ナレッジスタックの有料プランを開始してだいたい2ヶ月。
「価値あるものを提供しなければ」と思い2ヶ月間わりと必死に「提供できそうな価値」を考えていろいろ書いてきました。
この2ヶ月は、思っていた以上に「書かなければならない」というプレッシャーがあり、そこでいろいろと苦戦していた印象です。
「価値あるものを提供しなければ」と思うのはいいんだけど、そのせいで肩の力が入ってしまい、なんだか(自分で見て)全般的に、らしくない、と感じていました。
とは言え、この2ヶ月でだいたいのことが2回目の経験になり、ようやく肩の力を抜いて自分らしい内容の記事を書けそうな気分になってきています。
2ヶ月で脳内に余裕ができたのが早いか遅いかはよくわかりませんが、ちょうどこの間にObsidianの正式版(バージョン1.0)がリリースされたりもあって、改めてObsidianの基本的な事柄についての記事なども増やしていけたらな、と考えているところです。
何よりも、肩の力を抜けるようなった一番大きなきっかけは、前回のアトミック・シンキングのセミナーに多くの人が参加してくれたことでした。
有料プランをはじめて、たくさんの人が加入してくれたけど、セミナーとかたくさん見に来てくれるんだろうか?というのが気になってなかなか心休まらず。
動画はアーカイブを公開すると「アーカイブでいいや。それならつまらんところ飛ばせるし」って考えて見に来てくれる人はいないんじゃないか。なんかそういう(今考えれば本質的とは言いがたい)ことで不安になったりしていたんですが、参加してくれた人たちからリアルなコメントをいただいたり、対話なんかができたおかげでいろんなものが吹っ切れました。
また、リアルタイムに参加いただけた人たちと一緒に話したり、それをきっかけに考えたりできたことはまじめにすごく参考になったし、アーカイブだけでは提供できない「そこにリアルタイムに集まる価値」が作り出せたような気もします。
セミナーの基本方針は、ごりゅごが(主にObsidianで)何百時間何千時間と試したテクニックの中から、これは良いぞと思えたものをまとめて紹介する、という感じです。
たくさんの時間を使って得られた知見を、うまく圧縮して共有することで、ほかの人には「一歩短縮した道」を示すことができる。そこが今自分が提供できるセミナーの「価値」ではないかと思います。
そして、たくさんの人がセミナーを見に来てくれたことで、しばらくはこのやり方で自信を持って進めても大丈夫っぽいぞ。大丈夫っていう根拠はないけど、少なくともこれは大変幸福な生き方だぞ、という実感を得られました。
また、この2ヶ月ほどの努力のおかげで、新しい自分なりの「Obsidian仕事術」みたいなものが生み出せそうにもなってきています。
(やることを一つを一つのファイルで管理するもその一部)
これはこれで、PKM的な用途とは違う、もう少し実践的な「Obsidianで仕事を進める」みたいな路線として考えをまとめて、順番に紹介できたらな、と考えています。
そんなわけで、以下にこの一ヶ月間で更新した記事、Podcastなどをまとめます。
アトミックシンキング用のObsidianの全体像とフォルダ構成(セミナー解説1
アトミック・ノート作りのワークフローとノートタイトルのつけ方 (セミナー解説2)
トピックノートを作る手順とノートを振り返るための仕組み作り (セミナー解説3)
また、2回目のセミナーでは読書メモをテーマにしたObsidianの使い方(アトミック・シンキング)を紹介しましたが、「なぜ読書メモが大事なのか」というのはここでまとめています。
2回目の動画アーカイブはこちら:『アトミック・シンキング』実践セミナー2動画アーカイブ
その他、以下のような記事を公開しています。
ブックカタリスト(Podcast)では『リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる』について語りました。
そもそもリベラルアーツってなんやねん、というところから読み始めた本だったんですが、これが最近自分が考えている「暇と退屈とどうやって付き合っていくか」についてのヒントになるような話がたくさんあり、そういう観点でも非常に興味深い本でした。
著者のインタビュー記事も見つけた「食べるために生きる」ことはしたくない、ということば。こういうことばについてじっくりと考えてみるのも「リベラルアーツ」的な行為ではないかと考えます。
もちろん日々生計を立てていくのは大変です。合理的に考えなければいけないときもある。でも、「生きるために食べるのか」それとも「食べるために生きるのか」といえば、ぼくは後者の人生はしたくない。挫折や劣等感まみれの人生でしたが、どこかで守ろうとしていたのはそういうことかも。そういうところでしか、自分を保てなかったのかもしれませんね。
文化芸術プロデューサー浦久俊彦——クリエイティヴィティを発揮できる文化的な社会を|音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」
もう一つは「ゲスト回」
ゲスト回BC048『はたらくiPad いつもの仕事のこんな場面で』
ゲストは身内(妻)です。普段ごりゅごはPodcast上で常にブックカタリストで倉下さんと、ごりゅごcastでは妻の「どっちか片方」とだけは話してるんだけど、同時に喋るとまたいつもと違った感じになって興味深いです。
そしてもう一つは倉下さんが2冊の本をつなげて紹介するという試み。「全然違うジャンルの本」から共通点を見いだして読む、というのはとても面白い読書の方法だと思います。
あとはもう一つのPodcast「ごりゅごcast」です。
今月はiPhone発売とともにOSのメジャーアップデートの時期なので、ほぼほぼAppleの話をしてます。
新しいノートツールを積極的に試す
最近は、こうやってちょっと余裕が出てきたので、新しいノートツールを積極的に試してみる、ということもやろうとしています。
おそらく、よっぽどとんでもなく大きな理由がない限りはObsidianをメインツールとして使い続けると思いますが「いろいろなツールを試した上で」Obsidianがいいと思う、と思えることも重要だと思います。
ナレッジスタックの中では、そのあたりの素直な感想もできるだけ共有していく予定です。
試してみようとしているのは、Tanaというノートツール。
Getting Started with Tana on Vimeo
あえていろんなものを省略してイメージしやすいように簡単に表現すると、Notionとアウトライナーを合体させたもの、というイメージのアプリでした。
Obsidianユーザーの中でも、Dataviewというプラグインが好きな人なんかは相性がよさそうです。
操作はブラウザがベースになっていて、有料プランをやめても、データのDLと閲覧はずっとできるよ、ということは言ってます。
Notion的なデータベースっぽいものを、アウトラインの形式で整理したい、という人にはおそらくドンピシャ。
自分は「データベースっぽいもの」をあまり必要としていないので、多分そんなに深入りすることはないと思います。
という感じで、今月のごりゅごの主な活動は以上です。
月末はちょっと緊急の用事ができてあまりゆっくりできなかったのですが、再び通常モードに戻して本を読んだり書いたりObsidianをいろいろ試したりなど続けていこうと思います。
11月5日に開催のみんなが知らなさそうなおもしろいものを紹介する会議もよろしくお願いします!