💎Obsidianで使うノートの分類
前々からずっとまとめたいと思っていた「Obsidianでどういうノートを使っているのか」というやつ。
色々考えて、ようやくこういう感じだ、というのがまとまってきたので書いてみたいと思います。
ようするに書きたいのはこういう感じのものです。
自分でもこういうのをまとめることで、自分のObsidianの使い方というのを1つ上の視点から確認できるかな、って思ってたんですが、ある程度まとまるまでにすごい時間がかかりました。
あくまでもこういうのは「大体こういう感じ」というだけで、人によって違う、ということを念頭におきつつ、ああごりゅごはこういう感じのことを考えているんだな、くらいに見てもらえたらありがたいです。
ノートを大分類3種
ノートの種類について色々考えて、結局最終的には自分は大雑把に3種類のノートしか使ってないな、ということがわかりました。
日付付きの記録
エバーグリーンなノート
ノートを繋ぐノート
細かい役割なんかは色々あるんですが、概念としては3つで十分。このくらいの感覚で区別するほうが、自分の性に合っている感じです。
以下、それぞれのノートの主な用途や目的です。
日付付きの記録
いわゆる「デイリーノート」を主軸にした、1回使っておしまい、という感覚が強いノート。210617 みたいな6桁数字で管理しています。
デイリーノートは「とにかくなんでも書く」のが基本。
思いついたことやら読んだ記事やら読んだ本やら買ったもの。とりあえずここに何か書いて、後で振り返って整理する。
毎日使ってるけど、毎日ほぼ使い捨て、というイメージのもの。(前日のノートを整理する、というのは必ずやる)
また、これ以外にも特殊な準備が必要な出来事(今は主にブックカタリストの収録)は、別途「日付+タイトル」のノートを作って、当日必要なものをメモします。
その他、ナレッジスタックやらブログやら、自分が書いた記事も「日付+タイトル」フォーマットで管理。
これらは全て「Timestamps」というフォルダに入れていて、基本的にGraphの結果などからも弾くようにしています。
エバーグリーンなノート
要するにエバーグリーンノートと呼ばれるノートを目指したノート。
🌱ずっと使えるノート「エバーグリーンノート」とはいったいどういうノートなのか - ナレッジスタック
『How to Take Smart Notes』を読んでから、このノートは「積極的に未完成でよい」という感覚になってきています。
BC014 『How to Take Smart Notes』 - ブックカタリスト
あえてノートが綺麗にまとまったりしないようにするというというか、書いていて思った疑問、つながり、アイデアなどを意識的に文章として残すようになってきています。
「続きが気になる効果」「完成してないと気になる効果」によって、まだ気になるものは未完成のままの方がいい。
ツァイガルニク効果 - ナレッジスタック - Obsidian Publish
↑こんな感じのノートが、今まさに「積極的に未完成でよい」を体現したようなノートです。
ちゃんとまとめようとしているノートを目指しつつ、自分で書いた思いつきと、これに関する感想などを「まとまってなくていいから文字として書き出しておく」
そしてこれをSpaced Repetitionプラグインで再び見直した時に、また続きを考える。
この「書いてまた後で考えるループ」が普段Obsidianでやってる「エバーグリーンノート」のコア部分。
ノートを繋ぐノート
最後に、Obsidianで作ってるノートの3種類目が「ノートを繋ぐためのノート」
いわゆる「MOC」とか「構造ノート」などと呼ばれているノートに相当するものです。
🌱MOCというものはどうやって作ったらいいのか - ナレッジスタック
最近考えているのは「知識を整理する目的のMOC」と「新しい何かを考えるアウトライン」というのは同じアプローチで作るのが難しい、ということ。
いわゆる「MOC」的な方法は、自分が思っていることを整理することとは相性が良いんだけど、これだとノートを組み合わせて文章を作る、というのが(自分は)うまくできません。
🌱アウトラインと「ずっと使えるノート」の組み合わせ - ナレッジスタック
なんというか自分がまだ「カテゴリ」という概念に囚われているような感じはするんですが、どうにか解決の糸口を見出したくて「先頭に§をつけたアウトライン」(なんとなくMOCとは違う感覚のもの)というのを試しています。
今はこれを自分の中で「アトミックなアウトライン」(アトミックなノートを組み合わせた、アウトライン1つで「1つの要素」になるもの)と呼んで、記事を書く「元」になるようにしています。
アトミックなアウトラインはこんな感じのもの。(将来リンク切れになる可能性が高いです)
§📝アトミックなアウトラインを作る - ナレッジスタック - Obsidian Publish
こういうノートを複数作ることで、一定程度の「ノートの塊」みたいなのは見出せるような感じがしています。
こういうつながりをどうやって見出して、どうやってノートにしてまとめていくのか、というのは今後考えて、言語化していきたいところです。
最新のブックカタリストで『How to Take Smart Notes』 について話したんですが、なんだかんだと収録後に評価が上がってきています。
BC014 『How to Take Smart Notes』 - ブックカタリスト
本の中身としては、やっぱりわかりやすいとは言えないよな、って意見は変わらないんですが、書かれている細かい部分部分で、これはいいぞ、って思う部分が多く、そういう概念を取り込んでいくことで、自分のObsidianの使い方も変化してきています。
やってることは、↓に書いた「読んだ本の内容をまとめる」というもの。
🌱読んだ本の内容を「ずっと使えるノート」としてまとめる - ナレッジスタック
今回書いた「ノートは積極的に未完成でよい」みたいなことは『How to Take Smart Notes』 に書いてあったことをまとめていく過程で見出した方法の1つ。
本に直接そういうことが書いてあったわけではないんですが、書いてあったことを自分なりにまとめて、考えを書く、ということを繰り返していって見えてきた結論です。
こういう感覚がすごく面白くて、この体験みたいなものもなんとか文字にして表現できるようにしたいな、ということも考えています。
よかったらPodcastも聞いてみてください。