書くことで考える:思考整理の実践トレーニング
思考の整理・要約・構造化の練習
👋 こんにちは、はるなです。
普段は✉️ iPad WorkersというiPad特化型のニュースレターを配信しています。五藤隆介(ごりゅご)さんの妻です。
今回は、書いて考える技術を身につけるための練習問題を用意しました。「知っている状態から、使える状態へ」ステップアップさせるためのものです。
📚🪄 知っている状態から、使える状態へ
これまで、思考を整理するための基本的な書く技術として「分ける技術」「つなぐ技術」「強調する技術」「囲む技術」を紹介してきました。これらの技術は、情報の整理・要約・構造化、そして自分の考えをまとめて伝えるための強力なツールとなります。
ただし、これらの技術を知識として知っているだけでは、実際に使いこなすことは難しいです。たとえば、料理のレシピや調理法を知っていたとしても、実際に美味しい料理を作ることができるようにはなりません。同じように、思考整理の技術も「知っている」から「使いこなせる」へのステップアップが必要です。
私自身も、いきなり最初から書いて考えることができていたわけではありません。読書メモをたくさん書いたり、自分の考えを書いてまとめる中で身についた技術です。最初の頃は、何をどうまとめていいのか分からず、今のようにうまく書いて考えることはできませんでした。
そこで今日は、簡単な練習問題を用意したので、ぜひ一度時間を取って取り組んでみてください。この練習が、書いて考える技術を実際に使える状態へ変えていく第一歩になればと思います。書いて考える技術は、使えば使うほど上達します。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていくことで、やがて自然と使えるようになります。
📝 書いて考える力を鍛える!実践トレーニング
練習問題は「元の文章」→「まとめるためのヒント」→「解答例」→「晴菜の思考プロセス」という流れでまとめています。ぜひ、解答例を見る前に自分なりにまとめてみてください。正解はひとつではないので、「正解を答える」ではなく、「自分で考える」に重点を置いて取り組んでみてください。
まず最初の練習問題は、ビジネス文章を構造化して要約するというものです。要約系のものは、キーワードがすでにほとんど登場しているので、難易度は★(星1)くらい。読書メモなんかも、本に書いてあることをまとめるだけなら同じ要領で行えます。
練習問題1:次のビジネス文章を構造化して要約してください
近年、企業を取り巻く環境は大きく変化しており、デジタル技術の進化やグローバル化の進展、顧客ニーズの多様化など、様々な要因が複雑に絡み合っています。このような状況下で、企業が持続的な成長を遂げるためには、変化に柔軟に対応し、新たな価値を創造し続けることが不可欠です。そのためには、従業員一人ひとりが自律的に考え、行動し、組織全体で知識や経験を共有し、学習する文化を醸成する必要があります。また、外部の専門家やパートナーとの連携を強化し、オープンイノベーションを推進することも重要です。さらに、顧客との対話を重視し、顧客のニーズや期待を的確に把握し、製品やサービスの改善に反映させる必要があります。これらの取り組みを通じて、企業は競争優位性を確立し、持続的な成長を実現することができるでしょう。
まとめるためのヒント:
まず文章全体のテーマを一言でまとめるなら?※タイトルと本文を「線で分ける」
現在の企業を取り巻く環境はどうなっているか?
企業が持続的な成長を遂げるために必要な要素は?※手順や順序(項目)を「数字で分ける」
最後に結論※→(矢印)で「順序」や「因果関係」を示す
練習問題1の解答例:
【企業の持続的成長に必要な要素】
■現状
企業環境の大きな変化
- デジタル技術の進化
- グローバル化の進展
- 顧客ニーズの多様化
■成長のために必要な要素
変化への柔軟な対応と新たな価値創造
1. 従業員の自律性と組織の学習文化
2. 外部との連携(オープンイノベーション)
3. 顧客との対話と製品・サービス改善
■結果
→ 競争優位性の確立と持続的成長の実現
手書きだとどうなるか?(晴菜の思考プロセス)
まず文章を読みながら、重要ではなさそうな部分を頭の中で消してしまいます。必要な部分だけを抽出するイメージです。(普段頭の中でやっていることをわかりやすくするために黒のマーカーで塗りつぶしてみました。)
残った文章を読みながら関係性を考えていきます。おおまかに青、緑、黄色、赤の4つのブロックで構成されているなと読みながら考えています。また、黄色の箇所には「そのために」というキーワードがあるので、直前の緑の要素に関係していることだと予想できます。
また、青が前提、緑+黄色が本題、赤が結論という3つの要素かなと私は考えました。
このようなプロセスを経て、書いていくと、下記の図になります。
あくまでこれは私の解答例とプロセスなので、これが正解というわけではありません。ただ、最初の文章の状態よりもこちらの手書きのメモの方が、わかりやすいと感じる人は多いはずです。
どうですか?練習問題の文章構造を読み取り、要約できたでしょうか?
解答例と全く違っていたり、文章の構造化がうまくできていなくても問題ありません。文章を読んでおしまいではなく、自分の頭で考えてみたというプロセス自体が大切なことなので。
さあどんどんいきましょう。
練習問題2:次のビジネス文章を構造化して要約してください
プロジェクト管理では、まず目標設定を行い、次に必要なタスクを洗い出します。その後、タスクを優先順位別に分類し、チームメンバーに割り当てます。実行フェーズでは、進捗状況を定期的に確認し、問題が発生した場合は迅速に対応策を検討します。最終的に、成果を評価し、次のプロジェクトへの教訓をまとめます。効果的なプロジェクト管理のためには、コミュニケーション、リスク管理、スケジュール管理の3要素が不可欠です。
まとめるためのヒント:
プロジェクト管理のステップは?※タイトルと本文を「線で分ける」
プロジェクト管理の手順は?※→(矢印)で「順序」や「因果関係」を示す
効果的なプロジェクト管理に必要な要素は?※※手順や順序(項目)を「数字で分ける」





