはほとんど見ることがなくなり、Blueskyを使ったり、あとは、今まさにMixi2を試していたりしています。
というのが、現段階での(Obsidian以外のツールでやってる)情報整理に使ってるツールたちです。
こうやって改めて整理してみるのって、わりと自分自身の情報棚卸し効果もでかいです。皆さんも、この機会に一度整理してまとめてみたりすると意外な発見があって面白いのではないかと思います(そして、そういうのを書いたらぜひ教えてください!見に行きます!)