そういえば「趣味として始めたお絵かきを、きちんとやめてないよ報告」が、8月以来滞っていたことに気がつきました。
長く続けるためには無理しないで続けられる自分なりのペースを見つける
というか、最近ごりゅごはどうしているのか、という(自分が気軽に書けてとても便利な)報告を最近まとめていなかったなあ、ということも思い出しました。
そろそろ年の瀬も迫ってきたタイミングだし、この秋冬シーズンのごりゅごの最近の活動をまとめたいと思います。
さいきんのできごと(熱意順)
今現在「趣味」として継続してる活動は、大きく以下のようなものが上げられます(上から大雑把に、今ホットな順番)
Ableton Liveを使ったギターの練習
プリズナートレーニング
ギターと筋トレの記録を上手に残すこと
Obsidianでのウィークリーノート作り
Obsidianでのジョニーデシマル
アナログの日記帳作り(色分けやイラストに注力して「見やすく」する)
一番ホットで面白いのは、AbletonのLiveというDAW(Digital Audio Workstation)を使ってギターの練習記録を残しつつ、ついでに自分で練習用の伴奏を作る、という遊び。
これが面白い要素は非常にたくさんあるんですが「練習」という観点においては「波形とリズムが見える」ということが上達にものすごく役立つということがわかってきました。
Ableton Liveには、録音した音の波形に対して「ここが音の出だしだよね」っていうのを自動で予測してくれる機能がついてます。これを使って「ズレてる演奏を簡単に修正できる」というのが本来想定されている使い方なんですが、これがあるおかげで自分の演奏のズレが視覚的にわかるようになりました。そして、結果的にこのおかげで当社比3倍くらいで演奏技術の上達速度が上がっています。
もちろんこれは、自分の演奏技術がめちゃくちゃ低いから役立つことではあります。100%正確にまったくズレがない演奏がカッコイイというわけではないのが音楽の面白さであり奥深さでもあるので、全部完璧にズレがなければそれでいいというわけではありません。
ただ、自分はまだそういうことを考える次元からはほど遠い段階で、根本的にきちんとリズムに合わせて音を出せていない。そういうレベルの人限定の話ではあるけど、少なくとも今の自分はこの視覚からのフィードバックのおかげで、ただ演奏を聞いて修正するだけよりもすばやく修正できるようになってます。そして、すぐに修正が出来るのが嬉しいから、単純に練習自体も楽しくなっています。
たぶんイメージとしては「スピーチの練習」をするときに、文字起こしがあると便利、てのと似てるんじゃないかな。自分がしゃべった録音を聞きかえすことは重要だけど、同時に文字起こしもあったらより効果的になるはず。そういう感覚と似ているような気がします。
スピーチの場合、一定以上しゃべるのが上手になれば、文字起こしを読んでも得られるものは多くない。ただ、しゃべるのに慣れてなくと、つい間を持たせるために「あー」とか「えー」とか言っちゃうって段階で文字起こしがあると「あ、また余計なこと言ってた」ってすぐ気がつける。たぶんそういう感覚。
この手法のみをとり出すと、音楽にしか使えないような練習テクニックではありますが、練習の際に自分を客観視できるようにする視点を増やす(ただ録画・録音する以上の方法を考える)という観点ならば、様々なことに応用できる考え方だと思います。
もう一つ未だに飽きずに超楽しく続けられているのがプリズナートレーニングという名前の「家で出来る筋トレ」
「習慣化が得意」なのは性格ではなくスキルとして獲得できるのではないか?
BC101 『プリズナー・トレーニング』- ブックカタリスト
プリズナートレーニングは、ブックカタリストを聴いてくださった方からも非常に反響が大きくて、色々な方が「自分も試してみた」と言ってくれています。
これがすばらしいのは、とにかくまず「家で出来る筋トレである」ということ。家で出来るから、時間に縛られることなく、自分の好きなタイミングでトレーニングを始められる。5分か10分あればたいていのトレーニングは終わるので、仕事の休憩としてトレーニングをする、なんてことも(在宅ワークならば)簡単なので、日常生活に取り入れやすい。
基本的に機材なども必要なく、なにをするかも「ウェブで調べたらだいたいわかる」ので、思い立ったら初期費用ゼロでスタートできる。
また、一般的な筋トレと違い「筋肉を大きくすることを目標としない」ので、辛くないし、怪我をしにくい。(筋肉ではなく筋力をつける)
一般的筋トレで「最大限に効率良く筋肉を成長させる」ことを目指すと、まあ非常に辛いんですよね。筋肥大させるためには筋肉のエネルギーをゼロにしないといけないから、トレーニングはとてもつらい。そして、筋トレした日はエネルギーを使い果たしてうまく動けず、翌日も筋肉痛でうまく動けなかったりする。
プリズナートレーニングは、その要素が非常に少ない。もちろん、きついとか大変とかって要素がないわけじゃないけど、少なくとも今は、トレーニングをしたあとにギターの練習も出来る程度の負荷で成長できている。(普通の筋トレを本気でやったら、その後にギターの練習はやる気になれない)
毎日ちょこっとずつ練習して、ちゃんと確実に上達が実感できる。ついでにたぶん、健康にも良い作用を及ぼしてくれる。
これ、ついに自分に理想の運動が見つかった感じがして、およそ3ヶ月間、少しも飽きることなく続いています。毎日「明日もやりたい(だから明日が待ち遠しい)」って思えるって、相当すごいと思います。
そして、これら2つの趣味を「より楽しくて効果的なものにする」という目的で、趣味用の手帳を買いました。
買ったのは、ほぼ日手帳weeksのMEGA。
プリズナートレーニングを始めてしばらくしてから、文章で練習の記録を残すのではなく、定量的なデータを残すことを意識し始めました。
この方法がなかなかいい感じだったので、これをギターの練習にも当てはめてみたんですが、ギター練習の記録は同じようにうまくはいかなくて、まあ読みづらくてわかりづらい記録ができ上がりました。
こういう記録はなにがよくないのかというと、パッと見て振り返りづらいが故に振り返る頻度が減ってしまうということ。
マジメに練習してれば、自分のレベルであればほとんど間違いなく毎日ものすごく上達しているはずなんですが、どうしてもそこには不安がつきまといます。
そういう時に記録を見返すことで、間違いなく上達できているということを実感できるわけなんですが、記録が分かりにくいと、上達も実感しづらくなってしまう。結果、モチベーションを保ち続けるのが難しくなってしまう。これがよくない。
これを見やすくするための工夫として採用したのが「週間レフト」と呼ばれる形式の「枠」を使ってみることでした。
1日の練習トピックは3種類と決めて、一枠に1つ、何をしたのかを書く。枠が決まっているから「昨日何したか」がわかりやすく、これを見れば次の日もどんな練習をしようかというのがすぐにわかる。ついでに、右側には文章としての記録も残っていて、定量的な情報だけでは物足りない部分も、こちらで補うことが出来る。そして、決められた枠に文字を収めてあげさえすれば、記録は全体的にまあまあ読みやすいものができる。
こういう「趣味をもっと楽しむための方法」を考えること自体も昔よりずっと楽しめるようになってきていて、こういう試行錯誤すらも「趣味」になってきたな、というのが自分でもわりと面白いです。
あとは、趣味であり仕事であり、今たぶんごりゅごが一番得意なObsidianの話。
Obsidianに関連する「趣味」のジョニーデシマルとウィークリーノートの話は、それぞれ2回ずつ記事にまとめています。
ジョニーデシマル(Johnny.Decimal)という情報整理方法について
Obsidianでジョニーデシマル(Johnny.Decimal)を試してみるときのコツ
ホームノートの入れ替えることで自然に1週間の振り返りができる
これはまあ、ナレッジスタックのメインコンテンツでもあると思うので、ことあるごとにまた詳しく続報などを書いていく予定です。
という感じで、最初に出てきた「お絵かき」の話なんですが、実は(水彩絵の具を使った)お絵かきというのは最近ほとんどやってません。
10月から、全6回のお絵かき教室に行ってたんですが、11月前半にそれが終わってから、新しく絵の具を使って絵の具で描いた絵はゼロ。
ギターも筋トレも超楽しくて、さすがに3個も全部エネルギーを注ぐのが難しい、という感じ。
とは言え、完全に絵を描かなくなったというわけではなくて、今でも日々の日記帳にできる限り1日1つ以上の絵を描いてるし、きまぐれでその絵に絵の具で色を塗る、ということは再び実践してたりもします。(7月分くらいの日記まで色塗りをした)
8月に「手帳に色塗りするのはやめる」って決断をしてたんだけど、そこから数ヶ月お絵かきを練習してから色塗りをやってみると、まあこれが自分でも驚くくらい「早く」色塗りができるようになってました。
こんな感じの色にするには絵の具をどうやって混ぜたらいいだろう、とか、どこをどう塗ったらいい感じになりそうなのか、とか、あらゆる判断、動作が(過去の自分と比べて)めちゃくちゃ上達してる。
スピードのみに関して言えば、ほんとに2倍3倍どころではなく10倍20倍くらい早く色塗りが出来る。
これなら、気が向いたタイミングで手帳を「カラフルに彩る」のも、人生の彩りとしてアリだな、と思えました。
今もすごく熱意があるか、っていうと全然そんなことないんだけど、それでも間違いなく「今年一番上達した」と言えるのは絵の具で色を塗る能力だろうな、と確信できるくらいにはものすごくできるようになった実感があります(元がものすごく下手である、ということは差し引いて考えなければならない。ごりゅごの色塗り力のスタートは「オレンジって何色と何色を混ぜたらいい?」というレベルから)
なによりも、やっぱり紙の日記に「1個絵がある」だけで、その日何をしていたのかのわかりやすさ、というのは文字では絶対に勝てないレベルでわかりやすいものができあがります。
今でも絵はくっっっっそヘタクソだけど、今は「描かなきゃうまくなるわけない」ことがわかるので、くっっっっそヘタクソな絵も「うまくなるために必要な絵」だと考えて、すべての失敗絵を愛せるようになりました。