生成AI時代のPKMの始まり
📅2026年3月の振り返り
2026年3月の振り返りです。
goryugo.comが「動き出した」
3月最大のトピックは、個人サイト ごりゅご.com の本格稼働(復活)です。(ブログから個人サイトへ)
1月にナレッジスタックの記事をまとめるポータルサイトを作ってみたものの、これだけでは「俺の記録の整理」として物足りない。
そこから、Obsidian Publishを使って情報をまとめることも考えていたんですが、最終的には「個人サイトに乗り換える」ことを決断し、3月13日にCloudflare Pagesを使って公開、運用しています。
Cloudflare Pagesってめっちゃすごくて、静的ページの公開であれば、ほぼ完全に無料。GitHub Pagesとかみたいな転送量の制限すらもなく、画像サイズ、ファイル数などもかなりゆるい。
そして、簡単にページを公開できるCLIツールも用意されてるおかげで「AIで全部更新する」ことが超簡単。現代では、ウェブのUI・UXが優れていることよりも、APIがあることや、CLI操作できることの方が便利な時代になってしまいました。
「プッシュしてビルドしてパブリッシュする」とかってカッコよさそう(賢そう)だけれども、ごりゅごがやってることはもっとシンプルで、生成AIに「ビルド」も全部任せて、でき上がったページだけを公開する、というやり方にしています。(こっちの方がむしろ便利だった)
もちろんこういう無料は永遠に続くかどうかはわからないけれども、少なくとも今なら「無料で個人サイトが始められる」わけです。
どうやって作るか、というレベルから生成AIに相談すればいいわけで、必要なのは「努力と熱意」だけ。
いろんな人が、資本主義的な概念に飲み込まれない「個人サイト」を作りはじめると、ウェブはもう一度面白くなる。今はけっこう本気でそういうことを思うようになってきています。
ちょこっとくらいなら先輩ぶったアドバイスはできると思うので、気になる方はDiscord よろず相談所へどうぞ。
👉 AIと100日間作り続けて気づいた「バイブコーディング力」と個人サイトの可能性
AIエージェントとの分業が見えてきた
そして、この「サイト運営」を始めてから、AIエージェントとの仕事の仕方というのがまた大きく変わってきています。
まず、AI単位での役割分担がかなり明確になりました。(重要度順)
Claude:記事の仕上げ、サイト改善の最終判断、大きな構造変更。文章を書かせたいときの最終成果物担当。大ボス。
Codex:小さな単位でのプログラムの改修。ドキュメント作成。MOC改善など。小回りが利く賢い子。
Gemini Flash(Antigravity):アトミックノート作成などのサイトの下ごしらえ。画像生成。しょっちゅう固まって失敗するパシリ。
以前のAntigravityの使い方を説明した時からわずかな時間しか経ってないんですが、世界がめちゃくちゃ変わってしまいましたね……
Antigravityは、とりあえず無料で使えるけど、上位モデルの制約がとんでも厳しくなりました。そして、下位モデルのGemini Flashは、ひょっとしたら劣化しているのでは?という挙動になってきている。しょっちゅう固まるし、適当な処理をすぐにやる。ハングルや中国語を文章に混ぜてくる。
そんなこともあって、残念ながら今はAntigravityはメインの道具ではななくなっています(年間プランの契約がもったいない……)
ツールの栄枯盛衰が驚異的に速い時代なので「年契約」には気をつけましょう。
👉 Antigravity x Obsidian仕事術(実践編)
👉 AIに自分を理解させる方法(Obsidianの全技術12)
Brain(知識ベース)の大規模整備
また、3月は「個人サイト運営のための土台作り」もたくさんやりました。
MOCとPermanentノート作りのスキルを、めっちゃ時間をかけて整備し、できの悪いGemini Flash君でも、きちんと品質を保った整備ができる環境が完成。(年間契約をもったいなくないようにする!)
隙間時間にちょこちょこと過去記事から土台を作ったり、そこからMOCを整備していったりといろいろ進んでいます。
また、細かい話なんだけど、これらのノートを作る時に「MOC」「パーマメントノート」という言葉を使ってあげることで、生成AIはかなり意図をくみ取ってくれるようになっています。
こういう場面では、独自用語を使うよりも広く一般に普及している言葉を使うことのメリット、ということを実感したりもした次第です(大きなものに屈した)
こうやってできたノート群は「生成AI時代のPKM」と言えるものになるんじゃないかな。そして、その成果を活用して「個人サイト」としてまとめて、発表する。
これは「生成AI時代の知的生産」の一つの可能性だと思っています。
👉 Obsidian CLIがあるとAntigravityが「バックリンク」を見つけられる
👉 エバーグリーンノート・アトミックノートとはどういうノートなのか
Kindleセールページという「自分が欲しいもの」
もういっこ、個人サイトの追加コンテンツ的なもの。3月18日の夜に「俺が読んだ本のKindleセールページ」を作ることを思いつきました。
自分のObsidian内に登録してある本のデータとAmazon APIを連携して、セール情報を自動取得・表示するシステム。
ついでにそこからいろいろ拡張して、自分が追っかけてるマンガとか小説、その他様々な著者の新刊も同時に毎日探してくる、という機能も持たせました。
Discord Webhookでセール通知を飛ばせるようにしたり、ついでにコミュニティ内で「オススメ本の登録」もできるようにして、いろいろ実験をしています。
アフィリエイトでウハウハだぜ、ってほどの成果には全然繋がってないんだけど、単純に「自分が使っててめっちゃ便利になる」という感触はあります。(Kildleセールで無駄にセール本を見ることがなくなった)
「誰かが使うかどうかじゃなくて、自分の役に立つかどうか」
この姿勢で作ったものが、結果的に一番良いものになる。これは個人サイトを作る時にも意識していることです。
ひとつ困っているのは「ある程度動く」まではちょう簡単にできたんかたけど、細かい挙動を修正しているといつまでたっても終わらないこと。
結局今も大規模修正を余儀なくされていて「仕事」としては非常によろしくない……
本来はこんなことするよりもサイトのコンテンツとか、ニュースレターを書くこととかに時間を使う方が「正しい」んだけど、ついこういうことに熱中してしまう。
ちなみに、この前気がついたんだけど、実はこのセールページを作るのって、これも自分にとっての「整理」だとわかりました。
整理だから、必要以上に熱中してしまう。それがわかったことは収穫だったかな。
AI時代は「整理するためにプログラムを書く」
整理の仕方も、いろいろ変わってきています。
LLRプラグインの開発とセミナー展開
自作のObsidianプラグイン「LLR(Live Life Recording)」は、とりあえずベータレベルでは問題なく動くようになりました。
LLRの設計思想は「ノートの自由さを壊さず、好きに記録が残せる」こと。計画通りにできない自分を責めるのではなく、現実をありのまま記録して受け入れる。繰り返し設定などの高度な機能は、AIに聞けばいい。
これについては、4月のセミナーのタイミングでインストールできるようにして、そこで思想や使い方を紹介する予定です。
セミナー案内→AI時代の記録の価値を高めるplugin「LLR」
👉 「現実を知る」ための記録:AI時代に自作プラグインで極めるライフログ(Obsidianの全技術13)
👉 AI時代の記録の価値を高めるplugin「LLR」
👉 「普通の」タスク管理アプリに満足できない人のためのデイリーノート
いつか整理する日は一生来ない
「あなたのためのObsidian」第2回として、税理士ジンさんの1ヶ月の実践を振り返る対談動画を公開しました。
デイリーノートに「スマホを見てしまった」と書くことで、結果的にスマホを見なくなったという話が印象的でした。感情や行動を文字にして記録することの効果は、理屈で説明するより体験談の方がずっと伝わる。
「いつか整理する日は一生来ない」から1日5分の振り返りをやりましょう、というのは、古典的ながらも多くの人に勧めたい整理法ではないかと思っています。(さらに、今はこの整理をAIに頼ることでもっと便利になる)
64パッド
音楽は、今「自分で考えて曲を弾く」のを目標に、ジャズスタンダードを覚えています。Fly Me to the Moon、All the Things You Are、Cherokeeと、とりあえず3曲くらい自分なりのアレンジを「覚えた」と言えるレベルまで到達しました。
「覚えた」の基準。楽譜見ずにこのくらい弾けたらオーケー。
3月後半にはDays of Wine and Roses(酒とバラの日々。4曲目)にも着手。これまで覚えてきたこととの共通点、相違点がだいぶわかるようになってきていて「知ってる曲ならそれらしく弾く」ことを、自分が想定していたよりもだいぶ高いレベルで実現できそうになってきて、超楽しくなっています。
この練習は認知負荷が高すぎるので、ついでにフィンガードラムの練習なんかも始めたりして「自分で音楽全部楽しむ」がだいぶ実現できそう。
「全部やる」において、パッドは最強に優れた楽器だと思います。
今月はAIとプログラミングにかなり時間とエネルギーを使ったけど、一応練習はちゃんと続けられています。
→ 64パッドで今やっている練習の内容と進捗
→ 64パッドを楽器として使う:まとめ
Obsidian Worksheet
セミナー用の教材ワークシートプロジェクト。月半ばまでは他のタスクに押されてスキップが続いたものの、3月24〜25日に集中して作業し、配布用テンプレートをGoogle Driveにアップロード。3月27日にアトミックシンキング抽出バッチが完了し、「バグフィックスのみ」の段階に到達しました。
来週くらいに公開します。これで一応ワークシートは「完成」の予定です。
4月のリアルセミナー
4月26日は、4ヶ月ぶりくらい?に、東京でリアルセミナーを開催します。
東京セミナーのテーマは「ObsidianとAIの連携」。アトミックノート生成スキルやMOC作成のスキルをその場でお渡しして、説明しつつ、実際にためしていただける、というものです。
これらのスキルは今ごりゅごの「PKMの核」にもなっていて、個人サイトを改善できるのはすべてこの土台があるから。
これ、今度公開する動画などでも話しているんだけど、ごりゅごが使っている「PKM的な用途」だけじゃなくて、けっこうありとあらゆる場面での「役に立つノートを作るスキル」として非常に汎用性が高いものになっていると思います。普段そんなに自慢しない(と思っている)けど、これはけっこうすごいと思う。
近いうちにいろいろなスキルを組み合せて、スキルの販売とかも考えてますが、イベント参加していいだける方は「早く試せて損しない」ようにさせていただこうと思っています。
よろしくお願いいたします!

