Antigravityを使って過去記事500記事をアトミックノートに整理しました
🚀生成AIによる過去資産の構造化実践記録
アトミックノートを作らせる
最近、これまでに自分が書いた記事それぞれをAIに読んでもらって、AIにアトミックノートを作ってもらう、ということを一通りやってもらう、という実験をしました。
一個一個の中身まではきちんと検証できてないけど、だいたいノートは1800個できました。
で、その経験と関連してというかなんというか、最近は特にこの「AIに自分のことを知ってもらう」というのがいかに重要なのか。そういうことをよく考えるようになってきています。
前回のセミナーでは、まずAntigravityの使い方に慣れるために「自分のObsidian保管庫について質問してもらう」というテクニックを紹介しました。
Antigravity x Obsidian仕事術(デモ+思想編)
これも、意味としては「自分のことを知ってもらう」タイプのことだと思っています。
質問によって自分自身が自分の環境に対する理解が深まるだけでなく、AIも「自分に合わせた提案」をしやすくなる。
自分の考えも整理できる上に、今後のAIとのやり取りが楽になっていいことばっかじゃん、という感じがしますよね。
実際にどう機能しているのか
たとえば今、実験的にナレッジスタックポータルにごりゅご独自の用語解説というのを作っています。
これは、ごりゅごの思想やら哲学やらをきちんと反映させて、あるトピックについて、自分はどんな風に考えているのか、というのを知ってもらうことを目的としたもの。そして、この概念をより深く理解するには、このページを見るといいよ、というガイドとなることを目指しています。
たとえば、作りかけながらも、以下のページなんかが「多少完成したやつ」です。
で、このページなんですが、今ここに書いてある文章は、100%生成AIで作った文章なんですよ。(将来的に、微調整する可能性はあるが、完全に「指示」だけで作った)
自己評価なんだけど、この文章は「読み物として個性的で面白い」とは言えないけど「いかにもな生成AI文体」ではないから、気持ち悪がれず読める。(ニュースレターでこの文章を届けたいとは思えないけど、まとめページならこのくらいでいい)
実際の内容についても、自分が言いたいことはちゃんと整理されていて、ごりゅごの思想と哲学が反映された話になっていると感じました。(これを実験している過程でいろいろ失敗と新しい発見があったんだけど、それはまた別の話)
そして、この「ごりゅごの考えがちゃんと整理されている理由」というのが、最初に出てきたアトミックノートがあったから、なんですよね。
自分の情報をAIに読ませることで、生成AIが文脈を理解してくれる。
実際にどう機能させたのか:保管庫の再構築と実践手順
実は、こういう使い方をうまく機能させるようにするために、けっこうObsidianの構造を考え直しました。
AIに適切な文脈を読ませるためには、AIが「関係ない余計な情報」を読み込んでしまわないように、人間がデータをうまく整理しておく必要があるわけです。
具体的にどんな構造にするといいかについてはまだ確定的なことは言えないながらも、少なくとも「AIにわかりやすい構造」を作ることが重要なのはほぼ間違いないことだと思っています。(で、2026年は1周まわってフォルダ整理ということをけっこうやっている)
最近までは、Obsidianのノートはほとんど100%「notes」フォルダだけでいい、と考えていました。
が、そうすると、Ankiについてのノートを考えたい時に、必然的に整理されていない情報までAIが読み込んでしまう(トークンと時間の無駄遣い)
なので、今年に入ってから重点的に手を付けているのが「自分が考えていることを整理する」ということ。
もちろんそれは人間じゃなくてAIにやってもらうわけなんですが、ここで想像以上に「アトミックノートの思想」が役に立っているわけです。
情報が一つ一つ小さく切り出されていると、AIが必要な文脈だけをピンポイントで抽出しやすくなり、現状のAI処理の精度と効率が劇的に上がるわけです。
じゃあ具体的にどんなことをしたのか。
当然この部分は万人にそのまま適用できる方法ではなく「ごりゅごがこんな風にやってみた」という記録でしかないんですが、とりあえず「鮮度の高いうちに」共有することに意味があると考え、未整理ながらもまとめておくことに価値があるんじゃないかと考えてまとめます。
記事の救出
まず最初にやったのは、ポータル作りも兼ねて、自分が書いた記事のYAMLデータやらなんやらを整備して、一つのフォルダにまとめたこと。
Astroというシステムで公開する前提になっているので、そういうフォルダ名です。
ここも、コンテンツに応じて中身は変えていて(ks以外は未整理のレベル)、ここはさっきのObsidian保管庫の説明にも「宝はすべてここにおいてきた(私の書いた記事はここにある)」というようなことが書かれています。
生成AIで記録の価値が変わる
正直、適切な指示をすれば、もはやAIが作ってくれる「アトミックノート」は、自分が作るよりも何倍も速くて賢いです。
ノートを作るという行為の「結果」だけに重きを置くのであれば、人間が行う意味はほとんどなくなった、とも思います。
もちろん今でも「自分でノートを作ることの価値」は変わっていないと思うけれども、それをまだ丁寧に論理立てて説明できるほど自分の頭は整理できていません。
また、AIに任せりゃできる、と人間が理解することで、アトミックノートを作ることに人間が価値を感じにくくなるという変化は間違いなくあるはず。
(だからこそ、自分で頭を使ってノートを作るという「過程」に改めて価値が出てくる。学ぶ、思考のトレーニングだけを目的にノート作りができるので、積極的に失敗できる。そして、大抵の人は「やらない」からこそ、ここで大きな差をつけられる)
でもね、そういういろんな変化を抜きにして、こういうことができるのがめっっっちゃ楽しいんですよ。
生成AIをうまく活用することで、ずっと自分がやりたくてもやれなかった「整理」が、めちゃくちゃ上手にできる。
これまで自分が蓄積してきた記事はたくさんあれど(ナレッジスタックだけでも500記事くらい)、それを「うまく活用できる形にする」ことは、とにかく面倒くさかった。とにかくやりたくなかった。
でも、生成AIと一緒に整理することならできる。しかも楽しい。Topics Indexに、自分が書いてきた500記事分の思想、哲学ををきちんと整理した形でまとめることができる。(ようになってきている)
AIに任せるだけでは、読み物としてはまだ「面白い」とは思えなかった。
でも、自分が作ってきた読み物を整理したテキストにしてもらう、という目的ならば、充分に満足できる。
本質的に、方法は変われど自分は「整理」という概念が好きなんだな、と思いました。
書いて自分の頭の中を整理することも好きだし、自分が作ってきたものをWebページとして整理した状態にして発表することも楽しい。
そして、テクノロジーの力で「今までできなかった整理」ができるようになっているというこの状況がまた楽しい。
これができるのも、すべては「過去記事」がたくさんあって、それをAIに理解させることができているから。
生成AIを使って自分独自の価値を生み出すのに重要なのは「自分のこと」をいかにきちんとAIに理解させるのかなのである。
そして、自分のことをAIに伝える方法として、技術やコストの制約を考えると、現在はテキストが一番優れた手段になる(人間もAIもお互いに低コストでやりとりできる)
そしてこうなってくると、改めて「デイリーノートになんでも書く」ことの価値が高まってくるんじゃないかと思うんですよね。
整理整頓はAIがやってくれる。だからこそ、まずはとにかく「自分のこと」を「自分の手元で」記録しなければならない。
あなたの記録は、あなたしか生み出せない。これ「だけ」が自分の価値の源泉になる。
と、今回の内容は、前回のセミナーで解説した「保管庫の整理とAIの活用」における具体的な実践と発見の記録です。
こうした「AIに自分のことを知ってもらうテクニック」や「保管庫の整理の具体的な手順」については、3月のセミナーでも改めて紹介する予定です。
また、この処理の多くはAntigravityを使いました。Antigravityについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひセミナーの動画アーカイブをご覧ください。
🔗参考記事
Obsidianでアトミック・シンキングを実践するためのテンプレートを作りました
今回生成した「アトミックノート」の基礎となる思想と、具体的な実践テンプレートを解説しています。
生成された膨大なノート群をどう活用し、意味のある文脈に束ねていくかの具体的な手法として最適です。
Obsidian全体の運用体系における、今回のAI整理の位置付けを整理できます。
「整理」という行為の目的意識について、今回のAI活用と通底する本質的な考え方を提示しています。



