Obsidianで挫折しないための全技術から続くObsidianシリーズ第9回です。
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今回は、私が実践しているZettelkasten(ツェッテルカステン)的な知識整理術、通称「RINK」についてお話しします。このシステムはまだ未完成で実験的な部分も多いのですが、あえてその“現状”を皆さんにお見せすることで、ご自身の知識整理のヒントにしていただければと考えています。
具体例1:「RINK」を実践するための専用環境 (00:00:51)
まず、特定の目的に集中するため「ミュージック専用モード」のような専用のワークスペースを用意します。その上で、このシステムの核となるのが、一見すると狂気的に見える「同じファイルを左右に並べる」というテクニックです。
これは、一つの長大なノート(RINKの中核ノート)を扱う際に絶大な効果を発揮します。左ペインでノート全体の構造(目次)を俯瞰しつつ、右ペインでノートの末尾に追加された未整理の項目を、あるべき場所へと移動させていくのです。これにより、長いノートをスクロールするうちに「今どこを見ているんだっけ?」と迷子になる状態を防ぎます。
具体例2:プレフィックスとリンクによるボトムアップな知識構築 (00:05:19)
集めた知識の断片は、まずt.4.a.1のようなプレフィックス(接頭辞)を付けてBaseビューでソートし、無理やり並べてしまいます。
一見すると雑なようですが、この「無理やり並べる」という行為が重要です。並べて俯瞰することで、個々のノートの関係性が見えたり、「これも理論の一部だな」といった視点の変化が生まれたり、「この知識が抜けているな」という発見につながったりします。これが、RINKにおけるボトムアップ的な知識構築のプロセスです。
この手法では、ノートのタイトルや中身は整理しながらどんどん変更していくことを前提としています。プレフィックスを付けたノート群が、ノートに「順番」という意味を持たせ、体系的な知識として機能し始めるのです。
具体例3:フィルターと絵文字で「今見るべき情報」をコントロールする (00:13:04)
情報が増えてくると、すべてを一度に表示するのは非効率です。そこでBaseプラグインのフィルター機能が役立ちます。
例えば、「今はギター関連の知識はいいかな」と思ったら、does not start with G(Gで始まらない)というフィルターを設定すれば、ギター関連のノートを一時的に非表示にできます。これにより、認知負荷を下げ、今集中したいことだけに焦点を当てられるのです。
さらに、視認性を高める工夫として「絵文字」の活用があります。カテゴリのトップレベルにあたるノートのプレフィックスに絵文字(例: 🎹 🎸)を付けておくと、色が付くことで区切りが明確になります。また、絵文字はアルファベット順でソートした際に上位に来るため、常に全体像を俯瞰できるというライフハックでもあります。
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